福岡ホテル事情

博多港には連日、大型クルーズ船が入港して3000名余りの中国人観光客が上陸し、福岡地区外からもかき集めたバスを連ねて、観光地巡りと買い物を楽しんでいる。
これらのクルーズ客は日帰りであり、大部分が宿泊することは無いものの、福岡市内ではマリンメッセやヤフオクドームなどのような大型イベント施設があり、昨年末のように「嵐」や「EXILE」などの公演があれば、たちまちホテルは満室となり、宿泊客はかなり遠方のホテルを予約せざるを得ず、中にはこうしたときに宿泊料を値上するホテルも現れた。
賃貸マンションを利用した民泊も始まったが、生活スタイルの違いで、当然ながら居住者とのトラブルもあり、中央区や博多区ではビジネスホテルの計画が目白押しのようだ。
玄界灘に面しており、日本海側にある福岡は、地震や津波の心配が少ない上に、東京に比べると土地代は安く、投下資本が少なくて済むため、東京資本が福岡都心部の土地を買い漁っているとも言われている。
100坪前後の土地であれば、ビジネスホテルの建設は可能で、最近は利便性を考えて、西鉄大牟田線沿線も視野に入れて探しているようだ。
福岡のビジネスホテル建築ブームが何時まで続くのか、かつて西中洲で営業していたホテルは、バブル崩壊後には買い手が付かず、今は福祉施設になっている例もあるので、慎重な計画が求められるが、決断は1秒でも早くすることが成功する秘訣だ。


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天神123プロジェクト~ビジネスホテル建築

今朝の新聞に、週刊現代の広告が出ていたが、その中で目を引いたのが、「APAホテル1泊3万円のカラクリ」という記事。
APAホテルが需要に合わせて宿泊料を上げ下げしていたのは数年前から話題になっており、一昨年10月当時の記事の中では、元支配人によると、APAホテルの宿泊料金設定は支配人の裁量に任されており、稼働率が低ければ即時に左遷される。
したがって黙っていても客室が埋まるときには料金を上げ、場合によってはホテルニューオータニなどの一流ホテル料金を1万円以上も上回る、1泊3万円というケースもざらだという。
APAホテルを見習ったわけではないだろうが、福岡市内でもホテルが慢性的に不足しているため、繁忙期には宿泊料金を上てるところが増えて来たとの話もある。
ところで、今年3月、天神1丁目で新たなビジネスホテル建築が始まる。
「天神123プロジェクト」がそれで、125室のビジネスホテル、事業主体は天神123プロジェクト特定目的会社(福岡市中央区天神)。
国体道路、大丸エルガーラからさらに中洲よりの三光橋交差点北側、トラストパーク第3駐車場を撤去して作るもので、ちょうど済生会福岡総合病院の南側に当たる。
表題の写真でいくと、右手のNOSAIビルの手前にある駐車場。
また翌4月にも八仙閣の近くで、廣田商事㈱(福岡市中央区港)が事業主体となって、「ビジネスホテル博多」の建築に取り掛かる。

天神ビッグバン関連の前回の記事はコチラ


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大和ハウスパーキング㈱~春吉ビジネスホテル計画

福岡市はホテルが慢性的に不足していることから、また新たなホテル建設が計画されている。
事業主体は、両社ともに大和ハウス工業100%子会社で駐車場管理を主力事業としていた、旧㈱ダイヨシトラスト(福岡市中央区、大穂義弘社長)と、旧㈱トモ(東京都大田区、飯田和人社長)が昨年3月1日に合併した大和ハウスパーキング゙㈱で、福岡市中央区春吉3丁目でのビジネスホテル建築を計画している。
10階建で、敷地534.94㎡、延床面積2,238.69㎡。
着工は今年3月を予定。
国体道路の春吉交差点、元福岡銀行春吉支店、現在はカラオケボックスから、南へ約120m下った西側、旧春吉3丁目パーク4駐車場。 

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ホテルアリエッタ博多~新築計画

12月17日から19日までの「嵐」のコンサート、および、12月26日と27日の「EXILE」のコンサートでは、ファンが集中しホテルの不足を補うため民泊を認めると、高島市長が昨日8日の定例記者会見で発表した。
福岡ではこうしたコンサートだけでなく、いろいろな学術会議や学会、研究会などが、東京に次ぐ全国2番目の回数で、年間を通じて開催されていることもあって、慢性的なホテル不足が顕在化している。
そのためもあるのだろう、ビジネスホテルの新築が活発で、中央区の地行では既存の事務所ビルをビジネスホテルに改装しているところもある。
博多駅周辺では、4つか5つほどホテル新築が進行中で、つい先日入札が行われた旧ヤマハ九州ビル跡地、300坪にもホテルが建設されるのでは、という話が流れており、ニューオータニの近くでも清水建設がホテルを新築中。
そして東京や大阪で、ホテルアリエッタを展開している㈱ルネッサンス(品川区、河野初代表)も、博多駅南1丁目の竹下通り沿い、ホテル「ウィズ・ザ・スタイル」の向かい側に14階建ての「仮称・ホテルアリエッタ博多」を来年7月に着工するようだ。
なお、福岡でホテルに宿泊する客には、昨日12月8日に100万人を突破した、大型クルーズ船で福岡を訪れた海外からの訪問客は含まれていない、当たり前のことだが。


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