デパートから菓子が消える?

~消える商品、生き残る商品~

かつての高度成長期、百貨店は麻薬と棺桶以外は何でも揃っているとも評された時代だったが、そのうちに書籍やレコードなどが消え、家具や電化製品も売り場が縮小され、フロアに並ぶ商品は時代と共に変遷している。

近所のコンビニがリニューアルしたので覗いてみると、時代に即応した売れる商品構成になっており、おでんや揚げ物など少し手を加えた商品も増え、甘い菓子類もみたらし団子を始めとする和風から、ショートケーキやロールケーキなど幅広く品揃えしてあることに驚いた。

デパートには全国から老舗の有名な菓子店が出店しているが、派遣している社員の給与負担も大きく、テナント料の比率も高いところから、赤字のテナントも少なくないように聞いている。

赤字をのれん維持費と広告宣伝費と思える店や、それらの費用を吸収出来て黒字経営である店ならば問題はないが、負担になり始めると経営は苦しくなるから不思議だ。

自社で製造し高級なイメージで販売できれば、デパートに出店しても採算は合うだろうが、利益率が低くてもコンビニで大量に販売すれば売り上げも伸びるため、有名菓子店がOEMで、量販店のプライベートブランド商品として、販売しているケースも増えているように聞いている。

既にそうなっているかもしれないが、有名で高価な菓子は人にプレゼントするもので、自分で買って食べるものではない、ということになるような気がする。 続きを読む