カテゴリーアーカイブ: J氏の独り言

田中公子さん(90)、初の個展

これまで数多くの作家と知り合い個展に足を運んだが、90歳という年齢で 初の個展というのは聞いたことがなかった。
その作家は、笑顔が素敵な田中公子氏である。

福岡市に生まれ、子育てが一段落した頃、西南学院で美術教師でもあった小川蓮太郎氏の絵画教室の1期生として歩み始めた。
1980年に日洋展初入選となり、85年には第17回日展にて「赤いリボンの裸婦」で初入選、その後も様々な展覧会で入賞を果たす。



絵画への探求心は旺盛で、福岡市立の西新小学校や筑紫丘小学校への絵画の寄贈、更には周囲の仲間たちの後押しもあり日洋会委員や日展会友に推挙されるなどで今日に至っている。
今年、卒寿を迎えるにあたり、周囲の薦めもあって今までの歩みを含めた初の個展開催になったという。

会場となるギャラリーを訪ねてみると、田中氏自ら展示の指揮を執られ 溌剌としておられた。
会場は新天町南通り側の『ギャラリーSEL(セル)』、紳士用品ロンド・シノハラ2Fになるが、おそらく田中氏も毎日階段を上がってお客様をお迎えされることだろう。

菜の花をこよなく愛し、花と自然をテーマに描く作品は穏やかな気持ちになり、また、田中氏とお会い出来れば必ず元気を貰えると思う。




田中公子 油彩画展
3月19日(火)~3月24日(日)
営業時間 11:00~18:00 (最終日17:00迄)
入場無料
お問合せ ギャラリーSEL(セル) ℡092-741-4890

中洲のぼったくりキャバクラ

東京の知人が「最近の歌舞伎町は怖くて歩けない」と言っていた。
歌舞伎町ほどでもないが、福岡の歓楽街、中洲でも 以前とだいぶ雰囲気が違ってきている。

地元ヤクザも高齢化し、県警の暴力団への取り締まりは厳しい。
その代わりに 暴力団には加入していない「半グレ」がガールズバーやホストクラブを経営、若者をターゲットにした巧みな営業システムで、次第にのめり込ませて大金をつぎ込ませているという。

また、ぼったくりの店も 名前をころころ変えながら営業を続けているらしい。
中州2丁目のPビル2Fにあるキャバクラの話。

セット料金1時間4500円で入った2人の客は午前2時頃入店、3時間の滞在で約125万円を請求され、所持していた現金13万円を支払うも、残金を払わせようと店の従業員がATMまで付いてきた。
その顛末は割愛するが、なんとか 残金112万円は支払わなくて済んだそうだ。

皆さんも、くれぐれもご注意を。

日本の未来、アメリカの現実

インターネットのおかげで日本のマスコミが報じないニュースを閲覧できるようになり、Youtubeでは 普段知り得ない海外の映像を紹介する番組も出てきた。
目を通すようになったのがこの2~3年、目から鱗、衝撃の連続で、これまで長い長い間、偏った我が国のニュースだけしか見てこなかったことに気づかされた。
つまり、誰かが何らかの思惑で情報統制しており、彼らに都合のいいニュースだけが配信されているということだ。

今年はアメリカ大統領選挙の年だが、大手マスコミは「トランプ=悪人」というレッテルを貼り、大統領になれば我が国が不利益を被るような報道に終始しているが、実際のトランプ人気は高い。
海外の様々なニュースを見ていると、印象操作が行われており むしろ民主党が行ってきた政策に疑問が多い。

例えば、トランプ大統領時代は大きな紛争がなかったが、バイデン大統領になってからウクライナやイスラエルで戦争が起きている。
LGBTの推進、ワクチンの製薬会社とつながっているのも民主党ということが分かってきた。

さて、以前も紹介したが、Youtuberの石田和靖さんの「越境3.0チャンネル」が秀逸だ。
中近東に独自のコネクションを持ち、私たちが普段知り得ない貴重な情報を提供してくれる。
また、元米国海軍情報局で軍事評論家のマックス・フォンシュラーさんの番組「軍事歴史がMAXわかる!」では、アメリカで本当に起こっている話題を届けてくれる。

その2人の対談動画で、アメリカ国内の不法移民問題がいかに深刻かを知ることができた。
その中で、米国の人気ジャーナリスト、タッカー・カールソンの番組を紹介しているが、衝撃的な内容だ。

アメリカの不法移民の数は、2007~20年の14年間で730万人、それがバイデンが大統領になった2021~23年のわずか3年で730万人と激増しているという。
バイデンが推進してきた寛容な移民政策がいかに危険か、皆さんもご覧頂きたい。

越境3.0 チャンネル「”米国は消える”タッカーカールソンが”X”で強い警告! テキサス州で内戦の危機迫る(マックス×石田和靖)」

オチ・オサム展、福岡市内3ヶ所で同時開催!

1950年代後半から60年代前半にかけて、福岡を拠点として前衛美術グループとして
名を馳せた「九州派」、大東亜戦争で多くの人々が亡くなりモノを失った日本において、若い芸術家たちが「反東京」「反芸術」を旗印に制作活動を始めた。

主要メンバーの桜井孝身氏と共に活動した、オチ・オサム氏(1936~2015)は、1955年の二科展入選を皮切りに頭角を現し、2度の渡米で得たインスピレーションを発展させ、宇宙を思わせる仮想空間に様々なモチーフが浮遊する幻想的な絵画を生み出した。

そのオチ・オサム展が福岡市美術館、ギャラリーCONTAINER、岩田屋本館2階、EUREKA(エウレカ・中央区大手門)の3ヶ所で同時開催されている。
同一作家の個展が市内3ヶ所で同時開催されるという例は聞いたことがない。

オチ氏の破天荒な人生を思い出しながら、何かに惹かれる思いで3ヶ所の会場を一気に見て回った。
各会場では昔馴染みの友人と出会い、思い出話に花が咲き、実に有意義な一日を過ごすことが出来た。

もちろん、会場に展示されている作品から、多大なエネルギーを貰ったのは言うまでもない。
是非、一度「オチ・オサム」の世界を覗いてみてはいかがだろう。

※会場により開催時期・休館日、開催時間が違うのでご確認を。

■ 福岡市美術館
1月24日(水) ~ 3月24日(日)
https://www.fukuoka-art-museum.jp/exhibition/ochi_osamu/

■ 岩田屋本店 本館2階 Gallery CONTAINER
1月24日(水) ~ 2月13日(火)
https://www.iwataya-mitsukoshi.mistore.jp/iwataya/shops/art/artgallary/shopnews_list/shopnews028.html

■ EUREKA エウレカ
1月24日(水) ~ 2月25日(日)
https://eurekafukuoka.com/2058/

佐藤 涼・個展 Black & White ”Pencil‘s dreams”

弊社に青森在住の画家 佐藤涼さんから、福岡市で個展を開催する案内メールが届いた。
佐藤さんは、生まれつきの脳性麻痺で手足が不自由な障がいを持ちながら、遠い九州の地で個展を開催するという。
そのチャレンジ精神に、持ち前の野次馬根性が湧き上がり上川端町の会場を訪れた。

作品は佐藤涼氏が鉛筆を口にくわえて描いたもので、実に根気のいる作業が想像された。
全て非売品、鑑賞するのも一興、訪れてみるに値する個展であった。




佐藤 涼 個展
Black & White ”Pencil‘s dreams”

2024.1/11(木)- 1/16(火)

美術画廊410Gallery
〒812-0026 福岡市博多区上川端町11-8
川端中央ビル 4階
入場無料 13:00~19:00
最終日16日(火)18時まで

十日恵比須

福岡市東区の十日恵比須神社が正月大祭で賑わいを見せている。
昨年は3年ぶりに露店奉納行事やお馴染みの福引が再開、そして今年は4年ぶりに夜通し参拝も復活した。

元旦から悪いニュースが続き 心が晴れないが、行くだけで 何となく良いことが起こりそうな気になる。
昨日9日 宵えびすの午後は、博多の年中行事の一つである芸妓さんたちによる「徒歩参り」が行われた。
本日10日は正大祭、開運・商売繫昌「1年限り」のご利益を頂きに足を運んでみてはいかがだろうか。



博多駅にワンヘルス啓発自動販売機

福岡県は人獣共通感染症や薬剤耐性菌など、様々な分野にまたがる問題に対応するため、「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」を1つの健康として 一体的に守っていく「ワンヘルス」の取り組みを推進している。

動物由来とされる新型コロナウイルス感染症が猛威を振るったことで、感染症対策の重要性があらためて見直され、福岡県の多岐にわたる取り組みは 内閣からも高い評価を得ている。

昨年10月には、ワンヘルスの理解促進を目的に一般社団法人ワンヘルスライフ協会(理事長 永江靜加氏)が設立された。
そして、その趣旨に賛同したコカ・コーラボトラーズジャパン㈱の協力の下、キャッチフレーズやロゴがデザインされた「ワンヘルス活動応援自動販売機」の設置を進めており、このたびJR博多駅博多口に設置されることとなった。

27日の除幕式には、全国初となる「ワンヘルス推進基本条例」を制定した服部誠太郎福岡県知事も参加し、本取り組みへの期待の言葉を述べた。
ワンヘルスライフ協会は、今後も自動販売機を県内各地への設置を進め、ワンヘルス の普及啓発を行っていくとしている。


左より、鐘ヶ江理恵 博多駅長 、古宮洋二 JR九州代表取締役社長、藏内勇夫 アジア獣医師会連合会長、服部誠太郎 福岡県知事、香原勝司 福岡県議会議長、池田和隆 コカ・コーラボトラーズジャパン ベンディングエリア営業本部長、永江靜加 ワンヘルスライフ協会理事長

未来を決める市長選挙

片峯誠前市長の死去にともなう飯塚市長選挙が5日告示され、3人の候補者が舌戦を繰り広げている。

党副総裁の麻生太郎氏を後ろ盾にした前教育長の武井政一氏(62)は 自民党県連の推薦も受けている。
10名余の市議が支援、出陣式も盛大に行われ、やや優勢と見る向きが多い。
ただ、通常の選挙より 一部県議に熱が入っていないとの話も聞かれる。

武井氏を首差で追う対抗は市職員OBの倉智敦氏(65)だ。
道祖満市議ら立憲民主党の議員らが支持するも、武井候補支持を表明している同党県連顧問の吉村敏男元県議と足並みが揃っておらず 党内不和との憶測を呼んでいる。
また、「今すべき事を、今行います。」で知られる坂平末雄市議が、「今応援を行っている」というのも小さな話題となっている。

2人を追いかける上野伸五氏(58)は、組織票はないが 同僚市議の応援もあって名前も次第に浸透、沿道の子どもたちからは選挙カーに「Go Go シンゴ」と掛け声が。
偏りがあると言われる入札制度の見直しや 学校給食費等の無料化拡大、地元高卒生の職員採用推進など 分かりやすい公約が好意的に受け止められている様だ。

麻生太郎氏が発した「公明党はガン」発言の影響が気になる公明票であるが、党は既に自主投票を決定、公明党の市議4人も応援先がばらけており一枚岩ではない。
また、「政治とカネ」の問題に厳しいはずの学会の幹部が、疑惑まみれの市議が応援する候補を支援しているとの情報もあり、学会員からは戸惑いの声が上がっている。

武井候補が逃げ切るか、倉智候補が差し切るのか、それとも上野候補が後方一気逆転あるか 注目の選挙だ。
期日前投票の出足が鈍いという話も聞かれるが、飯塚市の未来を左右する大切な選挙、ぜひとも投票所に足を運んで頂きたい。



元日銀審議委員「櫻井眞氏講演会」のお知らせ

今年5月から新型コロナウイルスも5類に分類され、観光客なども一気に増加し経済も上向いているように見えますが、一方でロシアのウクライナ侵攻が長期化し世界経済は混迷の最中にあります。
全ての分野において原材料価格が高騰を続けており、中小企業は厳しい局面を迎えていると言って良いでしょう。

そこで弊社では、先行き不透明な日本経済を読み解くヒントを皆様と共有するために、元日本銀行政策委員会審議委員の櫻井眞様をお招きして、「どうなるコロナ後の日本経済」をテーマに講演会を開催することと致しました。

現在「サクライ・アソシエイト 国際金融研究センター」代表、エコノミストとしてご活躍中で、日本経済はもちろん世界経済にも精通しておられ、経営者や経営戦略を担うご担当者様の糧になると確信致しております。

講演の後には、名刺交換を兼ねた懇親会(軽食・アルコール付き)の時間もご用意させて頂きました。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。




日 時:令和5年9月12日(火)
講 演 17時00分~
懇親会(名刺交換会)18時00分~
会 場:KKRホテル博多
(福岡市中央区薬院4-21-1 ℡092-521-1361)
会 費:10,000円
主 催:株式会社 福岡県民新聞社

※ 弊社までお電話でお問い合わせ下さい。
℡ 092-403-6007

復活、きままに音楽の夕べ

6月29日、リニューアルしたアクロス福岡シンフォニーホールで第28回 「きままに音楽の夕べ・チャリティコンサート」を開催しました。
今回は、ウイーンへの演奏留学から帰国したチェリスト 宇野健太氏とヴァイオリニスト 山下大樹氏、そして その仲間たちによる 軽快なアンサンブルをお届けしました。

私たちが主催するコンサートは1992年、中国から帰化して間もない 中国胡弓奏者の趙国良氏をメイン奏者にお迎えした「中国音楽の夕べ」が第1回目でした。
2012年からは アクロス福岡にて 九響のコンサートマスターのMAROさんこと篠崎史紀氏を中心としたアンサンブル、同29年にはピアニストの田中美江氏ら8人による4台のピアノ連弾をお届けしたことなどが 思い出されますが、「継続は力なり」をモットーに毎年休まず続けてきました。

第27回(2020年)を最後に コロナ禍で休演を余儀なくされ今回は3年ぶり、再開した方がいいか随分悩みました。
不安の中で迎えたコンサートでしたが、全員が平成生まれという若いメンバーで、繊細かつエネルギッシュな演奏は 終了後も拍手が鳴り止まず、帰り際には お客様から多くの賛辞を賜り、開催して本当に良かったと思いました。

来年も このメンバーとアクロス福岡で「きままに音楽のゆうべ」を開催したいと考えています。
皆様方と再会できますことを楽しみにしております。

主催 ㈲ 福岡経営企画  代表 池田 浩一
後援 ㈱ 福岡県民新聞社 代表 池田 俊一

県議選・行橋市選挙区

31日告示の福岡県議選・行橋市選挙区(定数)であるが、激戦が予想されている。
行橋市では課題となっている駅前の再開発の進捗に遅れが見られ、企業誘致もなかなか進んでいない。
今後、人口が減少に転じることが予想される中、活性化を図っていくためには、県と連携して政策を進めていくことが不可欠だ。

予想される顔ぶれは、現職・新人・元職の3人。

現職(44)は、今期で引退という噂も出ていたが、知名度を活かして4期目を狙う。

不動産会社社長で観光協会会長を務める新人(52)は、まちづくりで培った人脈で名前の浸透を図る。

12年ぶりの挑戦となる元職(75)は 服部県知事とは旧知の間柄、県議を3期務めた実績で即戦力をアピール、民間労組の推薦を得たほか、地元代議士らの支持を得て復帰を目指す。

それぞれに特徴のある3人の三つ巴選、注目の選挙区の一つだ。

昭和あの頃展 ~西島伊三雄生誕100年記念~

福岡市名誉市民でデザイナーの故西島伊三雄氏の、生誕100年を記念した作品展が福岡アジア美術館で開催されている。

西島氏の作品は市内の至る所で見ることができる。
福岡市地下鉄の各駅のマーク、会場隣の博多座のロゴマーク、JAのじょうもんさんのイラストもそう、福岡市民の身近に溶け込んでいる。

昭和の子どもたちを中心に、博多の神社のお祭りや日常生活が生き生きと描かれたイラストを鑑賞しながら、生前の笑顔を思い出した次第だ。

第2会場では長男の西島雅幸氏が、博多弁で父の思い出を語り、最後は祝いめでたと手一本で締める遊びの空間が設けられていて、昭和生まれの人間にとって得難い時間だった。

支持率低下、年内解散の噂も

「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」
人は名誉を重んじることが大切という意味のことわざだ。

参議院選挙の終盤戦で安倍元総理が銃撃で亡くなり、早々と国葬が決まった一方で、マスコミは統一教会と国会議員との関係を一斉に報じ始め、安倍氏の負の遺産にも注目が集まっている。
特に自民党安倍派の議員は領袖の言動から、他の派閥より親密な関係議員がいたのは当然で、マスコミは次々と関係資料や過去の映像を入手し国民の知るところとなっている。

また、安倍元総理が亡くなったこのタイミングで、東京五輪組織委員会の元理事の捜査も始まった。
理事の選定段階から高橋氏について黒い噂が流れていたとも言われ、最近では金額も9億円に膨れ、他のスポンサーの名も一部で囁かれている。

先の世論調査で国葬反対が50%を超えた。
銃撃直後はあまりのショックで 国葬決定に異論は出てこなかったが、時間が経ち マスコミ報道で国民の意識に影響を与えたかもしれない。

同時に岸田内閣の支持率も下降線を辿り始めている。
「衆議院の選挙区割りが実施される前に年内解散」という話は1ヵ月ほど前から聞かれたが、現実となる可能性も出てきた。

いなくなった名物記者

大学生の頃、アパート1階の窓際のベッドで横になっていた時、いきなり窓が開いて阪神の江夏投手みたいな顔のおじさんが上から覗き込んできた。
「おー、読〇新聞だけど 野球のチケット やるから 契約してくんねーか」と言われ、 びびって契約させられてしまった。
昔は販売店の営業担当者が野球のチケットを持って個別訪問していたが、最近はそれも禁止され、新規開拓をする担当者を見かけなくなった。

近年 新聞の発行部数が落ち込み 広告収入も減る中、各社はネットの購読者を増やす戦略を立てるも 伸び悩み、不動産活用で収入を補っているところが多い。
そこに追い打ちを掛けるように、働き方改革で 新聞記者の労働時間が厳しく管理されるようになった。
取材時間が短くなったことで かつての夜討ち朝駆けも制限され、代わりに発表もの主体の記事が多くなり面白みがなくなってきた。

世の中 相変わらず 金儲けを企む輩が跋扈しネタは転がっている。
時間を気にせず執念深く追いかけていれば、必ず いい記事が書けることは分かっている。
それが読者を増やすことにつながるのだが、労基局に駆け込む記者もいるという話も聞かれ、新聞社も身動きが取れなくなっている。
今や新聞が 週刊誌発の記事を引用する時代、ひと癖ふた癖ある名物記者たちが「特ダネ」を競っていた時代が懐かしい。

税理士不正、県警OBがもみ消し指示か?

コロナ禍で売上が減少した中小企業の救済のため、国は様々な補助金や特別融資を行ったが、制度を悪用した詐欺行為も横行している。

経産省や国税庁の元職員が詐欺で捕まったと思ったら、今度は 広島の弁護士が持続化給付金を詐取した疑いで逮捕されてしまった。
士業の先生方もいろいろ、金に目がくらんで 悪の道に手を染める先生もいる。

ところで、地元福岡の話だが、自称反社と付き合いのあるという税理士Aが、家賃補助金 数百万円を不正に取得したという話がマスコミ関係者の間で話題になっている。
既に昨年12月、某警察署に詐欺と私文書偽造で書類を揃えて告発済みだが、担当した刑事が まともに取り合わず進展がないという。

どうやら Aと懇意にしている県警OBがもみ消しを指示したとの噂だが、コンプライアンスの厳しい時代、現役の警察官がそのような圧力に屈するはずがない。

風が翔ぶ日・小山翔風個展

墨の濃淡と筆使いで作品を創作する書家、小山翔風さんから個展の案内が届きました。

コロナ禍で制作活動を縮小した作家が多い中、小山さんは「人」をテーマに、英国ロンドンで開催された展覧会に服飾デザイナーとのコラボ作品を出展しブランド化するなど、その創作意欲は旺盛です。

5月には、日本橋高島屋の催事で、「トメハネハライ」と命名したブランドで作品を発表、好評を博したと聞いています。

今が旬、小山翔風さんの個展「風が翔ぶ日」は福岡アジア美術館で6月30日から。
書のパフォーマンスもあります。
博多祇園山笠が始まる前の楽しみが ひとつできました。

DESIGN とむすび 小山翔風 ウェブサイト



 

アサヒビール新九州工場は、佐賀県鳥栖市へ

今年2月、アサヒビールは博多区竹下にあるアサヒビール博多工場を2025年末に稼働を終え、新九州工場で操業を始めるとしていたが、移転先は未定であった。

様々な候補地が浮かぶ中、このほど移転先として佐賀県鳥栖市を候補地とし、土地譲受申込書を鳥栖市に提出したことが明らかになった。

予定地は鹿児島本線、肥前旭駅近くで県道336号線に面した場所になる模様。
今後は鳥栖市議会の議決を経て、正式に決定する。
2026年から新九州工場(仮称)として創業を開始する予定。
また博多工場跡地については現時点で未定。



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九州沖縄発・知名度のない新人

参議院比例区では、当選順位が「個人名での得票数の多さ」で決まる非拘束名簿式が採用され、知名度の高い芸能人やスポーツ選手などが当選しやすい。
過去には、大橋巨泉氏(民主党)や田嶋陽子氏(社民党)のように、当選しても長続きしなかった例もあり、知名度が政治家としての資質、実力に結びつくとは言えない。

現時点で 現職新人含め、九州発の立候補予定者6名の名前が上がっているが、そのうち知名度のない公明党の新人と話す機会があったので紹介したい。

窪田哲也氏(56)、愛媛県松山市生まれ。
新聞奨学生として朝刊・夕刊を配り、苦学をしながら明治大学法学部を卒業後、公明新聞に入社、沖縄支局、本社政治部国会担当を経て、現在九州支局長を務める。

記者生活32年のうち、のべ15年を沖縄で過ごした窪田氏は、客観的に日本という国を見ることができるようになったという。
そして、この地で 久米島出身の奥様と出会い、一男一女をもうける。

現場主義をモットーに駆け回ってきたが、中でも 記憶に残るのは 雲仙普賢岳の噴火や熊本地震などの自然災害の脅威だ。
家族を失った方や、避難所での生活を余儀なくされる住民の声を拾い、支援に繋がるよう発信をしてきた。
こうした経験から、南海トラフ巨大地震が想定される東九州においては「命の道路」として、東九州自動車道の早期4車線化の必要性を訴える。

窪田氏は話す。
「庶民の心を自分が感じ取って記事にすることで 国や政治を少しでも動したいと思ってきました。
国会議員になれば、直接総理や大臣に 問題解決を訴えることができます。
決意したのは、新聞記者以上に国民の声を届けることができるところに魅力を感じたからです。」

取材して、まとめて、発信する力。
そこに 行動力を兼ね備えた窪田氏が 、国会の「即戦力」として働いてくれることを確信した次第である。

くぼた哲也 公式ウェブサイト

弥太郎さんも嘆いている

「組織の三菱、人の三井、結束の住友」
日本を代表する三大財閥の特徴を表す言葉だ。
最初に出てくる三菱財閥の創業者は 岩崎弥太郎氏、昨年も大河ドラマで その人物像が紹介され 身近に感じている人も少なくないだろう。

三菱財閥(グループ)は 戦前戦後と経済界を牽引してきたが、最近は国内外の新興企業に押され気味で 勢いに陰りが見られる。
パジェロやランサーといった人気車種を擁し、身近な存在だった三菱自動車は 過去にリコール隠しや燃費不正を重ね信頼を失い、近頃は三菱車を余り見かけなくなった。

また、国産初のジェット旅客機三菱スペースジェット(SJ)の開発を手掛けてきた三菱航空機は一昨年、計画の凍結を発表、期待を寄せていた国民を落胆させた。

そして今度は三菱電機の製造工場で、品質検査の不正が相次いで表面化し問題になっている。
同業他社から攻撃対象になり始め、顧客も他社製品への切り替えを検討しているという。
既に就活の学生の間で話題になっており、怖い話である。

岩崎弥太郎さんも 三菱グループの現状を嘆き、行く末を 案じておられることだろう。

1ヵ月前の情勢・福岡選挙区

参院選が迫る中、某団体が行った福岡選挙区の投票先調査によると、自民・立憲・公明が維新・国民・共産に差をつけ、それをれいわが追いかける展開となっている。
自民大家敏志氏は前回できなかったトップ当選を何としても勝ち取るよう気合十分、公明秋野公造氏も立憲の背中を必死で追いかけている。

立憲内部や支持団体から 「応援する気がおきない」と言われている 古賀之士氏であるが、知名度だけは高く 前回並みとはいかないまでも 相変わらずの強さだ。
最近配布されている 討議資料には、「ひとへの投資で格差を縮小」という公約が 1期目のチラシと同様に 書かれている。
しかし、1期目は 「ひと」よりFXへの投資に打ち込み1億5000万円を稼ぎ、自身と有権者の格差が拡大したのは紛れもない事実で公約違反、再度同じ公約を掲げるなら 有権者に説明するべきだろう。

何とか追いつきたい国民民主の大田京子氏、27日の集会には 4産別を中心に支援者約400名が集まり、結束を呼び掛けた。

候補者を公募し慎重に選考するも ドタキャンとなった維新、急きょ 山本剛正議員のウグイス嬢だった 龍野真由美氏を抜擢したが、候補者発表前の支持率調査より ポイントを落としている。
内部の不協和音も漏れ伝わる中、全国的な維新の勢いに乗りたいところだが、今後はまとまって戦えるかに かかっている。

動き出した公明

7月に予定されている参院選の福岡選挙区は、定数3議席に対し 立候補予定者が 既に11名を超え 乱立気味となっている。
自民、立憲、国民、維新、共産陣営は 街頭演説や朝立ちなど 精力的に動いているが、参院比例の現職、秋野公造議員を 鞍替え出馬させる予定の公明党は、心なしかスロースタートだった。

しかし、5月22日(日)に福岡市と北九州市の会場で、総勢2万人を超える「あきの公造氏を励ます会」を開催し、東京から駆けつけた 山口代表が「(秋野氏は)コロナ対策の第一人者、国産飲み薬の確保へ道筋を付けた人だ」と強調、参加者に結束と支援を呼び掛けた。
いよいよ火がついた公明党、現在の支持率調査では 自民大家氏、立憲古賀氏に遅れをとっているが、本番までに 伸ばしてくると思われる。

事実上の選挙戦は既に始まっており、水面下での争いは一層激しくなるだろう。

組坂繁之委員長の聞き語り

西日本新聞朝刊で 3月末から連載が始まった 「組坂繁之さん(部落解放同盟 中央執行委員長)の聞き語りシリーズ」が秀逸で、毎朝一番に目を通している。
ご自身の家族や小中学校の思い出の「少年編」、高校時代や東京で過ごしたの古き良き時代の武勇伝の「青年編」、そして近頃は福岡に帰り 部落解放運動に関わるようになった「立志編」に話が移ったところだ。

家族や恩師、友人らの愛情に支えられ成長してきたことが赤裸々に語られている。
時に普段の見えない「差別」に遭遇し戸惑う場面には切なくなるが、端々にジョークを交えることを忘れず、読者を暗鬱にさせることはない。
聞き手を前に、トレードマークの髭面で豪快に笑っておられる姿が目に浮かぶ。

だが、立志編以降は これまでの様な訳にはいかないだろう。
差別との直接的な戦い、動かない政治、マスコミからの批判など、様々な壁にぶち当ってきたことは想像に難くない。
何といっても 20年以上 部落解放同盟の先頭に立って戦ってきた人物、今後の展開に期待したい。

実際にお会いしても いつも笑顔、それでいて 繊細な面もお持ちで、話は毎分1回程度のダジャレ付だが 幅広い分野に造詣が深く学ぶことばかりだ。
同和問題をはじめ 人権問題というと身構えてしまいがちだが、組坂さんの生き様は 人権を語る上での教科書そのもの、連載終了後、多くの人の目に触れるよう 本にして出版されることを望んでいる。

法務省の啓発動画「誰か」のことじゃない。
(部落差別(同和問題)編)より

いまどきの副社長との面談

約50年間、特に建設業の経営者とお付き合いをさせて頂き、その成功や失敗、様々なドラマを見て来たが、生き残っている企業の経営者は相応の品格を備えておられ 学ぶことが多い。

県南でトップクラスの年商を誇る企業の副社長を訪ねることになった。
最近は 老舗のホテルや福岡市内の建設会社を買収するなど勢いがある会社だ。
午後4時なら時間が取れるとのことだったので、アポイントを取って高速を1時間飛ばした。

会社に到着して応接室に通され、出てきた副社長は30代、社長のご子息で、爽やかな今時の青年という印象だ。

話が始まって、副社長がスマホを いじっていたのが気になったが、4時8分頃、事務の女性がメモを持って来た。
メモを確認した副社長が「所用が入ったのでお引き取り下さい」という趣旨の会釈をしたので、意を酌んで失礼することにした。

予め言ってもらえれば 別の日に出て来ることもできたのだが、4時の約束で訪問して、4時8分に急用が入るとは余程 ご多忙ということだろう。
改めて名刺を見ると、取締役副社長で経営統括室長と営業部長を兼任されている。
これだけ役職を抱えていれば、それも無理はなかろうと 納得した次第である。


維新の新人候補

日本維新の会は、7月の参院選に龍野(りゅうの)真由美氏(㈲オフィストゥインクル代表)氏の擁立を発表した。

龍野氏は1972年生まれの49歳、大川市出身で県立伝習館高等学校から中村学園短期大学家政科に進学、卒業後アルバイトを経て平成7年に同社に入社、同30年に事業を継承し代表に就いた。
同社はイベントや結婚式等のMCや 選挙車上運動員の業務がメイン、社業発展のため尽力してきたが コロナ禍で仕事が激減、フリーランスや立場の弱い人々の生活を守る必要性を強く感じ立候補を決意したという。

維新の候補は、2月末に公募を締め切ってからも党内手続きに手間取り、4月23日にはいよいよ記者会見するとしていたが、直前になって予定していた人物と条件が折り合わず決裂、発表が延期となった。
そこで白羽の矢が立ったのが龍野氏、昨年10月の衆院選で 維新公認で立候補した山本剛正氏の選挙にウグイス嬢として入っていた。

これで参院選立候補予定者は 社民党の新人、福本貴紀氏(49)も含め10人となった。
票が分散すれば組織票を持つ政党が有利になりそうだが、維新の龍野氏が無党派層の票で定数3に食い込めるか注目される。



 

癖になる醤油味

博多のラーメンと言えば 豚骨、でも 時には醤油味も恋しくなる。
私事で恐縮だが、最近のお気に入りは 「麺処直久」の醤油ラーメン、細めのストレート麺に鶏の旨味がきいたコクのあるスープで、癖になっている。

直久は創業100年、関東地方で店舗展開し、福岡市東区の照葉アイランドアイ店が九州初出店という。

アイランドアイが華々しくオープンしたのが 2022年3月27日、ところが直後の4月7日に緊急事態宣言が発出され、それ以降 コロナ禍の中 客足は低調となり 2年が過ぎた。
全く不運としか言いようがないタイミングだったが、直久の味は評判となり ファンもついている。

福岡都市高速道路アイランドシティ線も開通してアクセスもよくなっている。
ららぽーと福岡もいいが、アイランドアイまで足を伸ばしてみてはいかがだろうか。





 

矛盾抱え、流れに身を任せ

4月23日、福岡市で 立憲民主党福岡県連総支部連合会の政治資金パーティーが開催された。
県下の現職国会議員・県議・市議全員が参加しているというのに、会場は満席にならず、会の雰囲気も重苦しく盛り上がりに欠け、来賓挨拶に対しても 拍手が少なかった。

参院選前とあって福岡選挙区の党公認、古賀之士氏が挨拶に立ったが、コロナ禍で顔見せできなかったことのお詫びから始まり、実に中身のない内容に終始した。

国会議員に当選してからFX取引きで1億5000万円を稼ぎ出した古賀氏を、労働者や庶民の代弁をする党の代表として送り出さなければならないこと、そして、党名が殆ど分からないポスターを作成するなど党への愛着がない候補者を応援しなければいけないことなど、参加者が矛盾を抱えながら 流れに身を任せているのが伝わってくる珍しい会だった。



 

 

有益な政経セミナー

7月の参議院選挙を控えているだけに、政党や政治家の資金集めを目的とした政経セミナーが、週末をはさんで各地で開催されている。

一般的にセミナーという名はついているが、会の開催発起人の紹介や挨拶で始まり、次は来賓の紹介と挨拶に続き、最後に主催者のお礼の言葉で締めくくり、最近はコロナ禍ということもあり食事もなく 1時間前後で終了する会が大半だ。

こうした中、先日野原たかし県議会議員(福岡市西区選出)主催の政経セミナーに初めて参加したが、その内容の濃さに驚いた。
講師は 国会議員の自見はなこ氏と福岡県議会議長の秋田章二氏、お二人とも医師という立場からコロナ医療に関する講演を行い、参加者から大きな拍手が巻き起こった。

野原氏自身も獣医師の資格を持っておられ、福岡県が推進するワンヘルスの運動に 強い想いをもって臨んでいることが伝わる会だった。
参加費1万円の政経セミナー、有益な会に 少し得した気がした。

檀家の寺離れ

愛知県で江戸時代から続く由緒ある寺が、維持費がかさみ後継者も居ないことで、売却され公園になるという報道があった。

大分県の某地区では、寺の維持管理費 及び 住職親子の生活費を 檀家が負担してきたが、過疎化が進み 檀家が約30軒にまで減少、年間40万円前後を負担することになり、地区の大問題になっていると聞く。

今はネットで 戒名の注文ができたり、希望の宗派を伝えれば住職の手配もしてくれる時代、檀家として一つの寺と付き合う必要もなくなってきた。
今後ますます地方では、檀家の墓じまいが加速し 経営が立ち行かぬ寺が出てくるだろう。



 

簡単に改宗する時代

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大型葬儀は影を潜め、参列者が10人以下の家族葬が主流を占めるようになった。
最近ある葬儀場関係者から、通夜葬儀を省略化した「直葬」が 30%前後まで増えていると聞いて驚いた次第である。

その様な折、友人が主催する会で 「ゼロから学ぶ仏教入門」というイベントに参加した。

会場は福岡市中央区のお寺の本堂で 「浄土宗」と「真言宗」の僧侶が講師、同じお経を二人が唱えても リズム感が違い、実にユニークで居眠りが出来ない講演であった。

また、若い女性のダンサーが現れ、読経に合わせてタップダンスを踊り、会場は大いに盛り上がり、講演は終了となった。

今の若い世代は、「うちは〇〇宗」ということに こだわりが無くなくなり、個性的で魅力のある僧侶との出会いで宗派を変えたという例も出てきている様だ。

これまで寺社は、葬儀の収入に胡坐をかいてきた側面があるが、今後はしっかりとした経営戦略を立てていかねば 生き残れないと思った。

一般有権者にアプローチを

公明党が与党になって20年になるが、国会・地方問わず 政治家の先生方は支持母体の創価学会に「おんぶに抱っこ」の状態が続いている。
福岡市のあるベテラン県議の場合、選挙の度ごとに 福岡市ばかりか 全国の学会員の皆さんから応援をもらっているという。
公明党の関係者からは、「実に情けない状態で早く独り歩きをして貰いたい」との声が聞こえてくる。

現在の公明党の基礎は、戦後復興の貧しい時代に苦労を重ねて築かれたものだが、学会員は既に高齢化で行動範囲も狭まり行動回数も減ってきたのが実情だ。
現在の学会の若者に 昔の勢いを期待するのは酷だろう。
これは共産党にも共通の課題と言える。

公明党の議員は、一歩足を踏み出し、学会員以外の一般有権者にアプローチして、自分を売り込まないと票を維持すらできず、議員の数は減少の一途を辿るだろう。
統一地方選まであと1年、時間の余裕はない。

中華の老舗「平和楼」閉店

最近は昭和生まれの著名人の訃報が相次いでいるが、福岡市のど真ん中に本店がある、中華料理の老舗「平和楼」が、3月末で閉店し創業75年の歴史に幕を閉じることになった。

同店は 60数年前からチャンポンが有名で 当時の価格は 100円、西鉄市内電車の料金が13円で、確か往復買うと 25円だった頃と記憶している。
現在に比べるとまだ食材が豊富でなかった時に、母に場所を尋ね 食べに出かけた思い出が 即座に蘇って来た。

コロナ禍で同窓会や新年会などの集まりが中止となり、大型店舗ほどその影響が大きく、今回の店仕舞いになったものと思われる。
見知らぬ外国で商売をする厳しさはあっただろう。
その経営手腕は大いに見習うところがあり、最後まで見届けたいものだ。

若者に響く政策と組織づくりを

日本共産党福岡市議団の市政懇談会に参加した。
来年行われる統一選挙を意識しての会と勝手に理解し、参加者の顔触れや出席者の数も予想して会場に入ったが、約40人の高齢者だけの集まりで拍子抜けした。

前の席には、市議団団長の中山郁美氏(早良区)、幹事長の倉元達郎氏(城南区)、綿貫英彦氏(東区)、堀内撤夫氏(南区)、松尾りつ子氏(中央区)、山口湧人氏(西区)に加え、来年博多区から立候補予定の木村たくじ氏(博多区)と 県議会議員の立川由美(東区)の8名が座っていたが、その割には余りにも参加者が少なかった。

学生運動世代の高齢化が顕著になり、選挙運動も ままならなくなっている状況は 党本部も 地方組織も認識しているが、打つ手がないと聞いている。
最近は地方議員もパソコンとデスクワークの仕事が主体で、活動量が低下しているように思える。

いくら正しいことを言っても、後を振り返ったら誰もいなかったでは話にならない。
幹部が長年居座って、組織の若返りを軽んじてきたことが 今の状況を作った要因と言える。
今後は、若者に響く政策や 参加しやすい組織を作るため、抜本的に改革していく必要があるだろう。

噂に時効なし

年が明けて久留米市や糸島市の市長選挙が行われ、これから行橋市長選挙、宮若市長選挙、宮若市議会議員選挙が控えている。

県内には指定暴力団、五代目工藤会、道仁会、太州会、四代目福博会、浪川会の5団体が存在するが、過去にはその人脈が かなり首長や地方議員に複雑に浸透し、裏での集票活動も目が離せない時期もあった。

一昔前までは政治家や支援者の中に、フロント企業への関わりや 汚点の処理を暴力団を利用し解決したという過去を持つ者も少なくない。
だが、噂に時効はなく、世間には記憶力が優れている人がいて、一度口に出すとあっと言う間に広がり、長年に亘って築き上げた地位が崩れることもある。

上昇志向が強い人ほど周囲が見えなくなる傾向があるが もう時代は変わった。
一度過去を振り返って、おとなしく静かに暮らすことだ。

応援する気も起きない

ひと昔前までは、全国を飛び回るマスコミの記者は、どんな辺鄙な田舎町に行っても利用できる郵便局の預金通帳を持っていた。
時代が変わり、郵便局よりコンビニの数が多くなって 銀行ATMで24時間の利用が可能となり、郵便局に頼ることも少なくなった。

民営化されたのは良いが、郵便局長らが不適切な政治活動を行っていたことや顧客からの預金詐取、切手や年賀はがきの不正着服に加え、かんぽ生命の不正販売など、キリがないほど 不祥事のオンパレード、一番の売りだった信用が失墜することとなった。

それが今度は、ゆうちょ銀行で1月17日から、硬貨を入金などする際、これまで無料だったのが枚数に応じて手数料がかかるようになった。
小銭を預金すると、それ以上に手数料がかかるケースが出てくる。

「1円を笑うものは1円に泣く」という言葉があるが、小銭両替や預金を利用した新ビジネス誕生では、郵政グループを応援する気も起きない。

豆まき

毎年1月末になると、櫛田神社の氏子で祇園山笠の役員を務める ㈱まつい工務店の松井社長から 小さなマスに入った豆が届き、我が家で豆まきをするのが年中行事となっている。

祭り好きで知られる博多っ子だが、コロナの影響で 各神社の恒例の祭りが次々と中止に追い込まれている。
最近は、西日本一と言われる中洲のネオンも消えた有り様で、福岡市全体が暗く活気が感じられない街になった。

先日、筥崎宮の田村宮司にお会いした際、「2年間 放生会は中止に追い込まれているので、伝統を守るという意味からも今年は是非とも行いたい」という話を聞いた。

早くコロナが終息し、福博の街に元気が戻ることを豆まきをしながら願った。



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元暴力団の地方議員

福岡県宮若市の国道沿いにひときわ目を引く店舗がある。
龍にサイコロの絵、それにTATOO STUDIO、刺青師などの文字が書かれている。
それを見て先輩から聞いた話を思い出した。

昔の市町村議会、特に県の北東部には 元暴力団で背中に彫り物を背負っている議員も珍しくなかったという。
議員はある意味 調整役、行政と有権者が土地の問題などで揉めた時などに、上手に話をまとめていた側面もある様だ。

上は議員そのものが元暴力団というケースだが、現職議員が指定暴力団のフロント企業の役員だったという例もある。
県警の活躍で議員は逮捕、数年後 20億円以上の負債を抱え企業は倒産に追い込まれたが、今のご時勢、政治家と暴力団の関係が1ミリでもあったらアウトだ。



 

 

議席失った共産・糸島市議選

地方議員の選挙としては珍しく話題の多かった糸島市議選であるが、結了したのが深夜1時20分、候補者たちを最後までハラハラさせる開票となった。
定数20のうち、現職11人、新人8人、元職1人が当選、現職議員が4人落選するという波乱もあった。

一番の驚きは 共産党の現職市議2名が揃って落選したことだ。
選挙戦では 市外から党の応援部隊が入り 組織戦を展開したが僅かに及ばなかった。

一般的に共産党は固定票があると言われる。
前々回 2014年の選挙では、伊藤氏と柳氏で 4399票あった。
伊藤氏が無所属となった 前回の2018年は かなり減らしたが、それでも柳氏と後藤氏の合計で 2358票あった。
しかし、今回は 合計1863票、二人で495票も減らし、目も当てられない結果だ。



3年前の統一地方選でも、福岡市博多区、筑紫野市、大野城市で議席を失っているが、その時から何の対策もできていないことを露呈した格好だ。

県内における共産党の党員及び支持者の高齢化は進んでおり、党の財源となっている新聞赤旗の購読者数も激減、新聞の配達さえも ままならない有様で、最近は30%前後を一般紙の販売店に委託していると聞く。

今後に向けては敗因を分析し、抜本的な組織改革と戦略の練り直しが必須となるだろう。



 

久留米市の未来

各地の市長選挙の結果が報じられているが、保守分裂で事実上の一騎打ちとなった久留米市長選挙は激戦の末、前市議の原口新五氏(61)が 前県議会副議長の十中大雅氏(68)を破り 初当選を果たした。

事前の電話調査や期日前投票の出口調査では、公明党が推薦した十中氏がややリードしていたが、最後の最後に逆転したと言われている。

原口新市長におかれては、激しい選挙戦の反動も予想され 難しい舵取りとなるだろうが、県南の中心都市として久留米市が発展していくよう、長期的なビジョンを持って取り組んでいかれることを期待したい。

一方で、十中氏敗戦の最大の要因と言われているのが 商工会議所会頭の本村康人氏だ。
前回の市長選では大久保氏を担ぎ出し、意に添わぬと分かったら 今度は十中氏を引っ張り上げ、自身の都合に商工会議所はもとより多くの関係者が振り回された格好だ。
本人に自覚があるかは不明だが、今期限りの退任と執行部の刷新を望む声が地元では多く聞かれる。

いずれにしても、政財界が同じベクトルで連携していく体制を取らないと 久留米市の未来はないだろう。

空気読めない現職議員

参議院福岡選挙区は6年前に定数が2から3に増加、以後2回の選挙で 自民、公明、民進(2回目は立憲)の3党が議席を分け合ってきた。

今年7月に行われる参議院選挙は、自民党が現職の大家敏志氏の公認を早々と決定したが、公明党は現職の高瀬ひろみ氏が不出馬となり、代わりに全国比例の現職、秋野公造氏を公認することとした。

問題は立憲民主党だ。
立憲の現職は、国会議員になって FXで1億円超を稼ぎ出し 全国に名を轟かせた 古賀之士氏、余程 居心地がいいのか、県連に公認を申し出ているという。
FX1億円議員はどう考えても 立憲の党風に合わないことから、県連も扱いに困っている様だ。
連合福岡が立憲と国民で候補者調整を要望しており、あと1ヵ月ほどでその処遇が決まると思われるが、古賀氏が手を下ろすのがベストという声が漏れ聞こえてくる。

自民党にも言えるが、空気を読めない現職議員ほど厄介なものはない。