「維新」より「若さ」に期待?

20日に投開票された長崎県知事選は保守分裂で争った結果、新人の大石賢吾氏(39)が現職の中村法道氏(71)らを破り初当選した。
その差わずか541票、県議や首長の応援、推薦団体数では中村氏の方が圧倒していただけに、後々尾を引くことになりそうだ。

こうした中、大石氏を日本維新の会が推薦していたことで、参院選を前にして 各政党は危機感を強め、マスコミも注目している。
最近の世論調査で、政党支持率が立憲民主党を上回ったところもあり、一定の浮動票は期待はできよう。
しかし、「維新だから」、或いは「維新の政策が分かって」投票した人が どれだけいるだろうか。
詳しい分析をした訳ではないが、「若い方に期待」して大石氏に投票した人が殆どと想像する。

1月30日に投開票された糸島市議会議員選挙が象徴的だ。
前回市長選挙で敗れてから4年間 何の活動もしてこなかったと批判されながらも スター高橋こと高橋徹郎氏(55)が 2位に600票余の差をつけ  3149票でトップ当選、一方で 新人で九大卒の中尾浩昭氏(61・日本維新の会)は 1377票、18位(定数20に)で何とか滑り込んだ。
本当に「維新」だけで票が出るなら もっと上位に食い込んでいたはずである。

悲しいかな、今どきの選挙は 「中身」や「実績」より、「見たことある」とか「若さ」「女性」などが 重要な要素になっているのは事実のようだ。

糸島市長選挙 ~ その3

来年1月28日が投開票日の糸島市長選挙は徐々に盛り上がりを見せ始めたようで、先週土曜日18日、午後1時半から現職の月形祐二氏の決起大会がJA糸島会館で開催され、会場は約700名の支援者で一杯となった。

現時点では、現職の月形祐二氏が有利であることに間違いはないのだが、彼を支える保守系の県会議員や市会議員の動きが少々鈍く、「ひょっとしたら・・・」と噂されていたことも事実で、これらを払拭するためもあってか、会場には保守系の市議会議員全員が顔を揃えていた。

糸島市議会議員21名のうち、大部分が保守系議員として月形祐二氏の選挙活動を支援しているだけに、今回の決起大会を機に各議員の動きが活発になることが予想される。

だが市議会議員選挙は「地元の人だから」という理由だけで投票している有権者が多いのも事実で、市長選挙とは性格が異なり、おまけに今回は一騎打ちとなる可能性が高いことから、各議員の先生方は本気で動かなければ、戦い方によっては足元をすくわれることにもなりかねない。

糸島市長選挙 ~ その2

来年1月に任期満了で行なわれる糸島市長選挙は、現職の月形祐二氏と新人の高橋徹郎氏の一騎打ちで、旧住民は保守色が強く現職市長の支持者が多いが、タレント出身の新人は若い新住民が支持しているといわれている。

新人の高橋徹郎氏は、現在は1期目の糸島市議会議員だが、前回の市議会議員選挙ではトップ当選しており、これを背景にして今回の市長選挙に立候補したもので、学生時代からタレント活動をしていたこともあり、政治の世界での実績は無いのも同然だろう。

最近の選挙で有権者は、テレビなどに出て知名度が高い候補者に親しみを感じて投票するケースが多く、タレントが悪いとは言わないが、知名度が落ちた次の選挙では得票数が減り、議員として長続きしていないこともよく聞く。

有権者は今後4年間の糸島市の成長を誰に託せばいいか、よく見極めて1票を投じてほしいものだ。

来年1月の糸島市長選挙 ~ 候補者の評判は?・その1

福岡市の西に隣接した糸島市では平成30年1月、市長と市議会議員の同時選挙が行われる予定だが、今話題を集めているのが既に早い時期に市長選挙への出馬を表明した、糸島市議として1期目の高橋徹郎氏の動向であろう。

地元の人は「スター高橋」と名乗っていた高橋氏のことを、さほど重くは見ていなかった様で前評判はそれほどでもなかったが、選挙が近くなるにつれ同氏の評判が高まっているらしく、「かなり地元に根が張ってきたようだ」との声も聞かれる。

その背景には、やはり地方選挙には欠かせない日ごろからの地道な地元での活動が挙げられ、同氏も常日頃からのPTA活動や、歌手でもある奥さんの地域内のコンサートに同行するなど、万遍なく顔を売ってきたことが功を奏している。

それでも糸島市は総じて「保守」であり、古くから大きな変化を好まない地区であることから、やはり現職の月形祐二市長が有利だとの声が、多くあるのも事実。

ところが同市は福岡市のベットタウンとして若い家族が多く移り住んでおり、若い家族に高橋氏は地元のマスコミを介して顔を売り込んでいたことから、前回の市議選では高橋氏がトップ当選を果たしたのであり、今度の市長選挙も決して侮ることはできず、「ひょっとすればひょっとする」ことになるかもしれないと言われている。