福岡6区補欠選挙で、激しい公認争いを演じている鳩山二郎氏と蔵内謙氏に対し、自民党本部は公認決定の見送りを決め、分裂選挙後に当選者を事後公認すると、地元紙が報じた。
前回の総選挙で福岡1区において、新開ゆうじ氏を古賀誠氏が後ろ盾になり、井上貴博氏を麻生太郎氏が強引に推薦し、双方無所属で選挙を戦い、当選した井上貴博氏が事後公認となった経緯がある。
だがあれほど麻生太郎氏と激しく争って負け、悔しい思いをしたはずの古賀誠氏が、今度は手を結んで蔵内謙氏の応援をする、政治の世界は魑魅魍魎の住む世界だと、なんともよく言ったものだ。
自民党が行なった世論調査では、現時点では鳩山二郎氏が圧倒的優位に立っている反面、蔵内謙氏も立候補者として自らの当選を信じている。
ところが運動員の大部分は当選するとは思っていない状況で、裸の王様状態に化していると言って良いだろう。
現状は自民党支持者の50%を固めた状態といわれ、選挙参謀はこれで当選を確信しつつも、さらに運動員を叱咤激励しているが、駆り集められた運動員の大半は後ろを向いて舌を出している様子だ。
福岡でも父親への義理で、蔵内謙後援会の申込書を配布している議員が居るものの、聞くと不評で逆に反発を買っている状態だ。
福岡県連発行の機関紙「とびうめ」が、余りにも卑劣な中傷内容で破棄された特別号の責任を、県連事務局幹部に押し付けたことが、福岡都市圏の運動員に知られ、一層反発を買っている。
かつて選挙に勝つには、運動員が義務で戸別訪問するのではなく、もう一軒訪問する意欲が沸き立つような雰囲気を作ることだと教えられた。
運動員はこき使うのではなく、支持者を廻って頂くという感謝の気持ちで送り出せば、運動員にもあと一軒の気持ちが湧いてくるはず。
それが選挙だ。
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