焼酎に陰り [2014年12月24日18:38更新]

~ウィスキーブーム~

 半世紀前の福岡では清酒が主流であり、焼酎は南九州ではよく飲まれるものの、あくまでも現場の建設作業員などが飲む安い酒でしかなく、普通のサラリーマンは飲んでいなかった。

どの様な経緯で焼酎が飲まれるようになったか知る由もないが、いつの間にかブランドが誕生し、銘柄によっては1本、すなわち1升が3万円前後の焼酎まで現れたから驚きだ。

焼酎は原料によって芋、麦、米、そばなどがあり、製造過程で使用する麹にも黒や白などがあり、こだわる人がいるようで、一時期はゴマやコーヒー、ニンジンなど、さまざまな野菜や果物を使って製造されたこともあった。

その一方でウィスキーは酒席では片隅に追いやられていたが、ハイボールの登場で若者が飲み始め、さらにサントリーウィスキーがヨーロッパで最高の賞を獲得したことで、ウィスキーの人気が再び高まり、商品によっては品不足の声も聞く。

また麻の連続ドラマで、ニッカウヰスキーの創業者が話題となり、その名をとって命名したウィスキーも、早々に品薄になったようだ。

テレビの影響は即座に現れるようで、トリスのキャラクターが復活してコマーシャルに登場しているが、このウィスキーブームが果たしていつまで続くのだろうか。

焼酎からウィスキーに飲み物が変われば、飲食店の形態も変わるだろうから、新しいビジネスが生まれるチャンスが来る。