野球賭博 [2015年10月10日07:00更新]

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 2020年の東京オリンピックで、まだ正式決定ではないが、野球が競技種目に残って関係者が胸をなで下ろした矢先、巨人の選手が野球賭博に関与した事件が発覚し、ファンは事態の拡大を恐れている。
事件の概要はマスコミが報じているので、内容について書くつもりはないが、登場する自称・税理士法人勤務の男性は、ただ単純に借金を返してもらう感覚で、ジャイアンツ球場に行ったようだ。
だが賭けの内容から判断すると、つまり対象となる両チームに対するハンディ付けなどは、確実に暴力団が絡んだプロの仕事であり、素人くささは微塵もない。
巨人の球団トップは、日本野球機構・NPB対して、支配下選手への事情聴取を行うとしているが、どこの誰が、自から野球賭博をやりましたなどと、素直に応えるだろう。
仮にあったとしても、告白すれば現在の地位も収入も全て失うことぐらいはわかっている。
年配者は黒い霧事件で事の重大さを十分に認識しているが、その事件を知らない若者が、軽い気持ちで賭博に関わったとしても、不思議でないほど時間が経ち、忘れられているのだろうか。