高校野球誕生から100年 東海大相模優勝!

 今年の夏の甲子園、第97回全国高等学校野球選手権大会は東海大相模高校が45年ぶり、2度目の深紅の優勝旗を手にして幕を閉じた。
夏の甲子園大会の観客動員数は、平成20年から7年連続で80万人を突破していたが、今年は満100周年という記念すべき大会で、またプロ、マスコミ注目の選手が上位進出といったこともあり、今年の観客動員数も間違いなく80万人を突破しただろう。
地元福岡県代表の九州国際大学付属高校は順調に勝ち進み、福岡県勢としては82回大会の柳川以来、15年ぶりのベスト8進出となった。
準々決勝では残念ながら早稲田実業に大敗を喫したが、エース富山や主砲山本などの活躍で、地元福岡県民を十分楽しませてくれたのではないだろうか。
さて毎年甲子園には注目される選手が出てくるが、今年も将来楽しみな選手がいたので紹介してみたい。
まずは西東京大会からマスコミを賑わしていた早稲田実業の清宮幸太郎選手だ。
甲子園にはスーパー1年生という選手がたびたび現れるが、この清宮選手は超がついてもおかしくない選手ではないだろうか。
父親が昨年度日本一に輝いたラグビートップリーグヤマハの清宮監督であるのはよく知られているが、母親もまたスポーツウーマンで、慶応大学ではゴルフ部の主将を務め、現在『アスリートフードマイスター』という資格をお持ちだそうだ。ちなみにこの資格はマー君ことヤンキースの田中将大選手の奥様、里田まいさんも取得している。
準決勝で敗れはしたが、あと4期甲子園に出場するチャンスがあるので今後注目していきたい。
もう一人は関東―のオコエ瑠偉選手。この選手のプレイは素人もどきながら、西日本短期大付属出身で阪神やメジャー、日本ハムで活躍した新庄選手を思い出させるような、ナイジェリア人とのハーフで並外れた運動能力の持ち主だ。こちらも準決勝で敗れたが早々とプロ志願表明をしており、将来楽しみな選手だろう。
最後に優勝した東海大相模のエース小笠原投手をあげてみたい。
決勝戦では最多の6失点(自責点5)を喫したが、自己最速151kmをマークし、打っては決勝ホームランをライトスタンドに運んでいる。恵まれた体格でもありプロが注目するこの夏文句なしのナンバーワン左腕で、複数球団が1位候補に指名する逸材だろう。
高校野球が始まって満100年。王会長の始球式で始まった今年の夏の甲子園大会は例年以上に盛り上がったのではないだろうか。
そして8月20日を区切りとしてそれぞれの高校は新チームとなって、来年に向けてスタートを切っており、次は紫紺の優勝旗を争う春の選抜高校野球大会で、地区大会は9月にも始まる。
高校球児の新たな活躍に期待したい。

 

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