田川市長選挙~逆転勝利

4月26日投開票の統一地方選挙後半戦は、現職が圧倒的に有利と言われていた田川市長選挙で、劇的な選挙結果が現れた。
今回の田川市長選挙は4名が立候補したが、現職の伊藤信勝氏と新人の二場公人氏の事実上の一騎打ちで、3月中旬に行われた事前調査では、知名度に勝る現職が13ポイントもの大差を付けていた。
これで伊藤陣営には楽勝ムードが流れ、運動員たちに油断があったのも事実だが、対する二場陣営は有権者が市政に何を望んでいるか綿密な調査を実施し、これに着実に答えを出していったという。
その成果が目に見える形で表れたのが告示日直前の調査で、両候補の差は僅か1ポイントまで縮まり、二場陣営の士気が一挙に高まったのは言うまでもない。
さらに告示日以後は、二場陣営の運動員がいつの間にか増えて勢いが付き、最終的に投票箱のふたを開けてみたら、1万1547票対1万1484票、63票という僅差で新人の二場公人候補が、現職の伊藤信勝候補を破ったのだ。
二場陣営は事前に綿密な調査を実施、そのデータを分析して、有権者が市政で求めことに的確に答えを出し、訴え続けたことが、勝因と言って良いだろう。
選挙は戦争であり、あらゆる機器を駆使して勝つことが肝要で、次の選挙はさらに新しい戦術が生まれ、複雑になっていくことは間違いないだろう。 続きを読む