北海道5区

今年の夏に行われる参議院選挙の前哨戦である、北海道5区の補欠選挙は、自民党の故・町村信孝代議士の娘婿で商社マンの和田義明氏(44)と、野党4党推薦の新人池田真紀氏(43)が立候補しているが、当初は弔い合戦というイメージが功を奏し、和田義明氏が圧倒的にリードしていた。
ところが、池田真紀候補は生い立ちから今日までの壮絶な生き様を、底辺から這い上がるお涙頂戴作戦で大々的にアピール、世論調査の数字はみるみる縮まり、僅差ながら逆転したのではとも報道された。
慌てた自民党選対は戦術を変えて、人寄せパンダの有名人を北海道に送り込み、ローラー作戦を行った結果、18日から19日にかけた、共同、日経、朝日、読売の世論調査結果はバラバラで混沌としており、最後の最後まで判らない選挙になってきた。
しかし池田真紀候補の壮絶な半生ストーリーが、事実とは若干違うのではとの話もネット上では流れ始めており、何処まで浸透するのか見ものである。
一方で安倍総理にとって北海道は非常に気になるが、地震被害が出ている熊本を優先しないと、大きなマイナスになるのは必定で、体が二つあっても足りないほどだろう。
北海道の選挙結果は別にして、衆議院の総選挙は11月に延期される公算が大となり、それに合わせて代議士先生方も選挙計画の調整を行うことになる。


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衆議院解散~11月か?

半世紀前まで「親孝行」と言う言葉は、良く使われ耳にしたものだが、最近は死語になったのか、親子の会話では使われず、聞くことも無くなった。
同じころ、「嘘つきは泥棒の始まり」とも教えられ、何事も正直に話すようにとしつけられた記憶があるが、日本のリーダーである総理大臣だけは、専権事項で伝家の放蕩とも言われる「衆議院の解散宣言」において、唯一つだけ「嘘」が公認されている。
衆議院解散は代議士先生方にとっては、一歩間違えば「先生からただの人」になる死活問題であるだけに、どの先生方も情報収集には真剣に取り組んでいる。
衆参同日選挙の噂が永田町に流れ始めると、真偽は別にして走り出したら止まらないのが解散の噂だが、今回の熊本での震災で7月の同日ダブル選挙は回避されたようだ。
過去の阪神や東日本の震災は、村山総理や菅総理の時代で対応が非常に遅かった記憶があり、それに比べると今回の復興事業スピードは速く、目を見張るものがあり安倍総理の支持率も上がるだろう。
7月の参議院選挙がどのような結果になろうとも、今回の震災対策が速やかに行なわれ、ある程度の目途が立ち、かつ復興事業が評価されることになれば、年内の解散総選挙は必至となり、参議院選挙後の4ヶ月が経過すれば公明党も了承し、総選挙は11月に行われる可能性が高くなる。


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