大刀洗町

全国で少子高齢化と人口減少が進む中、県央に若い世代の人口が微増している元気な町として、三井郡大刀洗町がある。
町内を西鉄甘木線、甘木鉄道が走り、久留米市や福岡市のベッドタウンとして発展してきたが、人口の維持が課題であった。

そこで今から5年前、安丸国勝町長(3期目)は、子育て世代向け町営住宅を建設することを決め、平成28年に1棟目、同30年に2棟目を整備、今年度末に3棟目が完成予定となっている。

通常、公営の住宅は建設費に加え維持管理費もかかり、長期にわたり自治体の負担となるため全国的に減少傾向にあるが、建設にPFIの手法を用い、国の定住促進事業交付金を活用することで、町の財政負担なしで建設することが可能になった。

平成28年度に完成したスカイラーク菊地は現在満室、27家族が近隣のマンションより約2割安い家賃で入居している。
また、自治会にも加入し地域行事にも積極的に参加するなど、子育て世代向け町営住宅はメリットが多い。

町営住宅のPFI方式での整備、大刀洗町は先見の明があったと評価できるのではないだろうか。



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気配り・心配り~現場事故を防ぐ

中には16連休のゴールデンウィークの真っ最中で海外へ出かけた人も多く、サービス業に従事する人達がいて初めて、普通の人は休日を満喫することが出来るが、工期が押し迫っている工事現場では、祝日返上で作業員が働いているケースもよく聞く。
福岡市では暑さ対策のため、小中学校に空調設備を設置することになり、今年度からPFI事業で小学校の空調設備工事を行うことが決まった。
市内を東西に二分して入札を実施、大橋エアシステムを頭とするJVと、空研工業を頭とするJVが落札したものの、工事期間は夏休みという短い期間に限られるため、現場員はゴールデンウィークを返上して作業することになる。
公共工事だけに限らないが、施工会社が一番恐れるのは、気の緩みから現場で発生する人身事故で、特に日曜祭日などに自分だけが働いているという不満から、仕事振りが雑になって起こるミスが事故につながる可能性が高い。
その一方、職種の異なる営業社員は、現場作業員が休日を返上して働いている間、普段は家庭サービスなどを行っているのだが、今度の空調設備工事は施工期間が短いだけに、JVの1社である平和電興の担当者は、休日出勤して現場を回るようだ。
営業社員も自分が担当する現場であれば、進捗状況や役所に提出する書類なども把握し、現場責任者と話合いを密にしておくことが大事だろう。
最近は職場での飲み会も少ないように聞いているが、ノミニケーションを上手く活用していれば、O社も若い有能な社員を失うこともなかったのではないだろうか。 続きを読む