旧立憲議員から不満噴出

今夏の立憲民主党、参院選福岡選挙区の公認に古賀之士氏が決まり、旧立憲の地方議員や後援組織から不満が噴出している。

公認候補の決定は 常任幹事会に一任され 殆どの地方議員はノータッチ、組織とはこういうものだが、古賀氏だけは勘弁してほしかったという声が聞こえてきた。

3年前の参院選、当初は連合福岡や国民民主党の地方議員(現在は大半が立憲民主党所属)が、立憲現職の野田国義氏を統一候補として応援するというムードがあった。
しかし、直前になって 当時国民民主党の古賀氏がお友だちの弁護士、春田久美子氏を担ぎ上げ、自ら選対本部長となり 選挙カーでは自分の名前を連呼しながら、春田氏に付きっ切りで 野田氏を追い落とそうと躍起になっていたという。

その時のことを旧立憲関係者は覚えている。

「こんなひとを 誰が応援できる?」 というのが 関係者の本音の様だ。


どうする?連合福岡

参院選に向け、立憲は現職の古賀之士氏の公認を決定し、国民民主は県議の大田京子氏の擁立で準備を進めている。
定数3、自民、公明が各1議席を確保することが想定される中、維新の政党支持率が伸びてきていることもあって共倒れの可能性もゼロではない。

当初 連合福岡は 「候補者を一本化すること。できない場合はどちらも推薦しない」と強気だったという。
だが結局、三者で折り合いがつかず、別々の候補者を擁立することで落ち着いた。

さて、連合福岡はどうする?
連合は参院選で人物本位・候補者本位という方針を出しており、女性候補というのもあって、大田氏への推薦は出した方が良いだろう。
一方で、FXで1億円稼ぐ古賀之士氏への推薦は 同方針に沿わないことは 誰でも分かる。


令和元年の暮れ

平成から令和に変わった節目の年、春には統一地方選挙、夏には参議院選挙が行われ、秋口には年内解散総選挙の噂が飛び交ったが、今のところ、選挙は遠のいたようで静かな年末となりそうだ。

一方で、ジングルベルは鳴っても懐は寒いという声も多く聞く。
国会は「桜」で花盛りだが、景気対策について議論はされているのだろうか。

大企業は潤っても地方の中小企業は体力の衰えが著しい。
消費増税の影響もじわりと追い討ちを掛け、売上にも影響が出るのも時間の問題だろう。

今こそ、隅々まで行き渡る抜本的な景気対策が求められている。

それなら喜んで会期延長を受け入れたい。



 

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負けて勝つ・山本太郎氏

参議院選挙も終わり、福岡選挙区は事前の予想通り、自民松山氏、公明下野氏、立憲野田氏の3人で決まった。

ニュースらしいニュースがない中で、全国比例において2議席を獲得した、れいわ新選組・山本太郎氏の戦略には目を見張るものがあった。

本来であれば東京選挙区で立候補を予定しており、当選は確実と見られていたが、告示直前に比例に転出すると発表、しかも、重度障がい者の2人を比例区特定枠の1位・2位に置くことで、敢えて自身は落選の可能性が高い出馬を選んだ。

その結果、全国比例でその2名が見事に当選、山本氏は個人名で99万2千票の驚異的な票を獲得したが落選となった。

既に直近の国政選挙に立候補する意思を表明しており、今回の山本氏の戦い方に共鳴して追随する政治家志望の若手が増えてくると思われる。

次期衆議院選挙の台風の目になることは確実で、まさに試合に負けて勝負に勝ったと言えよう。



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参議院福岡選挙区

参議院選挙も7月21日の投票日まで数日となった。

最新の投票先の調査では、自民党の松山政司氏がトップ、2位に立憲民主党の野田国義氏が続き、3位に公明党の下野六太氏が肉薄しており、下野氏は残り3日で松山氏の票を引き剥がして2位浮上を目指している。

選挙戦中盤の11日には安倍総理が下野氏の応援に福岡へ、そのついでに自民党候補の松山政司氏の応援をする始末で、自民関係者は笑うに笑えない状況だった。

自公の選挙協力の難しさもあるとは言え、これでは逆効果、自民党支持者の多くは嫌気がさし、結果的に公明党票の伸び悩みの一因になっているようだ。

また、公明党の支持母体である創価学会も、自民に擦り寄った政策が続いてきたことから一枚岩とは言えず、選挙運動に熱が入っていないように思える。

下野氏の当選は間違いないと見ているが、公明党は結党精神を振り返って、今後の方針や選挙戦略等含め、全体を見直す必要があるだろう。



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安倍総理来福

21日の投開票に向かって参議院選挙が盛り上がりを見せる中、自民党総裁の安倍総理が福岡入りするようだ。

急遽決まった来福には裏があるようだが、7月11日午後5時45分より、福岡市役所広場前、天神ツインビル(福岡市中央区天神1-6-8)で街頭演説会が開催される。

福岡選挙区の世論調査でトップを走る松山政司候補だが、安倍総理の応援で更なる票の積み上げが出来るか、国会議員と自民党福岡県連の関係がギクシャクする中、マスコミを含め関係者の注目が集まっている。



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最新の世論調査

参議院選挙も中盤に入った。
各党の党首は7月6日・7日の週末は候補者の応援で全国を走り回っているが、中には街頭演説会においてマスコミ関係者の方が聴衆より多い例もあるようで、野党党首の人気の無さが際立つと同時に、福岡選挙区の情勢が鮮明になってきた。

世論調査によると、1位は自民党松山候補が40.8%、2位は立憲民主党野田候補で24.5%,3位が公明党下野候補で14.7%と当選圏内、4位は日本共産党河野候補で9.5%とあと一歩。

無謀な立候補となった国民民主党春田候補は6.2%と予想通りで、同党の議員の先生方もやる気が起きないだろう。



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呉越同舟は衰退の始まり

7月4日に参議院選挙の火ぶたは切られ、各候補者は出陣式を終え一斉に走り出し、各陣営の支援者たちが手分けして選挙掲示板の番号を見ながらポスター貼りに追われていた。

そんな中、市内数ヵ所で、立憲民主党の現職野田国義氏のポスターと国民民主党の新人春田久美子氏のポスター2枚を、1人がまとめて貼っている光景を見て、笑うに笑えなかった。

確かに、県内全域の掲示板全てにポスターを貼る作業はとてつもない労力を要し、支援労組の組織内にも複雑な事情があることは理解する。

しかし、両陣営が本気で勝つつもりなのか疑いたくなるし、現場でこのようなことが起こっていることを東京の政党本部は承知しているのだろうか。

数年前から新聞販売店が、数社の新聞をまとめて配達しているところも見受けられるようになったが、拡販作戦から守りに入った作戦変更が、新聞の衰退に拍車をかけたように思える。

早晩、どちらかの政党が看板を下ろし、消えていくのではなかろうか。



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静岡の敵を福岡で・国民民主党

国民民主党本部の平野幹事長が福岡を訪れ県連幹部と会談し、夏の参議院選挙に新たに候補者を擁立することを決めた。

現在、福岡選挙区においては、自民党、公明党、立憲民主党、日本共産党、幸福実現党と、5党の候補者が出馬を表明し、選挙準備を進めている。

参議院選挙は選挙区における知名度も重要な要素であり、党本部が世論調査の数字と共に、福岡の実態を把握しているのか、理解に苦しむところだが、県連幹部らが本部の方針に反発しながら参議院選挙に挑んだとしても勝つことはないだろう。

この様な体たらくでいる限り、参議院選挙後には国民民主党所属の議員は櫛の歯が抜けるように、一人去り又一人去っていく現象が起こるのではなかろうか。



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参議院3年後の候補者

統一選挙の前半戦が終わった福岡市では、夏に行われる参議院選挙も、議席3に対して自民党、立憲民主党は現職が立候補の準備を進めており、公明党や国民民主党、日本共産党は新人が立候補するようだ。

現職の自民党松山政司氏は、閣僚経験もあり安定した支持者を得ており当選は確実で、新人の公明党しもの六太氏も、政権与党の公明党が支え問題は無いと考えられる。

一方で野田国義氏は、立憲民主党と国民民主党を天秤に掛けた時期もあり、一歩出遅れた感は否めず、裏切られた国民民主党の新人や日本共産党のかわの祥子氏との、激しい選挙戦が繰り広げられる事が予想される。

固定票を持つ公明党や日本共産党であるが、近年は支持者の高齢化は避けられず、特に公明党においては選挙の実働部隊である婦人部が、夫婦共働きの影響などから平日昼間の活動が難しくなるなど、選挙活動に変化が生じているのも事実で、全県下の参議院選挙、選挙参謀の手腕が鍵となるだろう。

参議院議員は衆議院と違い、任期は6年と決まっているだけに、
自民党関係者の中には県知事選挙の結果から歯痒さを感じ、今回の選挙よりも3年先を見越して、候補者の選定を始めた情報も聞かれる。



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福岡県議会・日本共産党

現在86名の定数で運営されている、福岡県議会において日本共産党議員は、3期目の高瀬菜穂子氏を団長に、2期目の山口律子氏を幹事長とする2人で議席を守るも、4月の県議会議員選挙では、交渉会派の5議席を目指して、各選挙区で候補者は頑張っている。

北九州市小倉南区と若松区の、現職2人の当選確率は高く現状維持を保ち、福岡市東区から出馬している、立川由美氏は選挙区の定数が1議席増え、無投票の可能性が高くなっており、最低1議席増は確実になりそうだ。

日本共産党の立候補総数は6人のようだが、北九州市八幡西区の定数4に出馬している、伊藤淳一氏がかなり追い上げて、一番当選に近い当落線上にいて、残り1ヶ月が本人を含め運動員の正念場になっている。

知事選挙が県議会議員選挙にも微妙に影響しており、既に北九州市も次第に小川洋候補が盛り返している状況、3年後の参議院選挙も現職の立候補が難しくなるかもしれない。



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しもの六太・出版記念会

今年の夏行われる参議院選挙に、公明党福岡選挙区から立候補している、しもの六太氏の出版記念会が、2月22日(金)午後7時から天神のアクロスで開催されると聞き、早めに会場を訪れ見守っていた。
750席の椅子席が用意されていたが、予定時刻になると満席の状態となり、関係者が予備の椅子を準備し、最終的には800人を超える人で埋まり、創価学会以外の人も多く参加していたのが目に付き、「しもの六太・出版記念会」は成功したと思われる。
特に「夜回り先生」と呼ばれる水谷修氏の講演は、余りにも速いスピードで、夜の世界を若干知っているので、内容は理解出来たものの一般の人は、話をゆっくり聞きたかった人が、多かったのではなかろうか。
夏の参議院選挙まで、まだ時間はあるものの、公明党は前回の衆議院選挙において、票を減らしナーバスになっているだけに、公明党幹部の力の入れようは凄まじく、4月に行われる統一地方選挙にも何らかの影響が出るだろう。



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野田国義氏・立憲民主党へ

来年夏に行われる参議院選挙に、定数3議席の福岡選挙区から、無所属での出馬を表明していた、参議院現職の野田国義氏が立憲民主党へ、年内に入党する事が発表された。
立憲民主党と国民民主党を比べると、資金力では立憲民主党より、国民民主党が優位だと、多くの国会野党議員が熟知し、自分の懐具合を考えながら、所属する政党を選別している節が、垣間見えると言っても過言ではあるまい。
しかし最近のマスコミ報道等によると、国民民主党玉木党首の発言から弱気な面が窺え、政党支持率の数字が気になる選挙を控えた議員の先生方が、政党支持率の高い方を選ぶのは当然である。
これで来年行われる参議院選挙へ向けての、麻生太郎副総理の自民党候補2人擁立発言は大きく後退すると共に、福岡県知事選挙でも、現職に対する対抗馬擁立が難しくなってきた。



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期待8%の安倍内閣

沖縄の知事選挙は政権与党である自民・公明両党は、要職幹部を先頭に数千人体制で沖縄を訪れ、総力を挙げて語り草になるほどの、凄まじい選挙戦を繰り広げて戦うも、約8万票の大差で、弔い選挙を行ったオール沖縄の玉城デニー氏に敗れた。その後に行われた第四次安倍内閣の誕生は、別名「在庫一掃セール内閣」と呼ばれる始末で、マスコミが行った世論調査の数字が、如実に物語っていたのは言うまでもない。
世論調査に未だに影を落としているのがモリカケ問題で、早く決着を付けたい安倍総理に対して、加計学園の理事長である加計孝太郎氏が、愛媛県今治市で記者会見を行うが、結果は失敗と言って良いだろう。
この状況で参議院選挙に臨んでも、確実に敗北するのは目に見えており、残る起死回生の一手は衆参同時選挙で、早耳の衆議院の先生方は、早くも浮き足立っている。



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第四次安倍内閣誕生

自民党内における総裁選挙で、3選を果たした安倍総理は目出度く、第四次安倍内閣を発足させた。
対抗馬と目されていた自民党の岸田文雄氏は、派閥の領袖として禅譲の文字に惑わされ、自ら総裁選挙への不出馬を発表し、協力することでマスコミの関係者が、禅譲の言葉を使うことに期待していたようである。
しかし自民党支持者の中には、総裁選への出馬を期待していただけに、岸田文雄氏への失望感は大きく、今後の支持回復は困難となり、総理への道は遠をのいたようだ。
今回船出した在庫一層セール内閣では、安倍総理の自慢とする政策は、次第に敗色感が強くなり世論の支持率も低下し、来年の参議院選挙も難しくなり、早くも衆参同時選挙の噂も飛び交い始める。



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しもの六太

連日猛暑日が続いて熱中症患者が続出しているが、来年の夏に行われる参議院選挙に向けて、立候補予定者は暑さと戦いながら、1年後の当選を目標に、福岡県内を走り回って汗をかいている。
福岡県には自民党松山政司議員と、無所属の野田国義議員の二人の現職議員が居るが、前回の選挙から福岡県選挙区は、1議席増えた。
その議席獲得を目指し、公明党は体育教師を30年間務めた「しもの六太」氏を、候補予定者として選挙運動をスタートさせている。
下野氏の「やればできる」をテーマに、様々な取り組みを成功させており、教育界からも注目を集め、「世界一受けたい授業」などテレビ番組にも多数出演している。
縁があって会う機会に恵まれ同氏の話を聞いたが、子供の可能性を信じた会話の内容は、非常に魅力的なもので、子供だけでなく大人も惹きつけられると感じ、教育現場で培った経験を新たなステージで最大限に発揮して欲しい。

沖縄選挙区

第24回参議院選挙は7月10日の投開票日に向けて、出馬した候補者は当選の栄冠を手にする為に、最後の力を振り絞って懸命に走っている。
九州地区の福岡は1議席増えて3人区となり、予定通り自民、民進、公明の候補者が当選する票数を確保したようで、1人区の佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島県選挙区においても、自民党候補者が圧倒的強さで、議席を確保する情勢になってきた。
問題は米軍基地を抱える沖縄県で、特に今年に入って米軍関係者が引き起こす事件が相次いで発生、県民の怒りを買って政権与党にとっては強い逆風が吹き荒れ、一進一退の戦いを繰り広げてきたが、まだ数日間は残ってはいるものの、自民党候補である島尻安伊子氏の落選が濃厚になっている。
安倍総理においても沖縄県を選挙区にしている、島尻安伊子氏を沖縄・北方担当相に任命するなど、配慮をしたものの本人の資質にも若干問題があったようで、就任当初より物議を醸し、マスコミの格好の餌食になっていたのも事実だ。
辺野古基地問題も解決しておらず、次々に起きる米軍基地関係者による事件を、地元紙が報じれば格好の宣伝材料になって、対抗馬である伊波洋一候補の票を増やすことになり、苦しい選挙戦を強いられているのも事実だ。
残る数日で62対35を逆転するには、よほどの神風が吹かない限りは無理、これで現職の沖縄担当大臣を落選させることになり、沖縄野党の面子も少しは立つだろう。


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世論調査公表で圧力

7月10日に迫った参議院選挙も終盤戦に近づき、各党とも大物政治家や集客パンダを重点候補者の応援に送り込み、ラストスパートに向けて総力を挙げようとしている。
この時点で選挙参謀が作戦を練るため、重要になってくるのが世論調査で、経費はかかるものの固定電話での調査が一般的に行われている。
ところが調査で得られた数字を、勝手に調整して対外的に公表したことから、選挙関係者の間で話題になっている。
福岡選挙区は9名が立候補しているが、3議席をめぐって選挙戦を戦っているのは実質的に4名で、自民、民進、公明、共産の順番になっている。
3番手に目されている公明党が、女性候補を当選させようとする意気込みは凄まじいほどで、他の候補者を圧倒している。
だが自民党福岡県連幹部が浅ましくも考えたことは、自民党候補者がトップの位置にいては、公明党から票の割愛を強く求められるだろう、だからこれを避けて、なんとしてでも自民党候補者をトップ当選させるため、某大手新聞に圧力をかけて、世論調査の結果を、民進、自民、公明の順番で紙面に出してくれと、データの改ざん要請を行なった。
何社かの新聞は、この自民党の姑息な手段を受け入れており、民進党候補者がトップの記事を読んだ人も居るはずで、選挙関係者はこの件を報じた新聞を笑っている。
こうしたことを繰り返していると、朝日新聞同様に記事の信用が失墜し、購読者はますます減少することだろう。


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英国、離脱!

欧州連合(EU)から離脱の是非を問う国民投票が行なわれた結果、52対48で離脱を求める票が残留を上回り、離脱を決定したニュースは、注目されていただけに世界を駆け巡った。
今回の投票に関しては殺人事件まで発生、双方の運動も一時中断されたこともあったが、数字が示しているとおり、若者の票が離脱に流れ、新しい英国人気質が若者の間に生まれているようだ。
離脱すれば新しい局面を迎え、特に経済面で何かと問題が次々に起きることが想定されるが、残留することに伴う不公平感を、離脱することで生じる問題解決に希望を託し、これから結束して難問に立ち向かって行くことだろう。


英国を離脱に導いたエネルギーは、単に英国だけに止まらずほかのEU加盟国以外にも波及するのは明白で、いずれ日本にも影響し、さしずめ公示されたばかりの参議院選挙が、どの様な結果をもたらすのか、ひじょうに興味深くなってきた。

また今回の参議院選挙では、投票権が18歳まで繰り下げられており、日本の若者がどの様な投票行動に出るのか、自分が誰に投票するか以上に、気になる選挙になってきた。


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参議院福岡選挙~予想

5月に入り衆参同日選挙の噂が全国を駆け巡り、衆議院の先生方も浮き足立ったものの、最後は安倍総理大臣の一声で消費税増税が延期となり、解散風は吹っ飛びアッサリ幕となった。
さてここで、参議院福岡選挙区の投開票日1ヶ月前の情勢を予想してみよう。
福岡県内有権者数は420万人で、投票数は前回の投票率から考えて、最低の50%と見ると210万票である。
今回の立候補予定者は玉石混合の8人で、既に自民、民進、公明、共産の4人が勝ち組として抜き出ており、当選を争っている状態と言って良いだろう。
衆議院の解散がないと判った途端に、理由は定かでないものの、民進党古賀候補の動きが止まった気配があり、50万票前後ではなかろうか。
自民党大家候補は、麻生副総理が選対本部長の陣立てで他陣営の羨むところであり、万全の体制で70万票を目指しているが、若干の目減りが考えられる。
今回台風の目である公明党の高瀬候補は、安倍総理とのツーショットポスターが功を奏して、学会の基礎票に加え自民党議員の協力で、40万票の得票は固いだろう。
野党の選挙協力が福岡選挙区では生かされておらず、共産党のしばた候補は、現時点では30万票前後の予想で、公明党候補に10万票の差をつけられており、今後どこまで追い上げられるか、分かれ道にまるだろう。


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選挙ポスター

消費税増税延期が発表されて衆議院解散が消え、一時歩みが止まっていた参議院選挙は、7月10日の投開票日に向けて一斉に走り出した。
定数2議席から1議席増えた福岡選挙区に、公明党の候補者である高瀬ひろみ氏と、自民党安倍総理の二連ポスターの下に、公明党と明記された山口代表の、3人の顔写真入のポスターが、街角でよく見受けられる様になって、安倍総理と公明党の密接な関係を象徴している。
確かに国会議員は自公連立で、密接な関係を強調してもなんら問題は無いと思うが、地方議員は我が身の当落に関係してくるだけに、かなり神経質になっているのは事実だ。
公明党の結党精神は、「地方議員が中心の国民の党」だったと記憶しているが、政党として次第に大きくなり、国会でも連立を組むまでに成長、政権与党の旨味を十二分に味わっているが、創価学会の一部からは不満の声も聞かれる。
公明党国会議員の選挙応援を了解し、理解している自民党の地方議員も、自分の選挙になれば拒否反応を起こすのは当然で、最近はギクシャクしている話を聞くようになった。
今回の参議院福岡選挙区においては、1議席増えた椅子を公明党と共産党の女性候補が激しく争っており、特に共産党の候補が激しく追い上げているだけに、公明党の組織票には限界があり、最後は自民党の支持層に喰い込みかねず、締め付けが一層厳しくなるのは目に見えている。


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高くついた不倫の代償

「五体不満足」の著者である乙武洋匡氏は、テレビなどのマスコミへの露出度も高く、今年の夏に行われる参議院選挙には、自民党公認を得て立候補を噂されており、自民党が行った事前の世論調査では、知名度もかなり高いところから、早くも当選確実との下馬評も流れていた。
しかし過去の不倫問題が、週刊誌に報じられると周囲の情勢は一変し、自民党に推薦した人も言葉を濁す有様で、自民党公認が危ぶまれていた。
最近の安部内閣は総理を始め、閣僚などの発言がかなりの女性心理を逆撫でした模様で、内閣支持率の低下が噂される状況から、安部総理の意向を反映して、今回の公認は見送られたようである。
東京選挙区の現職に続く2人目の候補者として、一億総活躍社会の参議院選挙の旗頭として、自民党関係者も目論んでいたが、無所属の立候補にはかなり無理があり、立候補の夢は無残に砕かれたようだ。
大勢の人の目に見えぬ協力を得て、此処まで漕ぎ着けた候補者のポストであったが、本人自ら撒いた種だけに諦めも付くだろうが、それにしても高くついた不倫の代償で、自民党関係者も後始末が大変だろう。


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二人目擁立

カラスが鳴かぬ日はあっても、自民党議員が失言やチョンボでマスコミに登場しない日は無く、「浜の真砂は尽きるとも、国会議員の失言のタネは尽きまじ」と揶揄されそうな昨今で、元代議士だった山崎拓氏、古賀誠氏、太田誠一氏の3人に加え、現役の鳩山邦夫衆議院議員、武田良太衆議院議員の合わせて5人が、東京都内のホテルで、今年夏の参議院選挙で二人目の自民党候補擁立話を持ったようだ。
福岡選挙区は定員が2から3議席に増えるため、従来の自民、民主で分け合ってきた指定席構図が崩れ、今回は公明党と共産党が女性候補を立て、現時点で候補者は4人だが、女同士の争いになると言って良いだろう。
国会引退組は昔の夢が忘れられず、昨年には二人目の候補者擁立を画策し、女優の田中麗奈さんを口説いていたが、結婚に踏み切る形で見事に辞退され、老人たちの想いはまったく伝わらなかったようだ。
またシングルマザーを売りに、候補者として記者会見した今井絵理子氏は、一緒に生活をしている男性がいるようで、早くも看板に偽りありで、自民党はこれからどうするのだろう。
3人の引退組は若い政治家を抱えているが、彼らは若いだけに野放図な面もあり、スキャンダルで引退した先生方に、迷惑を賭けねばと、老婆心ながら心配する。
東京と違い福岡は狭いだけに、人の口には戸は立てられず、噂はすぐに広がり、泣きを見ることになる。


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参議院・福岡県選挙区

来年夏に予定されている参議院選挙の福岡県選挙区では、1議席が増えて3人区となり、数日前までは自民、民主、公明の公認候補が出揃っていたため、この3人の当選がほぼ確実視されていた。
ところが民主党現職で公認候補だった、大久保勉氏が突然の記者会見で不出馬を表明、後継者として民放テレビ局のアナウンサーである、古賀ゆきひと氏を指名したことで民主党は揺れている。
これに対し民主党福岡県連は、候補者を公募すると発表したため、現職で全国区の西村まさみ氏が、福岡県選挙区の候補者として応募する事が判明、候補者の選定が難しくなってきた。
民主党福岡県連内部は当初、大久保勉氏の立候補辞退が突然の出来事で驚き戸惑っていたが、時間が経つにつれ困惑から怒りに変わった様子が窺え、古賀ゆきひと氏に対する評価にも影響が出始めている。
民主党の内規では、公募に応じて公認が得られない場合、通常出馬しないのが決まりの様であるため、民主党福岡県連の雰囲気を察知した古賀ゆきひと氏に対し、維新の党がアプローチを始めた情報も入って来た。
ところで候補者が決まっているのは、自民党の現職である大家さとし氏と、公明党の新人女性候補高瀬ひろみ氏の2名だが、民主党、維新の党も候補者が近々決まり、また共産党も女性候補者を決定したようで、来年夏に向けてこの5人の候補者による激しい選挙戦が予想される。
定数3の選挙区に5人が立候補する事になり、特に女性候補が2人になれば、自民党の大家さとし氏の得票も、かなり目減りして苦戦を強いられるだろう。

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日本歯科医師連盟~う回献金

 日本歯科医師会の政治団体である日本歯科医師連盟に関しては、今年1月頃から政治資金の流れについて報じられていたが、先日幹部3名が逮捕され政界に衝撃が走った。
同連盟では民主政権時代の平成22年に西村正美氏(民主)を、また自民政権となった平成25年には石村みどり氏(自民)を推薦候補とし、議席を確保する才覚は歯科医師界でも、話題になっていたのも事実である。
しかし来年夏の参議院選挙には、前回推薦した民主党の西村まさみ氏を公認せず、新たに自民党候補の推薦を決定するなど、その変わり身の早さを非難する意見も内部で表面化し、不満が蓄積されていた。
今回のう回献金が発覚したのは、民主党所属議員の後援会を利用し、自民党の石井みどり後援会へ、多額の資金を動かしたのが発端で、逮捕された同連盟の3人の幹部は、政治家を弄んだ報いと言ってもいいだろう。
今回の事件に関しては、東京地検がかなりの証拠資料を持っている模様で、2人の議員も近日中に当局から事情聴取を受ける情報も聞かれ、石井みどり議員の連座制も視野に入れて、捜査を進めている情報も聞かれる。


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先手必勝~大家敏志議員の勝ち

 衆参同時選挙が噂される来年の選挙、福岡県は全県一区の選挙区だが、1票の格差是正から定数が2議席増えて、3人区になることが決定した。
ここ数回の福岡における参議院選挙は、自民、民主両党が仲良く議席を分け合い、所属政党の公認を得た時点で、当選が確実になる選挙が続いていたが、今回から1議席増えることを、自民党関係者は想定していた節がうかがえる。
自民党で来年改選を迎える現職の大家敏志参議院議員は、福岡県連を通じて自民党本部に公認を申請、公認を得るやいなや、県内のすべての自民党所属の県会議員と、福岡および北九州両市の市会議員が自筆で署名した推薦を取り付け、自民党県議と市議からの2人目の立候補を防いだ。
大家敏志議員は推薦を自筆で署名した重さを知っており、これで自民党内からの立候補は無くなり、当選をほぼ手中に収めたと言っていいだろう。
一方でこの事は、参議院選挙で候補者擁立を目論んでいる公明党には、決断しやすくなった貸しを作ったようなもので、公明党候補が立候補すれば、福岡11区の自民党衆議院議員の大半は、何らかの支援を公明党から受けているため、一部の票が公明党に回ることは間違いないところで、仮に自民党支持票の一部が公明党に流れても、大家敏志議員の当選は確実。
4年後の参議院選挙では、自民党公認候補が2人になる可能性はあるが、今度の選挙は大家敏志議員の先手必勝が功を奏した。 続きを読む

参議院福岡選挙区~公明党から候補者?

 来年夏に予定されている参議院選挙は、1票の格差是正から福岡選挙区は議席が増え、現在の2議席から3議席になる可能性が濃くなってきた。
従来の福岡選挙区は2議席で、自民、民主両党で仲良く議席を分け合い、どちらがトップを取るかの選挙で、公認を得た時点で当選が決まる、選挙を行ってきた経緯がある。
衆議院の議席数を反映して暴走気味の安倍内閣は、強気一辺倒の方針を貫き、安保法案にしても国民に十分な説明を行わず、強行採決に持ち込む気配が濃厚だが、その雰囲気は参議院選挙にも窺え、福岡選挙区では議席が増える前から、自民党で2人の候補者を擁立する構えであった。
ところで、自公連立政権により自民党候補者の大半は、公明党の選挙協力を得て当選している議員が多いが、来年予定されている参議院選挙において、公明党は独自の候補者を擁立する気配が濃厚になり、その調整が水面下で進んでいる情報が聞かれる。
参議院選挙は福岡県下11区が1つの選挙区になり、今回改選が予定されている自民党の現職議員は、いくつかの選挙区において評判が悪く、新しく名前が浮上してきた候補者が優位との評判で、早くも落選の噂が流れだしたから怖い。
そのため福岡県全域に組織網を張っている公明党が、独自候補を擁立すれば混戦模様となり、自民現職が一番不利になる構図で、選挙が進められる公算が大になって来た。 続きを読む