マスコミが報じない参政党の勢い

戦前の予想で 泡沫と見られていた参政党、ここにきてマスコミ各社は「比例区で1議席に届く可能性がある」と評するようになったが、それでも 参政党の勢いと可能性に気づいている記者は殆どいない様だ。
社の方針で、国政政党のみを追いかけているから 当然と言えば当然である。

2日、炎天下の博多駅博多口広場には、参政党の候補者の演説会に 約1000人が集まっていた。
お目当ては 党事務局長の神谷宗幣氏(44)、参政党を立ち上げた人物だ。
前日 熱中症に苦しんだという神谷氏だが、最初こそ声の調子が良くなかったが 徐々にボルテージを上げ、約1時間20分間 休むことなく聴衆に 国政政党になる必要性を訴えた。



オレンジのTシャツを着たボランティアも多数、建設資材店経営の50代の男性は、普段は自民支持だが神谷氏の行動に感化され、居ても立ってもいられず 初めて手伝いに来たという。

そして、演説会が終わると 会場の隅に設けられた募金コーナーに長い列が。
この日も多くの寄付が集まったそうだが、30万円をポンと入れた方もいたと聞いて 驚いた。



この演説会の30分後、同じ場所で日本維新の会の 馬場伸幸共同代表と 選挙区の候補者の演説会が行われたが、集まったのはマスコミ関係者だけで、立ち止まって演説に耳を傾ける一般の人は見られなかった。
これではどちらが国政政党か分からない。

もちろん、この聴衆の数がそのまま票になる訳ではないし、今回は比例区・選挙区両方で維新が上回るのは当然だ。
しかし、神谷氏が 街宣活動やネットを通じて一人ひとりに 訴えかける力は 群を抜いており、既存の政党に不満を持つ一部の有権者のハートを鷲掴みにしている。

今回の参院選の結果いかんに関わらず、その存在を多くの有権者が知れば 大化けする可能性もあり、マスコミはそういう認識で見ていく必要があるだろう。


マスコミ関係者だけが集まった維新の演説会

勢いづく参政党

弊社記事「骨太の保守新党(4月12日)」で既報の 参政党が29日、福岡市中央区の警固公園で 街頭演説を行った。

はじめに 党員や政治未経験の立候補予定者がマイクを握って 政治に対する想いの丈を語り、SNSで集まった 500名を超える聴衆が 真剣に聴き入った。
メインで登場したのはテレビでお馴染み、工学博士の武田邦彦氏、間もなく79歳を迎えるとのことだが 約40分間 力強い声で、笑いを交えながら政治変革の必要性を訴えた。

最後に福岡選挙区から立候補を予定している 看護士の  野中慎介氏(35)が 、しっかりした口調で若者の政治参加を呼び掛けた。

今回 全国比例区に5人が立候補予定で、45ある都道府県選挙区のうち 現在 既に30選挙区以上での擁立が決定、選挙には供託金(選挙区300万円)はじめ資金が必要だが、21日時点で 2億円以上の寄付が集まっている。
驚くのは 27日時点の党員数が 3万3500人を超えたこと、これは 社民党・国民民主党・日本維新の会の党員数を上回っているという。

一部には現職の地方議員の入党も伝えられており、勢いづく参政党の動きに 今後 ますます注目が集まるだろう。