福岡市に雪崩が起きる

~アンチ高島で票が逃げる~
福岡市長選挙で優位に選挙戦を戦っていた高島陣営であるが、終盤戦を迎えて異変が起こり始めた。
当初の事前調査では支持率が、高島50%、吉田20%、北嶋10%と聞いていたが、自民党福岡市議団は現職の高島候補を推薦したものの、一枚岩とは言い難く面従腹背の熟語を地で行き、既に北嶋候補を表だって応援する市議が出たほどだ。
自民党市議団は緊急幹部会を開き、陣営の引き締めに躍起だが、市議の大部分は高島候補の個人演説会で、人集めは最低限行なっているものの、積極的な応援は控えている、していないというのが現実だ。

今回の市長選挙は、前回よりも少ない6人が立候補したものの、1強5弱で現職が圧倒的に強いとの前評判から、市長選挙に寄せる市民の関心は当初から非常に低かった。
マスコミも沖縄知事選挙に多くの記者を投入し、福岡市長選挙は現職の高島候補が当選すると確信、各自が勝手に脚本を書き、実際には取材せず記事を書いていた節が窺える。
ところが現職の評判が余りにも悪く、期日前投票を済ませた有権者の動向取材によれば、他の候補者に票が流れている様子だ。
先週来、年末解散総選挙の話が急に流れ始めたことが影響して、福岡市長選挙の潮目が変わったようでもあり、ようやく面白くなってきた。

 

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再起動ふくおか~出来るのか

夢よもう一度

7人の候補者が名乗りを上げている、福岡市長選挙の投開票日は11月16日の予定で、短期決戦だけに各候補はラストスパートをかけ、最後の力を振り絞っている。

前回の市長選挙では当時の吉田宏市長と、自民党市議団が推していた新人の高島宗一郎氏が、激しい選挙戦を戦っていた。

だが吉田市政が任期中の4年間に行った、評価されそうな実績と言えば、地下鉄七隈線を博多駅まで延伸、途中にキャナル駅を新設した程度ではないだろうか。

過去において新しいことに何も手を付けず、現状維持のまま時だけが経過し、流れの中に取り残されていく悲哀を、福岡の市民は奥田県政で充分味わったはずだ。

この4年の間で福岡市は大きく変わっており、過去に何も出来ず、またしなかった人が、今更「再起動ふくおか」を旗印に出馬しても、福岡市民の共感を得ることが出来るだろうか。

かつて銀行関係者から、支店長として現場を2年離れると、新しいシステムを理解するのが難しく、ついて行けないとこぼしていたのを思い出す。

考えるだけでは物事が進まず、行動を起こし仮に失敗しても、反省して改めるべきところを改め再度挑戦すれば、必ず成功するとは限らないものの、前に進むことだけは間違いないように思うのだが。


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