裁判費用詐取・損害賠償裁判~被告・福岡県弁護士会の勝ち

詐欺罪などで懲役14年の実刑判決を下された高橋浩文・元弁護士に、多額の裁判費用を騙し取られたのは、ただでさえ懲戒申立が増加していたにもかかわらず、福岡県弁護士会の監査が通り一遍で、指導および監督を怠ったためだとして、原告3社が福岡県弁護士会を相手取って、2億3100万円の支払いを求めた損害賠償請求裁判の判決が、昨日27日木曜日言渡された。
案の定というか、予想通りというか、原告の負けとなった。

ところで、詳しくは新聞報道を見ていただくとして、被告が福岡県弁護士会だっただけに、原告が依頼した弁護士は県外の弁護士だったが、福岡県弁護士会所属の弁護士が受任するのは厳しかっただろう。

数日前には、どっちが勝っても高裁へ控訴だろうとしていたが、よくよく考えると、いずれは弁護士になる裁判官が裁くのだから、福岡高裁でも勝てないだろう。

出世するような裁判官は、裁判制度に棹をさすような愚かなことはしないはず。

福岡地裁~今週の判決言渡~被告・福岡県弁護士会

今週、10月27日木曜日、13時10分から、福岡地裁第303号法廷で、高橋浩文元弁護士に総額2億3850万円の預り金や保証金を詐取されたとして、原告3社が2億3100万円の支払いを求め、福岡県弁護士会を訴えた損害賠償請求裁判の判決が言渡される。

この裁判は、高橋浩文元弁護士が資産のありそうな依頼者から、いろいろな名目で資金を詐取、そのため福岡県弁護士会への懲戒申立も増加していたが、高橋元弁護士と九州大学の同窓で司法修習同期だった、福岡県弁護士会の副会長3名による監査がおざなりだったため、その後も高橋元弁護士は資金流用や詐取を繰り返し、結果として23件余り、約4億7000万円の被害が発生し、原告3社も上述のように被害を受けたというもの。

仮に原告勝訴ということになれば、福岡県弁護士会所属の1198名の弁護士は、1弁護士当り19万円余りの負担となる。
だが弁護士会内部で支払いに関して揉める様なことになれば、今後六本松に建築される弁護士会館の差押さえにも発展しかねない。

おそらく、どっちが勝つにしろ、また負けるにしろ、高裁へ控訴となるだろうが、さらなる注目が集まることは間違いないだろう。

福岡地裁~今週の民事裁判~証人尋問

~損害賠償請求事件~

今週、3月17日木曜日午前10時30分から、福岡地方裁判所第303号法廷でひじょうに興味深い、損害賠償請求裁判の証人尋問が予定されている。
被告はなんと、福岡県弁護士会。
原告は、㈱オフィスプロフィットインターナショナルおよび1社と1個人。

どういう事件かというと、福岡県弁護士会に所属していた高橋浩文元弁護士が、いろいろな名目を付けて複数の依頼人から多額の保証金などを詐取しているとして、懲戒請求申し立てが増加していたにもかかわらず、福岡県弁護士会は高橋浩文元弁護士の大学の同級生や司法修習同期の仲間内のような弁護士で、おざなりな監査しか行わなかったため、弁護士資格を停止されること無く、業務が続けられ被害が拡大した。
原告には加わっていないが、久留米の工務店は2200万円、東区の工事店も500万円を詐取された。
だから、原告2社と1個人は福岡県弁護士会に2億3100万円の損害賠償を請求する、というもの。
さて、17日の証人尋問では、どういった人物が証言台に立つのだろうか。

ちなみに、高橋元弁護士は、平成24年2月弁護士事務所が破綻、3月29日破産開始決定となり、5月17日弁護士資格喪失、7月5日に懲役14年の実刑判決が下された。


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