カテゴリーアーカイブ: 書籍

赤旗、党首公選制を否定

現役の共産党員でジャーナリストの松竹伸幸氏が19日、党員による投票が可能な党首公選制を訴え、自ら立候補を宣言するなどの内容を盛り込んだ新刊「シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由」を出版したことが話題になっている。

しかし、本日の赤旗は、社説で松竹氏の行動を猛批判し、党首公選制についても完全否定している。

一部要約すると、
松竹氏が「党首公選制がいい」という意見があるなら 党中央委員会に対しても 意見を述べる権利がある。
そうした行動をこれまで一切取らず、外部から攻撃することは、党の規約を踏み破るもの。

党が党首公選制という方式を取っていない理由は、派閥・分派をつくることを奨励することに繋がり、党規約の原則と相容れない。
党の意思決定は、民主主義的な議論をつくし最終的には多数決で決める。

また 規約には、党の決定に反する意見を勝手に発表することはしないと明記されている。
松竹氏の行動は、党規約に反する行為、全く理解していないものである。




規律が乱れるのを良しとしないのは分かるが、92歳の不破哲三氏が未だに党常任幹部会委員であること、志位和夫委員長が在任21年であること、この2つだけとっても特異な政党ということが分かる。

偶然かもしれないが 松竹氏の書籍出版と同日、元参院議員の有田芳生らの共著で「希望の共産党 期待こめた提案」という 単行本が刊行されている。
こちらでも、党員が党首を投票で直接選ぶ「党首選挙」を実施することが提案されている様だ。

弊社なりの提案については昨年書いているので、興味のある方はご一読ください。
党が生き残るには… (2022年8月5日)



 

岡部定一郎氏が「福岡かるた風土記」を出版

福岡で様々な文化活動をされている岡部定一郎氏が、福岡発祥の地と云われる「かるた」をテーマに、「福岡かるた風土記」を出版され、3月17日に出版記念パーティーが120名の参加で盛大に開催された。

パーティーの参加者の多くは、岡部さんの魅力に魅かれ、老若男女を問わず惚れ込んだ方々が出席されており、和やかな雰囲気で楽しい宴であった。



 

岡部氏は、昭和5年9月生まれの御年88歳であるが、かるたはもちろん、博多どんたくや博多二和加に始まり、博多の雑煮など多岐に亘る福博文化の伝承者であり、福博の語りべとして今もお忙しい毎日、その記憶力は見事としか言いようがない。

福岡の魅力を教えてくれる岡部定一郎氏、益々のご活躍を心から期待したい。



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安倍官邸VS.NHK

通常国会が28日に召集されたが、1月に入って厚労省の勤労統計不正が発覚し、永田町には春一番の解散風が吹き始め、国会では野党の攻勢が強まるだろう。
そんな状況の中、昨年末に1冊の本が、文藝春秋から定価1,500円で発売され、数日後には増刷された広告が目に入った。その題名は「安倍官邸VS.NHK」で、サブタイトルに「森友事件をスクープした私が辞めた理由」となっているだけに、早速、購入し目次を見ただけで面白いと判断できた。
著者は宮崎県出身の相澤冬樹氏で、ラ・サール高校を経て東大法学部を卒業し、退社する昨年8月までNHKに勤務、現在は大阪日日新聞に論説委員や記者として勤務している。
森友事件が表面化するまで、「斟酌」と言う文字は知っていたが、恥ずかしながら「忖度」と言う文字は、マスコミが報じて始めて知った。この本で更に、安倍総理と昭恵夫人の名前、「忖度」の文字は記憶の中に深く刻まれたのは言うまでもない。



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新刊紹介『若者たちへ伝えたいお話』

この本の著者小田 鴿介(おだ こうすけ)氏が、本書「若者たちに伝えたいお話」の中で提言していることは、現代を生きる若者たちは、様々な問題を抱えているが、具体的には「奨学金の負担」、「学業とアルバイトの両立」、「生活に関する問題」に加え、「政治が抱えている諸問題がわからない」などが精神的な負担にもなっている。
また「10年先をどう生きるか」、「職業選択などの不安にどう対処すれば良いか」、特に「政治や社会問題はどのようなものがあるのか」、その対処の仕方など幅広く著者自身の所見を述べている。
最後に「AIの活用の方法」など、工学博士ならではの視点で本書でアドバイスをしている。

〒171-0014
東京都豊島区池袋3-51-5B101
発行元 東銀座出版社
TEL 03-6256-8918
FAX 03-6256-8919



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新刊紹介 『徳川家康・秀忠の甲冑と刀剣』

この度、株式会社宮帯出版社から、「徳川家康・秀忠の甲冑と刀剣」(本山一城著)の、興味をそそる本が出版された。
本書は、天下人となった徳川家康のもとに、数多くの名物刀剣が集まり、また家康・秀忠はたくさんの甲冑を作らせている。織田信長・豊臣秀吉と比べると質実なイメージがある家康であるが、この本では所有した甲冑武具には、工芸技術の枠を尽くした華美で豪華な逸品が数多く含まれる。
本書では家康・秀忠の甲冑や所持した刀剣等を、写真や図版とともにエピソードを盛り込んで解り易く解説。
本書の特色は、64頁に及ぶカラー口絵で、海外の所蔵元に特別に依頼して撮影した、甲冑8領を含め、多数の甲冑を収録。
なかでも家康がイギリス国王に贈った具足の大修復前の写真は、現在では見ることができない貴重なものだ。
口絵に続く本文は「家康の甲冑」(42領収録)「家康の刀剣と鉄砲」(刀剣73振、鉄砲8挺収録)「秀忠の甲冑と刀剣」(甲冑5領、刀剣8振収録)の3章で構成され、甲冑や刀剣、鉄砲1点ずつ詳しく解説していて、これらに含まれない「徳川御三家に伝わる甲冑の特色」を付章としてまとめている。
興味のある方は下記の出版社まで問い合わせを。

株式会社宮帯出版社(京都市上京区真倉町739―1)
TEL 0975―441-7747
FAX 0975-431-8877
E-mail info@miyaobi.com



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1度聞きたい合唱団

連日猛暑が続く8月になって、事務所個人名宛に一冊の本が届き、送り主は昨年開催された長谷川裕一氏のお祝いの会で知り合った、米国在住の福田真史氏だった。同氏が長年に亘って携わってきた、子供合唱団の、「ワン・ボイス・チルドレンズ・クワイア」と、共に一緒に歩いてきた足跡の物語だった。
国内においても学校やサークルで作った合唱団は、各地に数多くあり形にはまったハーモニーを、いかに美しく聞いて貰えるかをモットーに、指導しているように思える。
福田真史氏が指導する合唱団は、下は4歳から上は18歳の子供達によって構成されているところから、練習時間も週に数時間とかなり制約され、指導方法も一般の合唱団とは少し異なるようだ。
テレビでも放映されて話題になったが、ユーチューブでも再生回数は1億回を超えており、本を読み終えると素晴らしい子供達の歌声を聞きたくなった。

新書発売 「立花宗茂」

株式会社宮帯出版社から1月16日発売され、本体定価が2,500円の「立花宗茂」の新刊は、関が原の戦いで敗れて敗軍の将となった、立花宗茂が徳川家に仕えて、復権する後半生を描いたものだ。
徳川秀忠、家光に仕えてからの、茶の湯を通じての人脈作りで、見事に柳川藩の祖となって、その子孫は福岡県柳川市に存在し、活躍しているから素晴らしい。
流儀に拘らず茶の湯に興味を持つ人は、歴史的な資料も記載されているので、お勧めしたい本としてご紹介致します。



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