小学校メールで臨床試験参加者募集

小学校の連絡メールで とんでもないメールが来たと騒ぎになっている。
タイトルは「【感染予防ワクチン臨床試験】の参加者を募集しております。」、送信元は 福岡県内の多くの小学校が利用している安心メール・協力事業者の ㈱UNICS。

メールの文面には新型コロナウイルスワクチンとは明記されていないが、リンク先の「健活モニター」というホームページには、新型コロナウイルスワクチンを2回接種した子どもを対象に 追加接種を行い、1年間で約8回通院、1来院に付き 1万5000円程度の負担軽減費を支払うという説明がある。

→ 健活モニターホームページ

負担軽減費とは、「臨床試験に参加した方にお願いしなければならない日常生活での制限や入院・通院における時間的拘束、経済的負担(交通費や昼食代など)に対して支払う費用」のことで、何回接種するかは不明だが、協力者には 8回で約12万円が支払われることになり、既に申し出た保護者もいるという。

小学校が利用している安心メールは、保護者は負担なしに利用できる有難いサービスだが、協力事業者(スポンサー)の協力金で成り立っているため 、スポンサーの意向で 宣伝メールが送られてきたのだろう。
もちろん、新薬やワクチンの開発に臨床試験というプロセスが必要で、UNICS社がその募集を担い社会的に貢献しているというのは分かる。

しかし、新型コロナウイルスの子どもの重症化率は極めて低く、逆に ワクチン接種後の副反応について数多くの事例(死亡を含む)が報告されており、子どもへの接種には否定的な声が多い。
協力事業者は 一斉メールでどんな内容でも送っていいはずはないが、今回はシステムを運営している ㈱テクノミックスの判断によるものと思われる。

この機会に、文科省・教育委員会は テクノミックス社と メール内容の適切な基準について協議しておくことも必要ではなかろうか。