ブラックな?・・・クラブ?

町内の長法被に博多帯を粋に締めた男衆の姿が、夜の中洲を闊歩する季節になり、暑い夏とともに祇園山笠がやって来た。
天下御免の男の祭りだけに、「山」はかかなくとも酒を飲む機会が増えるのは当然だが、羽目を外すと手痛い目にあうことはよくあることで、特に鼻の下を伸ばして法外な現金を要求され、弁護士事務所に駆け込むケースもあるように聞く。
多くのバーやスナックが入居する飲食ビルでは、深夜遅くまで営業すると周囲のやっかみからタレこまれ、警察の厳しい行政指導を受けることになる。
営業時間が短縮されれば効率化が求められ、営業時間後のアフターを有効に使うように、店の女の子に勧めている高級クラブが出てきたと、中洲スズメが噂し始めた。
中洲における男女の仲は狐と狸の化かし合い、恋と商売は紙一重と言われており、駆け引きに野暮は禁物で割り切ることが大人だろう。
企業の交際費も厳しくなっており、高級クラブと言っても客は選別出来ないため、若い素人女性を目的に来店する客が増えれば店の質も低下し、上質の客は問題の高級クラブを敬遠するようになって、売り上げ第一主義が裏目となって悪循環に陥り、客足がますます遠のくようになる。
イメージが大事な高級クラブは、一度ブラックの汚名がつけば、拭い取ることは非常に困難だが、逆に健全化してしまえば面白味が薄れ、客が減るもので、その兼ね合いはひじょうに難しい。


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福祉施設の巨大化?

企業は経営の合理化を求めて、吸収合併やM&Aを実行しているが、民間の福祉施設もスケールメリットを求めて巨大化が進められている。
損害保険会社などは資金運用のために、地方の弱小の福祉施設や経営の苦しい福祉施設を、片っぱしから買収しているのが現状だ。
しかし巨大化した施設では介護士の教育が行き届かないのか、転落事故者が3人出た川崎市の老人ホームでは、同じ介護士とみられる職員が、別の入居者に対する暴行容疑で逮捕されたが、これは入居者の家族が隠しカメラで、撮影した映像が動かぬ証拠になったことが大きい。
福祉施設は建物などのハードも大切だが、それ以上に働く職員の質であるソフトの部分が重要で、施設が大きくなれば職員の組織も大きくなり、無理な勤務状況による落とし穴があるようだ。
九州でも地元経済誌などに、施設代表者が写真入りで登場しているが、施設の現場は酷い状況で、職員が逃げ出している話を聞く。
夜勤明けからそのまま通常勤務など、無理な勤務と過酷な労働条件で、近く労働基準監督署に告発する噂も流れている。
過労から自殺者が出たブラック企業も裁判で和解、1億円を超える和解金を支払ったが時すでに遅く、資金繰りは悪化の一途を辿っており、この年末の支払いに疑問符が付いた情報も流れ始めている。


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