首都圏中心に関西圏でも居酒屋「甘太郎」「北海道」などを展開している東証一部の㈱コロワイド(横浜市)は、福岡には縁の薄い企業だったが、今度「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイトホールディングス(さいたま市大宮区)を買収することになり注目を集めている。
なぜか。
まずカッパHDは下記の通り、3期連続で赤字決算となる見通しだが、決算変更で13ヶ月間の売上であるにもかかわらず、売上は107億円の大幅減収。
一方のコロワイドも、10月29日予想業績を修正した。
ただし、平成27年3月期第2四半期。
売上 営業利益 経常利益 当期利益
前回予想 733億円 25億円 16億円 ▲6億円
今回修正 726億円 17億円 9億円 ▲13億円
低下した理由として挙げられているのは、
居酒屋市場の縮小で首都圏が特に苦戦、国内外新規出店40店舗が計画の半分18店舗に止まり、逆に直営閉鎖店舗が16の計画に対し21に増加、また円安で輸入食材値上がりなどにより、上記数値となった。
なお、通年では以下の数値を予想している。
売上 営業利益 経常利益 当期利益
前回予想 1509億円 75億円 58億円 15億円
今回予想 1781億円 67億円 47億円 6億円
期首予想値を売上が20%近く上回っているのは、カッパHDが連結子会社として組み込まれるため。
ちなみに、下記は10月10日カッパHDが発表した、平成27年3月期業績予想の下方修正。
売上 営業利益 経常利益 当期利益
前回予想 973億円 10億円 11億円 7億円
今回修正 866億円 8億円 10億円 ▲12億円
増減額 ▲107億円 ▲2億円 ▲0.7億円 ▲19億円
もう一度問いたい。
コロワイドがカッパ・クリエイトホールディングスを買収するメリットはあるのだろうか。
続きを読む