過熱する福岡6区~鳩山二郎氏の立場 [2016年7月28日11:07更新]

10月23日に予定されている、鳩山邦夫氏の死去に伴う福岡第6区補欠選挙の立候補者は、自薦他薦を含め8名が福岡県連内で浮上しているようだが、その中から既に2名に絞り込まれ、最後の調整が行なわれている模様。
鳩山邦夫氏が亡くなられた時点では、次男の鳩山二郎氏(37)が後継者として当然視されていたが、現職の大川市長であり、また葬儀の準備に追われてもいたためか、出馬する意思表示の根回しに遅れを取ったことが、ここに来て大きく影響しているようだ。
中選挙区時代の同選挙区は、古賀一成氏、古賀正浩氏、そして古賀誠氏の、俗にいう三古賀衆議院議員が、激しい選挙戦を繰り広げていた時代だった。
その後小選挙区になり、久留米を主地盤とする第6区は古賀正浩氏から、ブリヂストンの血を引く鳩山邦夫氏に引き継がれたが、ブリヂストンは本社を東京に移して久しく、石橋美術館も8月には閉館し久留米市立美術館に衣替えする予定で、鳩山家はもとより東京。
鳩山二郎氏のブレーン、特に故・鳩山邦夫氏の後援会の幹部は石橋・鳩山という名前に頼りきっていた気配が強く、周囲への根回しを怠っていたのも事実で、自民党福岡県連内部への影響力は弱いようにも感じられる。
名門鳩山家の出身であっても、時代は大きく変わろうとしており、鳩山二郎氏の自民党公認は難しいとの声が高くなってきた。