費用弁償等 900万円を県に寄付

福岡県議会では、4月の改選で共産党が改選時の議席を2つとも失うという結果に終わった。
県議会の選挙区定数が1~2人区が殆ど、最大でも5(久留米市・福岡市東区)なので、支持率が低下している 同党の候補者が 滑り込むのは難しい。
国政選挙では比例枠があるが県議会にはないので、今回の結果は予想通りだった。

同党の議員の多くは勉強熱心で、他の政党がしない(できない)分野で 鋭い質問をし弱者の代弁をしてくれることは、多くの県民が知っている。
他党の議員も 根本の考え方が違うこともあって口にこそ出さないが、リスペクトしていると思われる。

5月末の任期で県議を辞した高瀬菜穂子氏(北九州市小倉南区)らが、2期8年で議員に支払われた費用弁償(交通費)から、交通費や政務活動費の補填分等の実費を差し引いた額を県に寄付するという。
北九州市の県議が公務で県議会に来る場合、1日につき1万7000円が支払われるということになっている。

高瀬氏らは 費用弁償(交通費)の実費支給を求めていたが、条例で決まっており公選法で政治家の寄附行為は禁じられていることから一旦は受け取る必要があったので、その分を預金していた。
今回、政治家を辞めたことで 県への寄付を行えるようになった。
2期8年間の費用弁償の合計支給が2001万5000円、これから交通費の実費410万5680円と政務活動費(議会ニュース発行やアンケート調査に使った分)の赤字補填に699万3605円を差し引いて 891万5715円を寄付することになった。

費用弁償が高過ぎるというのは、県議会議員選挙の中で 日本維新の会が訴えていたことと同じである。
初当選した3人の会派「日本維新の会県議団」が引き継ぎ、身を切る改革として提案していくことだろう。