新人の内田氏が初当選

任期満了で行われた福岡県みやこ町の町長選挙は 10日投開票され、元町議の内田直志氏(44)が4期目を目指した井上幸春氏(71)を破り 初当選を果たした。

井上氏には 公明党及び自民党京都郡支部の推薦も出ていて優勢と思われたが、内田氏5445票、井上氏4638票で、内田氏が激戦を制した。
2月の行橋市に続き44歳の首長の誕生、最近は 政党の推薦より 変革を求め 「若さ」に期待する傾向にある様だ。
過疎化が進む町にあって リーダーの責任は重大だ。
内田氏には 発想力と行動力で町の魅力を高め、発信していくことが求められている。


敗れた井上氏は、若い頃 フランスに留学(おそらく在任中フランス語を披露することはなかったと想像するが)、政治家の秘書、県議会議員を経て町長を3期務められた。
気さくな方で、昨年 失礼ながら突然訪問した際も、時間を割いて頂いた。
今後については まだお聞きしていないが、取り急ぎ「選挙お疲れ様でした」とお伝えしたい。



 

宮若市長選・市議選

8年ぶりとなった宮若市長選挙は、元自民党県議の塩川秀敏氏(73、無所属)が 5期目を目指した 現職の有吉哲信氏(76、無所属、自民・立憲・国民推薦)を激戦の末 破り 初当選を果たした。

塩川秀敏 7495票
有吉哲信 6230票
投票率 62.58%

昨年6月の県議補選では自民の支持層が割れ 有吉氏が支援した候補が敗れる結果に終わっていたが、今回 有吉氏に 自民の推薦が出るも その効果はなく、県議補選の結果を引き継いだ格好だ。

市議会議員選挙でも 35歳と44歳の二人の若い新人が当選した。
一部の議員らが 都合のいいように動かす政治を市民は望んでいない。
古い体質から脱却して、新市長と共に、未来に向けて 議会も一つになって前に進んでいくことを切に願っている。



 

激戦を制した工藤新市長

27日投開票された行橋市長選は、元市議の工藤政宏氏(44)が、次点の元副市長の松本英樹氏(63)を144票という僅差で抑え 初当選を果たした。
3選を目指した 現職の田中純氏(75)は、保守票に加え 立憲民主党、国民民主党の推薦を得ながら意外に伸びず、最下位に終わった。

市長には新しい発想で 教育や子育てをはじめ 魅力ある まちづくりを期待したいが、激戦の後だけに、議会与党をはじめ 抵抗勢力も多いと思われる。
これからの4年間で幅広い市民の支持を得られるよう、若さを武器に足を使って汗をかき、信頼関係を築くことが求められている。

行橋市長選開票結果
当選 工藤 政宏 11,052
・・ 松本 英樹 10,908
・・ 田中  純   7,301

若いリーダーに期待

任期満了に伴う行橋市長選挙が 20日告示、27日投開票の予定で始まる。
現在までに、現職の田中純市長(75)、元副市長の松本英樹氏(63)、市議の工藤政広氏(44)が立候補を表明している。

3期目を目指す田中市長は弊社記事でも書いたように、副市長にお仲間の現職市議を抜擢するなど強引な手法が目立ち、評価は分かれている。
松本氏は政策面の意見の食い違いなどから 田中氏に副市長の座を追われた過去があり、この1年間は地盤固めに奔走してきた。

市議3期目の工藤氏は、子育てや教育を中心に これまで積極的に提案を繰り返してきた。

人口が減少に転じ 今後少子高齢化が進む行橋市。
今必要なのは、古賀市の田辺一城市長や 久山町の西村勝町長のように、若さと斬新な発想でまちづくりを推進するリーダーではなかろうか。