日本風力開発~米ファンドがTOBで買収~上場廃止へ

再生可能エネルギーである風力発電所開発が主たる事業で、東証二部の日本風力開発㈱は、新規開発案件が北海道や東北地方を中心に13案件抱えていると言われるが、これらを開発しようにも業績の悪化と借入金が多額に上り、新たな資金導入が図れないとして、アメリカの投資会社米ンキャピタルに身売りして同社の資金で再生を図るため、TOBを行うことになった。
購入価格は1株580円と発表されたこともあり、3月23日の終値は543円・80円高となった。
ちなみに3月23日発表された平成27年3月期業績予想は次の通り。
売上は当初の92億0400万円から73億0200万円へ。
また経常利益は5億3300万円から、▲2億4500万円へ。
最終的に、当期利益は▲2億0200万円から、▲5億9000万円へ、いずれも下方修正された。
なお、平成26年12月末の借入金は社債を含め293億9524万円。 続きを読む

かっぱ寿司~買収するメリットは?

~業績予想下方修正~3期連続赤字へ~

東日本が地盤で、福岡にはまったく縁の無かった、東証一部の㈱コロワイド(横浜市)が、「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイトホールディングス㈱(さいたま市大宮区)を増資引き受けやTOBで買収検討と、1週間余りまえに報道され、コロワイドはカッパHDについて「調査中」と回答していた。
だが10月10日カッパHDが公表した平成27年3月期業績予想は、期首4月8日公表した予想を大きく下回り、3期連続で大幅赤字計上となる見通し。しかし決算期変更で13ヶ月間の計上であるにも関わらず、売上は107億円の大幅減収。
こうなってくるとコロワイドがカッパHDを買収するメリットはあるのだろうか。

         売上  営業利益     経常利益     当期利益
前回予想  973億円  10億円    11億円     7億円
今回修正  866億円   8億円    10億円    ▲12億円
増減額  ▲107億円  ▲2億円  ▲0.7億円    ▲19億円

 

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