くらうち勇夫政経セミナー

福岡県議会議員で自民党福岡県連の会長でもある、くらうち勇夫氏の政経セミナーが、2月19日日曜日の午前11時から、福岡市内のホテルで開催された。

昨年秋に行なわれた福岡6区の補欠選挙に、子息である蔵内謙氏が立候補し落選したことで注目されていた政経セミナーだったが、ホテルの会場は溢れんばかりの出席者で、以前にも勝る勢いに大半の出席者は驚き、また安堵した雰囲気に満ち溢れていた。

来賓の祝辞に続いて、昨年11月に北九州市で開かれた、「第2回世界獣医師会・世界医師会””One  Health”に冠する国際会議」の主催者の一人で、日本医師会会長である横倉義武氏の後援に、多くの人が耳を傾けていたのが、ほかの政経セミナーの講演と違い、非常に印象的だった。
 

福岡6区~反省・気質の違い

自民党福岡県連の推薦を得たものの、党本部の公認見送りが最大の誤算だったと折に付け口にしている蔵内陣営は、「自民党の本家」を声高に訴えたが、有権者に届くどころか、逆に大きな票差がついたことを、「弔い合戦に負けた」と言い訳している。

だがこれは、蔵内陣営選対関係者の勝手な思い込みではないのか。

筑後の中心都市は久留米だと、多くの市民が自負しているにもかかわらず、7区出身の蔵内謙氏が越境してきたから、6区の有権者が快く思わなかったことを、理解するべきだ。

そして蔵内謙候補の父親である蔵内勇夫氏が、自民党福岡県連会長で、福岡県政会の実力者だと知っているのは、福岡県民のごく一部に過ぎず、久留米市民にとっては、まったく関係が無いということを認識すべきだった。

福岡6区・第33弾~引き続き最新情報

先の大戦でよく使われた言葉である「大本営発表」、初期の半年余りは事実を正確に伝えていた様だが、時間が経つにつれて負けが込み始めると、事実とは大きく乖離するようになり、末期に至ってはまったく逆のことを示すようになってきたことから、戦後、最近では特に、「虚偽の発表の代名詞」として使われているが、今回の蔵内謙選挙事務所の言動は、まさに「大本営発表そのもの」といっていいかもしれない。

16日の六角堂広場での集会で、蔵内謙選挙事務所の采配を振るっている、北九州地区選出の県議会議員が登壇して、「相手の背中が見えた、その差は1万5000票。相手から7500票を奪い取れば、逆転する」と語った。

これは民進党、新井ふみ子候補との差で、戦う相手を間違えているようで、こんな指揮官の下で選挙運動している運動員が可哀想になってきた。

また破棄された20万枚の「とびうめ号外」の印刷代は、誰が払うのだろう。

表題の写真は、昨日16日の麻生太郎副総理が蔵内謙候補を応援演説したときの六角堂広場で、上の写真は10月10日小池百合子都知事が鳩山二郎候補を応援演説した際の六角堂広場。

福岡6区・第32弾~17日の最新情報

10月15日と16日に行なわれた世論調査、東京10区の補選では小池百合子都知事が応援している自民党候補がダブルスコア以上の差で、有利な選挙戦を展開している。

だが福岡6区補選は自民党が分裂選挙を行なっており、蔵内勇夫福岡県連会長の威光で国会議員や県議会議員の大多数が、長男蔵内謙候補の選挙運動に駆り出され、日を追うごとに不満の渦が大きくなって、事務所の士気は下がる一方のようだ。

福岡6区でマスコミ各社が行なった15日と16日の期日前投票では、鳩山二郎候補が過半数を制し、民進党の新井ふみ子候補の半分にも満たなかった、蔵内謙候補は3位に甘んじている状況が続いている。

鳩山二郎候補と、昨日16日公示された大川市長選挙に立候補した倉重良一氏は、ともに福岡県連の推薦を受けておらず、これが支援団体の絆を強める結果となり、事務所内の雰囲気も明るく、次第に人の出入りも増えて、地滑り的な勝利も見え始めた。

福岡6区・六角堂広場~蔵内謙候補~麻生太郎、古賀誠応援演説・写真集

昨日・16日、午前11時から、久留米市の六角堂広場で、蔵内謙候補の街頭演説会があり、麻生太郎副総理および古賀誠元幹事長が出席とのことだったため、取材に出かけた。


上の写真は通りで見かけた麻生太郎副総理の立看板で、下の写真は選挙ポスター掲示板。


下は、六ツ門あけぼの商店街から六角堂広場を撮影したもので、時刻は午前10時。受付の名札が下がっておりました。



場所を変えて、この写真の左手の階段のところから撮影したのが下の写真。

写真の左手が大通りの明治通りで、右手が先ほどの写真の六ツ門あけぼの商店街側。

ステージの前に並べられているイスは5ブロックに分かれていた。1ブロックごとにイスは横7脚で、縦16列だから、全部で560脚ということになる。

公称の出席者数は聞いてないが、イス席は満席でしたな。そしてステージの左手のオレンジの服の女性が司会者。

どのくらいの出席者かな、とは誰しも思うところだろうが、司会者がいるステージ左手あたりに、県議団などの関係者を含め約200名、ステージの右手に約300名、ステージ正面、イス席の後ろ側の、階段に座ったり立ったりしている人たちが約300名、合計で約1500名というところだろうか。

原口議員の後に登壇した中村明彦議員。妙なことを話された。1万5000票足りないとおっしゃるのだ。???で頭が一杯になったが、なんと相手は民進党だという。二番手狙い?それとも聞き間違い?

大家さとし参議院議員と松山政司参議院議員に続いて挨拶されたのが、古賀誠元幹事長。さすがに話は上手い。最初は低い少々小さな声で演説が始まり、伝えたいことを話すときは当然だが大きな、はっきりした声で、メリハリが計算しつくされてているかのようだ。

蔵内謙候補登場。

トリは麻生副総理。当たり前だが、コチラも話は上手いし面白い。何でもかんでも本音でしゃべり、古賀誠元幹事長とは異なる話術。


選対本部長としてのコメントなのだろう。曰く、「候補者に投票する人の中で、候補者の話を直接聞く機会のある有権者は僅か5%。そのほかの95%は、テレビや新聞で見たり、友人から話を聞いて投票する。だから皆さん、この会が終わったら、友人知人に6区に住んでいる人たちを紹介してもらって、蔵内謙候補のことを話してください、投票するよう頼んでください」「それが選挙なんです」


続いて、蔵内謙候補の挨拶。


最後に今井絵里子参議院議員の挨拶。
最後に福岡県議団50名と国会議員が壇上へ。


そして散会。

司会者のオレンジ色の服の女性はプロでした。この時点でも、またさらに聴衆がまばらになっても、「蔵内謙をよろしくお願いします。蔵内謙、蔵内謙、蔵内謙、蔵内謙、蔵内謙、・・・」、と連呼していた。

散会したのが12時10分過ぎ。その後きれいに片付けられた会場。

 

福岡6区~期日前投票・出口調査

福岡6区の補欠選挙は期日前投票が行なわれており、久留米市を中心にマスコミ各社は地元社員などを使い、出口調査を実施している。(表題の写真は、朝日新聞デジタル版より)

開票日に参考になる重要な資料だけに、マスコミ各社はなかなかナマの数字までは教えてくれないが、トップはダントツで鳩山二郎候補、二番手に野党共闘の新井ふみ子候補が健闘しており、トップとかなりの差で蔵内謙候補が追いかけているようだ。

16日には麻生太郎副総理と古賀誠元幹事長が久留米に入り、六角堂広場での街頭演説が予定されているが、蔵内謙候補の選挙事務所は、動員をかけて頭数をそろえれば当選するという、古き良き時代の選挙を夢見て準備をしているようだ。

最近の世論調査や出口調査の精度は高く、麻生太郎副総理の辞書に不可能の文字は無いだろうが、今の選対本部の体制で当選するには、選挙違反覚悟の運動でもしなければ、無理なようにも思えてきた。


 

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福岡6区・第29弾~最新情報

福岡6区補選は23日の投開票日まで1週間余となり、明日16日には麻生太郎副総理と古賀誠元幹事長が、蔵内謙候補のために2回目の揃い踏みで街頭演説を行い、追い込みに弾みをつける予定だ。(表題の写真は、衆議院議場での麻生議員と古賀議員)

連日、福岡からも大量の運動員が投入され、ポスティングや戸別訪問に汗を流しているが、世論調査の数字は差が縮まるどころか、逆に広がるばかりであるため、少々心配になり、弊社も独自で調査を行なったところ、運動員が活発に動いている様子は窺えるのだが、一般有権者には浸透していないことが判明した。

16日の六角堂広場での街頭演説集会にしても、小池百合子東京都知事が集めた有権者の数に対し、「負けては面子が無い」として、事務所全員に総動員令が出ているだけに、さぞかし周辺は他地区からの人たちで溢れかえることだろう。

こうした昔ながらの上意下達方式の選挙で蔵内謙候補が当選すれば、来年早々にも予定が噂されている総選挙では、自民党福岡県連方式の何でもありの選挙運動が罷り通り、福岡県警は日本一の検挙実績を挙げることになるだろうと、今から噂になっている。

写真は10日に小池百合子東京都知事が鳩山二郎候補を応援演説した際の六角堂広場。

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福岡6区・応援演説~麻生太郎副総理

昔から、人生は棺おけに片足を突っ込むまで、また博打は下駄を履くまで、勝負はわからないとされているが、福岡6区では現在、実質的に鳩山二郎候補、新井ふみ子候補、蔵内謙候補の3名が、23日の投開票日をゴールとして、三つ巴の戦いを繰り広げている。

現時点でのトップは鳩山二郎候補で、対抗する蔵内謙候補は、麻生太郎副総理率いる自民党福岡県連挙げての最強布陣で、連日各地から大量動員を図り選挙戦を戦っているが、動員を指示されている地方議員事務所の中には体力が疲弊し、選挙戦から離脱する事務所も出てきたようだ。

16日・日曜日には、麻生太郎副総理と古賀誠氏の両巨頭が再び並んで、街頭演説を行なう予定だが、6区以外から投票権の無い人たちを動員したところで、どれだけの効果があるのか疑問だ。

おまけに、1週間前に時の人である小池百合子東京都知事が、1人で5000人を集めた同じ場所で演説会を開くだけに、自民党福岡県連の力のほども試されることになる。

写真は、10月10日に小池百合子都知事が鳩山二郎候補を応援演説した際の六角堂広場。

 

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福岡6区~地域気質

蔵内陣営では「県南生まれの県南育ち」をキャッチフレーズにしているが、久留米市中心の6区と、大牟田や柳川、八女、筑後などの7区では気質が異なり、特に久留米市は気位が高く、それに気付かず越境し、立候補したのが間違いの始まりといっていいだろう。

おまけに北九州や筑豊地区の人たちが乗り込んで選挙事務所を取り仕切る一方で、運動員は福岡から連日大量動員され、戸別訪問やポスティングに駆り出されているにもかかわらず、効果が支持率となって現れないこともあり、不平不満が渦巻いている。

多くの人が蔵内勇夫氏に対して恐れを抱き、本音で話をしないから、最初のミスに気が付かず、今に至っても鳩山二郎候補と蔵内謙候補の差は開くばかりで、最後は誰が責任を取るのだろう。


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福岡6区・第26弾~8日と9日の世論調査結果は?

自民党本部は、いまや恒例化した週末ごとの福岡6区の世論調査を、8日と9日に実施した。

結果は、
鳩山二郎  54.5%
新井ふみ子 17.6%
蔵内謙   14.1%
西原忠弘   1.1%
だった。


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福岡6区・第25弾~最新情報

福岡6区の補選は、昨日11日立候補届け出が締め切られ、23日の投開票に向けて、実質上三つ巴の戦いの火蓋が切られた。

トップの鳩山二郎候補に大きく差をつけられている蔵内陣営は、16日の日曜日11時から、六角堂広場で総決起大会を予定し、麻生太郎副総理と古賀誠氏が出席する。

この六角堂広場は公示前日の10月10日に、小池百合子東京都知事が鳩山二郎候補の応援街頭演説で、5000人の有権者を集めた場所。

力でもって選挙運動を進めている蔵内陣営は、支援している国会議員、武田良太氏を除く衆議院議員9名と参議院議員2名の各事務所に、それぞれ100名の動員を指示した模様だが、どれだけの有権者を集めることが出来るだろうか、興味を持って見守っている関係者は多い。


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福岡6区・第23弾~今日の最新情報

明日10日に久留米と小郡に入り、鳩山二郎候補を応援する小池百合子東京都知事が、今日本で一番輝いていることから、蔵内謙陣営では今日の9日応援に入る岸田文雄外務大臣に加えて、あさって11日の出陣式では小川洋福岡県知事の出席を強く要望、麻生太郎副総理を通して依頼した。

だが自民党が分裂していることや、民進党候補も出馬するところから、小川知事は出席は困難と判断したが、最初から欠席では麻生太郎副総理の顔を潰すことになるため、大人の判断で腰痛を原因に緊急入院した模様。


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福岡6区・応援演説~岸田文雄外務大臣

福岡6区では10月11日の公示を控えて、蔵内謙陣営は連日、戸別訪問で知名度アップに努めており、その一環として、9日には東京から岸田文雄外務大臣が、蔵内謙候補の応援に駆けつけ、街頭演説を行なう。

10日には、時の人である小池百合子東京都知事が、鳩山二郎候補の応援に駆けつけることが発表されている。

小池百合子知事が街頭演説を行なうことで、ドンが牛耳る東京都議会VS都知事と同じ構図を有権者がイメージしやすくなり、最高の演出といえるだろう。


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福岡6区・第19弾~雪崩れ現象?

昨日までのところ、今回の補選には、自民党、民進党、共産党、幸福実現党から、5人の新人が立候補を予定している。

自民党からの立候補を予定していた鳩山二郎氏と蔵内謙氏は、自民党からの公認が得られなかったため、無所属で戦い、当選者が追加公認となることから、これを口実として公明党と農政連は自主投票を決めた。

しかし実質的には鳩山二郎候補が優勢なだけに、勝ち馬に乗りたい公明党や農政連の票は、かなりの部分が鳩山二郎候補に傾いているため、現場では雪崩れ現象が起きる兆しが見え始めた。

民主党の新井ふみ子候補は、共産党との野党共闘が成立し、2番手に浮上したようだが、トップに躍り出るには、大物が6区に入る、てこ入れがまだまだ必要だろう。

福岡6区の補選も第3コーナーを廻り、直線コースに入って、さらに鞭が入るのだろうが、現段階での着順は、鳩山、新井、蔵内、西原となっている。

福岡6区・第18弾~自主投票

支持率があまりにも低すぎる蔵内謙氏の知名度を上げるため、大量の運動員が投入され、連日ローラー作戦が展開されているものの、効果が上がっているのだろうかと、昨日4日に再び久留米を訪れたが、ほとんど効果の程は見られず、今でも6区の有権者は自分たちの選挙の候補者とは思っていないようだ。

また蔵内謙候補は、あまりにも経験が乏し過ぎるとして、ここに来て、親族やごく親しい人たちの間からも、もう少し親の元で政治について勉強してから立候補しても遅く無かったのでは、という声も出て来た様子が聞かれるほど。

自民党本部が選挙後に当選者を追加公認すると公表したことで、公明党や農政連も両候補者をともに推薦せず、自主投票にすることを決定したが、両団体ともに鳩山二郎候補が優勢との声が高い。


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福岡6区・第17弾~こぼれ話

福岡6区補選で劣勢が伝えられる蔵内謙候補陣営では、連日6区以外の選挙区から、多数の運動員が動員され、戸別訪問を行なっている。

特に密接な関係がある福岡の企業や団体から、連日100名を超える運動員が投入されているものの、戸別訪問だけに本来は動員を依頼された企業は社員や身内を派遣するのだが、万が一の選挙違反も考えて、アルバイトを集めて送り込んでいるという話もある。

また蔵内謙候補陣営では、幻となった自民党本部発行の機関紙「とびうめ」号外で、『今度は「県南」から、「県南」生まれの「県南」育ち!』というキャッチフレーズを前面に打ち出して、アピールしたかったようだが、6区は7区とは違うということをまったく認識していない。

6区の有権者はそもそも「県南」だという意識がない。

前回、麻生太郎副総理が久留米を訪問し街頭演説を行なった際の聴衆は300名前後だったが、蓮舫民主党代表の街頭演説には1600名が集まっていた。

ところで、仮に鳩山二郎氏が当選したならば、地元の自民党県会議員の先生方は、2年後の統一地方選挙ではどんな顔をして、出てくるのだろうかと心配する市民も多い。


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福岡6区・第16弾~今日の最新情報

昨日9月30日、鳩山二郎候補、蔵内謙候補ともに公認せず、当選後に追加公認すると、福岡県連に正式な使者が伝えたものの、どちらが当選するか気になる自民党本部は、10月1日と2日の両日、5回目の世論調査を行なった。

結果、
鳩山二郎氏  50.7%
新井ふみ子氏 18.3%(共産プラス)
蔵内謙氏   15.6%
だった。


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福岡6区・第14弾~噂の早耳

自民党本部からの使者が今日30日午後2時、選挙後の当選者を追加公認することを、福岡県連事務所に伝えに来たようだ。

しかし世論調査で圧倒的にリードされている蔵内陣営は、挽回するべく物量作戦が始まり、福岡6区には連日大量のビラを配布するため、国会議員秘書を先頭に企業や団体から大勢のボランティア運動員が派遣されているが、無理な量を押し付けているのか、運動員の不満が渦巻いているようだ。

蔵内謙氏は政治家の家に生まれ、両親の愛情を一身に集めて、素直な性格に育っていると周囲も認めており、また本人の経歴を見ると別な道に進めば、その力が発揮され本人も楽しい人生が送られたのではと思う。

今回、複数の経歴書が出回り、経歴詐称の噂が流れ出ているが、これは経歴書を作成した事務所関係者に責任があるもので、本人の意思とは無関係。

一方で野暮なことを言えば、事務所責任者の面子が丸潰れになるかもしれないが、今回の選挙は麻生太郎副総理が選対本部長に就き、各部門の責任者には福岡県政界の重鎮が顔を揃えているだけに、費用はかなり嵩むことだろう。

当落は別にして最後の尻拭いは誰がするのか、福岡県政界の話題になっていることは確かだ。


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福岡6区~最新情報13

衆議院補欠選挙東京10区は若狭勝議員で候補者は決まったが、福岡6区では公認問題のもつれから、自民党本部は選挙後に、当選した方を事後公認する方針を発表した。

そうした微妙な時期の9月28日、衆議院本会議で二階俊博自民党幹事長が、6月に亡くなった鳩山邦夫元総務相の追悼演説を、父親の意思を継いで補選に立候補している鳩山二郎氏と母親のエミリーさんが、議場で聞いてえたことを地元紙が報じ、余りのタイミングのよさに驚いた。

自民党と連立を組んでいる公明党は、鳩山二郎氏と蔵内謙氏の双方に推薦を出さないのは当然で、通常五分五分になる自主投票も、これまで経緯や情勢を考え、また信義を重んじる創価学会が後ろに控えているだけに、6対4から7対3で鳩山有利の可能性が強く、この票はズシリと重さを増すだろう。

また9月3日の福岡農政連主催意見交換会では、蔵内謙氏が林芳正の農水大臣の秘書だっただけに、TPP問題では注目していたが期待はずれだったと、関係者から失望の声も寄せられた。

鳩山二郎前大川市長の後継者として、今度の大川市長選挙に立候補するのはJA関係者の長男と言われており、早くも当選確実の声も聞かれるほどで、市長選挙運動が活発化すれば、当然鳩山氏に有利になることは間違いない。

蔵内陣営の動員力は素晴らしく、福岡県内各地から建築関係者が動員で駆り出されているが、主体は6区と7区で大型工事を受注している建設会社で、地元建設会社は不満が反発となって渦巻いている。

親が亡くなれば子に同情が集まり有利に働くのは当然で、夫を失った妻が子を思い訴えれば、さらなる強度を増す。

「弔い合戦」には勝てない。

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福岡6区~最新情報12

歌舞伎の芝居で石川五右衛門の台詞に、「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」と言うのが有るが、これほど次から次に複数の関係者から、情報が寄せられることも珍しい。
福岡6区の補欠選挙は投開票日まで1ヶ月を切り、自民党本部は狭い地区で5回の世論調査を行なったにもかかわらず、蔵内謙氏の支持率が改善されなかったことで、自民党公認が見送られたことを正式に伝えるため、陣営を使者が訪れるようだ。
過去にはライバル関係だった麻生太郎氏と古賀誠氏が、蔵内謙氏のために手を握った強力な支援体制も、6区の有権者には効果が薄かったようだ。
その5回目の調査結果の詳細が入ったので、福岡県民新聞読者の方々にお知らせ致します。

鳩山

蔵内

新井

全体

50.4%

14.4%

18.8%

久留米市

47.8%

15.2%

20.2%

大川市

67.1%

3.7%

6.1%

小郡市

50.3%

15.2%

21.3%

うきは市

51.2%

23.3%

11.6%

大刀洗町

48.0%

12.0%

24.0%

大木町

64.5%

9.7%

9.7%

麻生太郎氏と古賀誠氏はともに日本を代表する政治家で、また自民党内ではともに派閥の領袖として、大いに地元の発展のため貢献されてきた議員だが、不思議と福岡6区には縁が薄く、今回蔵内謙氏の応援に駆けつけても、街頭演説には福岡や大牟田地区からの動員が多く、それがこれらの数字に現れている。 

 

福岡6区~最新情報11

今年6月2日現在で福岡6区の有権者数は37万1052人。
福岡県内に11ある選挙区のうちでは、八幡西区主体の9区38万人よりは小さく、宗像市中心の4区35万人よりはやや大きい、7番目の規模だ。
この狭いエリアで週末毎にたびたび世論調査を行なえば、数字が狂ってくるのではと心配するほどだが、自民党本部は5回目の世論調査を9月24日と25日の両日実施した。
関係者だけでなく、マスコミの注目度も高いことから、今回は月曜日の夕刻には結果が伝わって来るほどで、余りの速さに驚いた。
先日の麻生太郎氏と古賀誠両氏の街頭演説効果が出て、蔵内謙氏の数字が伸びることを予測していたが、なんと結果は、鳩山二郎氏50.4%、蔵内謙氏14.4%、そして新井ふみ子氏18.4%、差が広がっただけでなく、蔵内謙氏は野党候補にも負けていた。
しかし蔵内謙氏を公認候補として選定した自民党福岡県連は、どうしても納得がいかなかったのだろう、自民党本部の質問事項とは異なる質問形態で、別途に24日と25日の両日、世論調査を行なった。
だがそれでも結果は、鳩山二郎氏20.5%、蔵内謙氏11.8%、新井ふみ子氏7.8%で、共産党の数字2.5%を加えると、こちらも野党候補が蔵内謙氏に肉薄する数字となった。
投開票日まで1ヶ月を切った現時点で、どの様な奇策を用いれば、蔵内謙氏が鳩山二郎氏を上回り当選を勝ち取るのか、ここが選挙参謀の腕の見せ所と言っていいだろう。
一部には鳩山二郎氏が大川市長時代の政治資金について、刑事告訴を行なったとの噂も聞くが、あまりにも姑息な手段であり、蔵内謙氏にとってはマイナス材料でしかないだろう。
久留米市を中心にしたエリアには独特のプライドがあり、隣の選挙区から越境してきた蔵内謙氏について、よそ者のイメージを持っている人が多く、そうした地域に福岡から来たよそ者の運動員が支持をお願いしても無理な話だ。
鳩山ファミリーの情に訴える作戦は成功しており、蔵内謙氏の健康を心配する声が聞こえてきそうな空気になってきた。


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福岡6区~最新情報9

福岡6区補欠選挙で、激しい公認争いを演じている鳩山二郎氏と蔵内謙氏に対し、自民党本部は公認決定の見送りを決め、分裂選挙後に当選者を事後公認すると、地元紙が報じた。
前回の総選挙で福岡1区において、新開ゆうじ氏を古賀誠氏が後ろ盾になり、井上貴博氏を麻生太郎氏が強引に推薦し、双方無所属で選挙を戦い、当選した井上貴博氏が事後公認となった経緯がある。
だがあれほど麻生太郎氏と激しく争って負け、悔しい思いをしたはずの古賀誠氏が、今度は手を結んで蔵内謙氏の応援をする、政治の世界は魑魅魍魎の住む世界だと、なんともよく言ったものだ。
自民党が行なった世論調査では、現時点では鳩山二郎氏が圧倒的優位に立っている反面、蔵内謙氏も立候補者として自らの当選を信じている。
ところが運動員の大部分は当選するとは思っていない状況で、裸の王様状態に化していると言って良いだろう。
現状は自民党支持者の50%を固めた状態といわれ、選挙参謀はこれで当選を確信しつつも、さらに運動員を叱咤激励しているが、駆り集められた運動員の大半は後ろを向いて舌を出している様子だ。
福岡でも父親への義理で、蔵内謙後援会の申込書を配布している議員が居るものの、聞くと不評で逆に反発を買っている状態だ。
福岡県連発行の機関紙「とびうめ」が、余りにも卑劣な中傷内容で破棄された特別号の責任を、県連事務局幹部に押し付けたことが、福岡都市圏の運動員に知られ、一層反発を買っている。
かつて選挙に勝つには、運動員が義務で戸別訪問するのではなく、もう一軒訪問する意欲が沸き立つような雰囲気を作ることだと教えられた。
運動員はこき使うのではなく、支持者を廻って頂くという感謝の気持ちで送り出せば、運動員にもあと一軒の気持ちが湧いてくるはず。
それが選挙だ。


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福岡6区~最新情報8

福岡6区の補欠選挙は投開票日まで1ヶ月を切ったことで、劣勢の蔵内陣営は県内の自民党関係者を総動員し、ローラー作戦に打って出た情報が入ってきた。
だが福岡6区以外から動員された運動員は、地理も方言もわからない上に、プライド高い久留米など6区の有権者から、蔵内謙氏の支持に回った地元県会議員の裏切り行為を、非難する声を数多く聞かされているようだ。
その一方、ここに来てやはり地元の人を望む声も挙がり始めており、地元小中高校を経て早稲田大学を卒業した、新井ふみ子氏に期待する意見も徐々に増え始めているようだ。
確かに男性の自民党支持者は仕事の関係上、蔵内謙氏への支持を表明しているが、それが故鳩山邦夫氏への裏切り行為になることは、自分自身が一番よくわかっているようで、戸別訪問中の運動員への態度に現れている模様。
だが女性の自民党支持層は、そうした状況に嫌気がさして、民進党は嫌いだが地元出身と言うことで、新井ふみ子氏の支持が少しずつではあるが増えている。
こうした有権者の気持ちの変化を、選挙のプロは認識しており、大家さとし参議院議員と中村明彦県会議員の2人が、早くも魔女狩りを開始した情報が漏れ聞こえ、一生懸命選挙運動した挙句、生け贄にされた人こそいい迷惑だ。
また音楽関係者の選挙違反が、捜査関係者の間で内偵されているとの噂も囁かれている。


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福岡6区~最新情報7

東京10区の補欠選挙は小池百合子氏を支援した、若狭勝衆議院議員(比例東京ブロック)が、自民党公認候補に内定したことが発表され、当然ながら小池東京都知事も支援するため、ほぼ当選したと言って良いだろう。
それに比べ福岡6区は、17日に1500名余りの参加者を集め、福岡市内のホテルで開催された麻生太郎副総理主催の政経セミナーで、蔵内謙氏が紹介された。
そして翌18日には、麻生太郎氏と古賀誠氏が久留米市で蔵内謙氏の街頭応援演説を行ったが、動員されたのは福岡市からの建設関係者や麻生グループ関係者が多く、加えて遺族会のメンバーもいたようで、地元の有権者は主宰者が予定していたよりも少なかった。
また週末ごとに実施され、今や恒例となった自民党の世論調査も、17日と18日の両日行なわれ、鳩山二郎氏と蔵内謙氏の差は前回調査よりも1ポイントほど縮まったが、依然としてトリプルスコアであることに変わりはなく、麻生、古賀両氏の街頭演説が今後の支持率にどう影響するのか、関係者は興味を持って見守っている。
現在6区への動員は福岡地区主体だが、ほかの地区の地方議員の間では動員令に対する反発が強まっており、何処まで短期間に支持率を伸ばし、トリプルスコアをひっくり返すことが出来るのか、疑問視している関係者が多いのも事実で、今回の様に多くの情報提供が寄せられていることも珍しく、深い水底には大きなうねりがあるかのようだ。
蔵内陣営から発せられている大動員号令が、そのまま鳩山陣営の同情票に逆転している可能性もあり、投票用紙に名前を書いて貰う、人の心をつかむということは非常に難しい。


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福岡6区~最新情報6

数週間前の週刊誌に蔵内謙氏が登場していたが、公平性を重視したのか、週刊新潮は今週号で鳩山二郎氏を取り上げた。
当初は鳩山二郎氏の女性スキャンダルを報じる予定で、取材を進めたものの、当初考えていたような記事の材料が集まらず、既にページを確保していたため、アナを空けるわけには行かなかったのか、事実が判明していた学歴問題でお茶を濁したような記事だった。
しかし鳩山二郎氏、蔵内謙氏ともに、学歴は双方の父親に比べるとだいぶ落ち、どちらも五十歩百歩で甲乙付け難い学歴で、週刊誌も判定不能と結んでいた。
ところで蔵内謙陣営は知名度を上げるため、連日大量の運動員を選挙区に投入しているが、訪問される有権者は蔵内勇夫県連会長の力を恐れ、笑顔で迎え入れてはいるものの、面従腹背の姿勢は変わらないため、支持率を上げ、差を埋めるまでに至らず、公認に関する魔女狩りが水面下で始まったようだ。
自民党福岡県連始まって以来の最強の布陣で、トップに麻生太郎副総理が就き、県下のほとんどの国会議員が名を連ねているにもかかわらず、自民党本部は支持率のあまりの低さに閉口しており、責任が問題化してきたようで、また自民党幹事長が谷垣氏から二階氏に代わり、手順が変わったことも大きく影響、使者に立った参議院議員は途方にくれ、困惑している様も噂になって伝わってきた。
一方、福岡県連が発行した特別号の小冊子にしても、鳩山二郎氏を誹謗中傷する内容が酷く、一部は配布したものの下品との声が上がり処分されたが、小冊子作成ミスの責任を自民党福岡県連事務局に押し付ける人物もいるようで、失敗を他人に転嫁する人物が責任者を務めるようでは、誰も本気では動かないだろうとする声が徐々に大きくなり始めている。


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福岡6区~最新情報5

18日の日曜日に異変が起こった。
引退したとは言え自民党の重鎮である元幹事長の古賀誠氏と、今や世界を飛び回る安倍内閣の副総理である麻生太郎氏が、35年余の確執を乗り越えて、同じ選挙カーの上に立ち応援演説を行なった。
10月23日投開票の福岡6区補欠選挙に、立候補をしている蔵内謙氏の応援のため、久留米市と小郡市の2ヶ所で、選挙カーの上に立ったのである。
蔵内謙氏の実父は自民党福岡県連会長職にあり、その実力は並みの国会議員では足元にも及ばぬと言われ、加えて日大出身で日本獣医師会の会長職も務め、前回の福岡知事選挙では立候補が噂されていた。
しかし実父であり県議会議員の蔵内勇夫氏、選挙地盤は隣接する福岡7区で、引退している古賀誠氏も同じ福岡7区、同地区には九州新幹線が停車する、別名「古賀船小屋駅」と呼ばれる駅があり、他にも古賀がつく道路や橋も多い。
ところが福岡6区に関しては、故鳩山邦夫氏の地盤だっただけに、古賀誠氏は意外になじみが薄く、蔵内謙氏の選挙にも大きなネックになっているようだ。
麻生太郎氏と古賀誠両氏が演説した久留米市にしても、業界に強い動員要請を指示、多くの人員を集めたのは周知の事実で、選挙権の無い福岡の建設関係者が、夕方のテレビで放映され、居酒屋で話題になっていた。
蔵内陣営の動員は実父蔵内勇夫氏への踏み絵で、あらゆる利害が絡んで蔵内謙氏支援に動いているが、有権者の多くは長年に亘ってブリジストンから、何らかの恩恵を受けており、蔵内陣営に対して面従腹背の姿勢を取っている。
鳩山二郎氏は亡き父の弔い合戦と言う、錦の御旗が掲げられているだけに、支持が簡単に変わるとは思えない。


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福岡6区~今日の最新情報

福岡6区の公認が定まらない自民党が、9月10日と11日に4回目の世論調査を行なうと、期待していた蔵内謙氏の数字が伸びず、むしろ下がって欲しい鳩山二郎氏数字が伸び、過半数に近い49.1%が出たため、結果が発表出来ず、大手マスコミも報じない面白い現象が起きている。
一方、大川市長を鳩山二郎氏が辞任したことで、後任の市長候補としてJA福岡中央会の会長、倉重博文氏の長男である倉重良一氏が、立候補する記者会見のニュースが伝わってきた。
この会見には前大川市長である鳩山二郎氏も同席するらしく、そうなると目下、福岡6区の候補者として激しい選挙戦を行なっている鳩山二郎氏にとっては、農政連票が上積みされることが考えられる。
9月の声を聞くと朝夕は過ごし易くなり、敬老の日を始めお彼岸もあり何かと忙しく、国会議員秘書も先生方と手分けして、いろいろな会合に出る機会も多く猫の手も借りたいこの時期に、ポスティング要員として蔵内謙選挙事務所から動員がかかり、溜まっていた不満が一挙に噴出した。
多くの秘書が、国会議員秘書というプライドを持っているだけに、県会議員の先生から出された動員命令に反発の声が広がっている。
また公明党は双方の陣営の動きを観察し様子を見ているようで、態度を保留しており明確な指示は出ていない状態、水面下では激しい攻防がなされている情報も聞かれ、運動員は人の心を得る1票の重みを、感じていることだろう。


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福岡6区~世論調査4回目

福岡6区補選に立候補を予定している鳩山二郎氏は、麻生太郎副総理が選対本部長である、蔵内謙氏の素晴らしい陣立てに対抗するため、大川市議会の了承を得て、1期目の途中で大川市長を辞し、退路を断った背水の陣で対抗することになった。
一方自民党本部は、公認申請している両氏に対して、しがらみが多く躊躇し、未だに公認を決定していないため、早くも地元新聞は当選したほうの事後公認を報じている。
さらに自民党本部は地方の補欠選挙にしては珍しく、既に世論調査を3回実施したが、先日の9月10日と11日を利用して、4回目の世論調査を行なったようだ。
1週間前に実施した3回目の調査に比べると、4回目では鳩山二郎氏と蔵内謙氏の票の開きが、一段と拡大したとの情報が伝わってきた。
蔵内陣営は知名度を上げるために、大量のチラシを用意して国会議員秘書団に配布を依頼するも、不評は高まる一方で、逆に事務所の士気は下がるばかりのようだ。
仮に野党共闘が成立すれば、民進党の新井富美子氏に共産党の支持票が上乗せされるはずで、二番手に躍り出る可能性が高く、蔵内謙氏が受ける痛手は大きく、今後の政治生命を左右することは間違いないだろう。


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福岡6区~最新動向

鳩山邦夫元法務相の死去に伴う、福岡6区の補欠選挙が10月23日の投開票予定で、現在4人が立候補の名乗りを上げている。
共産党公認の小林解子氏は既に選挙事務所を開いているものの、野党統一候補が決まれば、立候補を取り止める柔軟性を持って臨んでいる様で、最終的には自民党に公認申請した鳩山二郎氏、自民党福岡県連が公認を決めた蔵内謙氏、そして民進党公認の新井富美子氏の三つ巴の戦いになる可能性が高い。
しかし福岡県連選考委員会で破れた鳩山二郎氏が、自民党本部が行なった3回の世論調査において、県連が公認を決めた蔵内謙氏をいずれも大きく上回り、高い支持率を得ているところから、自民党として公認が決定出来ず、今日に至っている。
蔵内謙氏はいち早く福岡県内を纏め上げ、麻生太郎副総理を選対本部長に迎え選挙態勢は先行しているが、余りにも知名度が低く、一番の欠点は本人に人を引き付ける魅力に乏しく、父親である蔵内勇夫氏に比べると、華が無いことだろう。
一方の鳩山二郎氏は、一族が久留米市で築き上た知名度は抜群で、高い支持率を得ており、また大川市長を先日辞職し背水の陣で選挙に臨む姿勢を明らかにしたことで、支持率は伸びることだろう。
ところで公明党は誰を応援するのか、まだ組織に対して指示は出ておらず、双方の動きを静観しているようだ。


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選挙は戦争だ

東京都知事選は自民党公認ではなかった、小池百合子氏が当選したが、知名度などに欠けた自民党公認候補が劣勢だったことから、小池百合子候補を自民党議員が応援するのを阻止するため、東京都連は自民党関係者にかなり厳しい通達文書を配布し話題になった。
だが流れを読むことが出来なかった、都連の幹部は石原会長を筆頭に辞任の憂き目に会い、一方で小池百合子氏を応援した若狭勝衆議院議員は、「厳重注意」という口頭での軽い処分を受けただけで済み、その上で東京10区補選の公募にも応じる考えを表明した。
それに比べると福岡6区は不透明だ。
鳩山二郎氏と蔵内謙氏ともに事務所開きを既に終え、まだ投開票日までに1ヶ月余りを残してはいるが、世論調査の数字は鳩山二郎46.1%に対して、蔵内謙氏は17.5%。
この差をどうやって埋めるのだろうか。
9月17日・土曜日に、福岡で政経パーティを開く麻生太郎副総理は、翌18日・日曜日に久留米市へ乗り込み、現在は引退しているものの、7区選出の古賀誠氏と二人揃って、地元議員から陳情を受け付ける会を開催するようだ。
蔵内謙氏の選挙事務所では国会議員の秘書を招集し、企業団体の推薦状集めを指示したものの、肝心の事務局長は議会が忙しいのか不在だったと、不平の声も聞かれるから面白い。
福岡県連推薦候補者の父親で実力者の蔵内勇夫氏に対し、義理で顔を出している地方議員も多く、誰も真剣に選挙活動をしていないとまで言われており、改めて「面従腹背」という言葉の意味を認識させられた。
トップダウンでここまでゴリ押ししたにも関わらず、万が一にでも蔵内謙氏が落選することになれば、いったい誰が責任を取るのか、早くも魔女狩りが始まったという話も聞く。


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世論調査~鳩山二郎46.1%

福岡6区衆院補選で自民党福岡県連が、党本部に公認申請している蔵内謙氏の支持率があまりにも低い為、党本部は9月3日と4日に3度目の世論調査を行なった。
結果は
鳩山二郎  46.1%
蔵内謙   17.5%
新井富美子 14.6%
小林解子   4.6%
だった。
1回目および2回目と変わらない数字が出て、関係者も発表を躊躇しており、今日7日に急遽、麻生副総理と自民党選挙責任者の古屋氏との会談が行なわれるようだ。


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福岡6区・最新情報~3度目の世論調査

鳩山邦夫氏の死去に伴う福岡6区の補欠選挙で、自民党福岡県連の選考委員会は県連会長である蔵内勇夫氏の子息、参議院議員秘書の蔵内謙氏を候補者に決定、自民党本部に公認申請を行なった後、選挙事務所を開設したにもかかわらず、何の音沙汰も無いため、地元の関係者は苛立っている。
自民党本部が行なった過去2回の世論調査では、トップが鳩山邦夫氏の次男である鳩山二郎氏、県連が推薦してきた蔵内謙氏との差が余りにも大きいところから、本部で協議が重ねられ、都知事選の二の舞は避けたい考えから、決定が遅れているのが事実だ。
だが地元福岡県連の意向を無視できない自民党本部は、補欠選挙にしては珍しく、3度目の世論調査を9月の3日と4日に行ったが、結果はまたしても鳩山二郎氏のトップに変わりがなく、正式な発表をためらっているようだ。
内部から漏れ聞こえてきた情報によると、この世論調査でも鳩山二郎氏は半数近い数字をキープしており、今回は蔵内謙氏が2位につけたものの、4位の共産党候補が立候補を辞退し野党統一候補が誕生すれば、最下位になる可能性が出てきた。
明日、7日になればマスコミ各社も情報を入手し、正確な数字を発表するだろうことは間違いなく、鳩山二郎氏の「弔い合戦」の勢いに拍車が掛かり、選挙事務所にも弾みがつくだろう。
その一方で久留米市の自民党県議会議員は、市議会議員と有権者から恩を忘れた議員とまで言われる始末で、立場が大きく揺れ始めてきたようだ。


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蔵内謙氏の事務所開き

自民党福岡県連が公認申請を行なっている、福岡6区の衆議院補欠選挙に立候補する蔵内謙氏が、8月31日午前11時から久留米市で、選挙事務所開きを行なった。
候補者の父親である福岡県議会議員の蔵内勇夫氏が、隣の7区を地盤にしているだけに、多くの支援者が選挙区から駆けつけ、加えて自民党福岡県連の会長をしているところから、福岡の親しい建設会社が関係者を引きつれ、会場は300名を越える人で溢れていた。
資金と権力があれば人は集まるが、投票してもらう人の心をいただくことは非常に難しく、今日集まった大勢の人が、どのような選挙活動を行うのか、選挙上手な中村明彦県議会議員の腕の見せ所である。
蔵内謙氏が補欠選挙で当選すれば、国会議員の父親として蔵内勇夫氏は、次回の知事選挙に立候補する噂も有り、そうなれば自民党福岡県連会長のポストが空席になり、論功行賞で中村明彦県議会議員に、県連会長の椅子が転がり込んでくる、計算になっているようだ。
魑魅魍魎の住む政治の世界は、一寸先は闇と良く言われているが、夫々が実に明快な計算した道を描いており、今回の補欠選挙は何が何でも勝たねばならない。
親が子を思う気持ちに変わりはなく、子の出世を思う親心から、久留米まで大勢の関係者を送り込んだ、福岡の建設会社の一団が目立った存在で、関係者の注目を集めていた。


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久留米市議会議員の心意気

元法務相の鳩山邦夫氏が亡くなり、補欠選挙が行なわれる福岡6区では、次男の鳩山二郎氏が父親の意志を継いで立候補を表明、28日に選挙事務所開きを行なった。
自民党福岡県連は、参議院秘書の蔵内謙氏を公認候補に決め、自民党本部に公認申請しているが、今日31日に選挙事務所開きを予定しているにもかかわらず、未だに東京からは決定の知らせは入らず、関係者は苛立ちを隠せない。
蔵内謙氏の選対事務所は父親の威光がものを言って、麻生太郎副総理が本部長に就任し、武田良太議員以外、福岡県内の衆参国会議員が名を連ね、最強の陣容で事務所開きを行なう模様。
それに比べ鳩山二郎氏の事務所は弔い合戦だけに、故鳩山邦夫氏の恩義に報いるため、選挙区内、特に久留米市議会議員が大勢駆けつけて士気は大きく上がっているが、一方で県議会議員は蔵内陣営に集まっているにもかかわらず、後援会組織は鳩山陣営を応援するなど、トップと組織がバラバラの、実に奇妙な選挙を行なっている。
このためもあってか、自民党本部は双方のバランスを考え公認候補を決めることに躊躇し、決定の日時は未だに決まってない。どっちの候補者か定かでないが、体調不良を理由に撤退を表明できないか、党本部が秘かに交渉しているという噂も聞く。
現時点では弔い合戦を錦の御旗に、受けた恩に報いる地元市議会議員の心意気に、多くの有権者が同調している状況で、日本人特有の意識を変えるのは、非常に難しいようにも思える。


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無理が通れば道理が引っ込む・・・

数年前の総選挙の際に、福岡1区では自民党公認を巡って、古賀誠対麻生太郎の代理戦争とも評されたほど、保守系候補の二人が激しく争ったことがある。
最終的には当選した方を、自民党が受け入れるという裁定を党本部が下し、副総理の麻生太郎議員が推した井上貴博氏が当選、自民党衆議院議員が誕生した。
「無理が通れば道理が引っ込む」の言葉があるように、かなりの無理筋を押し通したのが麻生副総理で、福岡市民の多くが感じたようだ。
日本には長年に亘って培われた慣習や絆が生きているが、今回の福岡6区における補欠選挙は、①鳩山二郎氏が弔い合戦を旗印に立候補する、②蔵内勇夫県連会長が持てる力を蔵内謙氏のために投げ打つ、というのが2つの構図だ。
しかし主地盤である久留米市の有権者には、独特のプライドがあり、その絆を見落せば、手痛い仕打ちを受けることになる。
久留米は「そろばん踊り」が名物だが、金銭で票は売らない、そろばんは弾かない。
久留米市がなぜ今日の姿を得られたのか、多くの市民が認識しており、それを忘れると選挙には負けるだろう。
力で政経パーティ券を売ることはできても、人の心を得るのは至難の業だ。


 

福岡6区補選~自民党本部の考えが変わった?

小池百合子東京都知事の後任を選ぶ東京第10区の衆議院補選以上に、大手マスコミが注目している福岡第6区の補選は、自民党公認を福岡県連が公募の上で推薦を決定した国会議員秘書の蔵内謙氏と、大川市長の鳩山二郎氏が争っているが、自民党本部が独自に収集したデータによれば、鳩山二郎氏の評価が蔵内謙氏を大きく上回ったようで、昨日8月23日から党本部の大勢は鳩山二郎氏に傾いているという。

福岡6区について、以前の記事は以下の通り。
「過熱する福岡6区~鳩山二郎氏の立場」
「福岡6区の補欠選挙」
「福岡県第6区」


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過熱する福岡6区~鳩山二郎氏の立場

10月23日に予定されている、鳩山邦夫氏の死去に伴う福岡第6区補欠選挙の立候補者は、自薦他薦を含め8名が福岡県連内で浮上しているようだが、その中から既に2名に絞り込まれ、最後の調整が行なわれている模様。
鳩山邦夫氏が亡くなられた時点では、次男の鳩山二郎氏(37)が後継者として当然視されていたが、現職の大川市長であり、また葬儀の準備に追われてもいたためか、出馬する意思表示の根回しに遅れを取ったことが、ここに来て大きく影響しているようだ。
中選挙区時代の同選挙区は、古賀一成氏、古賀正浩氏、そして古賀誠氏の、俗にいう三古賀衆議院議員が、激しい選挙戦を繰り広げていた時代だった。
その後小選挙区になり、久留米を主地盤とする第6区は古賀正浩氏から、ブリヂストンの血を引く鳩山邦夫氏に引き継がれたが、ブリヂストンは本社を東京に移して久しく、石橋美術館も8月には閉館し久留米市立美術館に衣替えする予定で、鳩山家はもとより東京。
鳩山二郎氏のブレーン、特に故・鳩山邦夫氏の後援会の幹部は石橋・鳩山という名前に頼りきっていた気配が強く、周囲への根回しを怠っていたのも事実で、自民党福岡県連内部への影響力は弱いようにも感じられる。
名門鳩山家の出身であっても、時代は大きく変わろうとしており、鳩山二郎氏の自民党公認は難しいとの声が高くなってきた。


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