東証一部上場のDeNAが大幅赤字

スマホゲームなどの大ヒットで急成長し、プロ野球の横浜ベイスターズのオーナー企業になった、㈱ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区 代表者 守安功氏ほか1名)であるが、令和2年3月期第三四半期決算短信で、500億円を越す大幅赤字になることを発表した。

同社はインターネット、特にスマホゲームの開発・配信で急成長を遂げ、様々なIT企業の買収や提携、更にはプロ野球やプロバスケットボールチームを保有するなど事業拡大を続けているが、ユーザー離れが噂されていた。

前年同期では946億円の売上に対し、80億円の利益を計上していたものの、令和2年3月期第三四半期決算短信では売上911億円、営業段階で441億円の赤字、純損益では501億7900万円の大幅赤字になる見通し。

新たな大ヒット商品の開発が急務であるが、業界関係者の話では一部黒字事業の売却なども噂され始めており、動向に注目が集まり始めている。



 

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JR九州住宅・短期貸付金

JR九州住宅㈱の平成31年3月期決算、貸借対照表の流動資産の中に「短期貸付金」約4億1千万円が計上されている。

短期貸付金とは、通常は子会社や社員に貸し出す性格のもので、売上が16億円程度、最終赤字8億1千万円、債務超過額8億4千万円に陥っている企業に、これだけの貸付余力があるとは到底考えられない。

銀行関係者によると、銀行が行う企業融資の際、「短期貸付金」が多いのは粉飾の疑いが濃厚なため、貸付内容の詳細までチェックするそうだ。

親会社であるJR九州の連結決算書を見たところ、貸借対照表の流動資産に「短期貸付金」の勘定科目は見当たらず、「その他」にひと括りにされている。

JR九州に電話して、「JR九州住宅の『短期貸付金』がJR九州の連結決算の、『その他』に含まれているか」と尋ねたてみたが、「適正に処理をしている」「詳細については公表していない」の一点張り、何もやましいことがなければ、答えがあってもよさそうなものだが。



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