放生会

5月末に緊急事態宣言は解除されたが、自粛生活が身体に染みついてしまったようだ。
しかし、いつまでもこのままでいいはずがない。

春の「博多どんたく」が早々と中止となり、例年なら今頃は「博多祇園山笠」の粋な長法被姿を見ていたはずだが、祭り好きの博多っ子にとって寂しい限りだ。

博多三大祭りに数えられる、9月の「筥崎宮放生会」を心待ちにしている方も多いだろう。
放生会は1週間続き、参道の露天商にとっても「売上が1年を占う」と言われる大事な祭りである。

一日も早くコロナが沈静化し、各地で祭りが開催されることを心から願っている。

岡部定一郎氏が「福岡かるた風土記」を出版

福岡で様々な文化活動をされている岡部定一郎氏が、福岡発祥の地と云われる「かるた」をテーマに、「福岡かるた風土記」を出版され、3月17日に出版記念パーティーが120名の参加で盛大に開催された。

パーティーの参加者の多くは、岡部さんの魅力に魅かれ、老若男女を問わず惚れ込んだ方々が出席されており、和やかな雰囲気で楽しい宴であった。



 

岡部氏は、昭和5年9月生まれの御年88歳であるが、かるたはもちろん、博多どんたくや博多二和加に始まり、博多の雑煮など多岐に亘る福博文化の伝承者であり、福博の語りべとして今もお忙しい毎日、その記憶力は見事としか言いようがない。

福岡の魅力を教えてくれる岡部定一郎氏、益々のご活躍を心から期待したい。



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博多祇園山笠~東流

博多祇園山笠、博多七流のひとつ「東流」が不正会計処理問題で揺れている。
正規の会計収支とは別に、代表が裁量権を握る裏金の存在が浮上してきたからだ。
「東流」とは、大博通りの東側に当たる旧東町筋沿いで、北からいけば現在の下呉服町から、中呉服町、上呉服町、御供所町、そして博多駅前1丁目までの19ヶ町で構成され、博多七流の中でも最大の規模を誇る。
だがそれだけに、博多の伝統文化である、博多祇園山笠や、博多松囃子(博多どんたく)の運営に際して、集まる寄付金や協賛金が巨額に上っているのは事実だ。
さらに福岡市からの助成金が加わっていることもあり、祭とお金の関係について、いろいろな意見が出ている。
「自分の町内は山笠に参加する人達や、商店・企業さんから頂いた寄付で運営しています。そもそも山笠は神事なので、特にお金にはきれいでなくてはいかんと思います」
「祭やけん、振る舞いやらもいろいろあって、すべてに領収証が揃うわけがない。そこら辺は皆さんわかった上で、支えてこられたと思うんよ」
「東流さんと自分のとことは、運営のやり方が違うけん、何んとも言えんとやけど、流の大きなお金が一ヶ所に集まる組織体制に、もしかしたら問題があったとかも知れんね」
東流が叩かれようばってん、うちんがたも人ごとでは済まされんとよ。きちっとしたもんを早速準備せんと、いつ何時、マスコミから叩かるうかわからん。そげんとこから言うと、東流の代表さんが気の毒やね」

裏金はいけない、さらにその決済が一人の手に握られているのは言語道断。
これを機に、すべての役員が黙認した責を負い辞任し、人心一新を図るのが筋で、今後は輪番制にして責任を明確にすることが大事だろう。

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