2025年問題(団塊世代75歳 負担増)をどう乗り越えるか

団塊世代(1947年~51年生まれを含めて)は2200万人、日本の人口の4人に1人が75歳以上という超高齢化社会を迎える。
これまで国を支えてきた団塊の世代が給付を受ける側に回るため、医療・介護・福祉サービスへの需要が高まり、社会保障財政のバランスが崩れる、とも指摘されている。
この世代は、これまで日本経済の発展に寄与し、消費文化や都市化などを経験した戦後を象徴する世代。
団塊世代は、既に2015年に65歳以上の前期高齢者になっている。
今後、2025年に向け、急速に高齢化が進む。2025年には、75歳以上の人が2010年に11.1%だった人口割合が18.1%に上昇する。
高齢になれば疾病などのリスクが高まり、生涯医療費の推移から見ても、75歳~79歳でピークを迎え、70歳以降に生涯医療費の約半分がかかると推測されている。また、介護や認知症等のリスクが高まるのは間違いない。
少子高齢化に増々拍車がかかり、若年世代では支えることが困難になるのは至定で、国は福祉トータルプランの見直しが必要だ。



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定年退職後をどう生きるか?

6月9日封切りの映画「終わった人」。大河ドラマ「毛利元就」や連続テレビ小説「ひらり」等で数々のヒット作を手がけた内館牧子氏の同名小説を、舘ひろしと黒木瞳が主演を務め、「リング」の中田秀夫監督がメガホンを取り映画化したハートフルコメディ。

大手銀行の出世コースから子会社に出向し、そのまま定年を迎えた男性(舘ひろし)の物語。世間から「終わった人」と思われ、仕事一筋の人生を歩んできた男性は途方に暮れる。美容師の妻(黒木瞳)は、かつての輝きを失った夫と向き合えずにいた。

男性は「どんな仕事でもいいから働きたい」と再就職先を探すが、これといった特技もない定年後の男に、職など簡単に見つかるはずがなく、妻や娘から「恋でもしたら」とけしかけられるが、気になる女性がいても思い通りになるものでもない。続きのストーリーは映画館で。

勤め人であれば、遅かれ早かれ定年退職を迎える。そこで誰もが願うのは、「健康」「お金」「趣味」「ボランティア活動」など色々と考えられるが、やはり最後は健康で、心身ともに充実した生活だろう。レールから逸脱したら後は現実を素直に見つめ、「生命の躍動」をと願って生きていくしかないのだろうか?この映画を観て、やがてやってくる日本の2025年問題(超高齢化社会)に一石を投じている様に思える。国は与野党の対立より、超高齢化社会の対策に向けて具体策を加速させることを望む。

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