坊主丸儲け [2014年1月16日18:12更新]

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昔から薬九層倍、按摩の掴み取り、そして坊主丸儲けという言葉が、楽して儲けるという意味でよく使われてきたが、それを地で行くような話が昨年来流れている。
福岡市の南部に位置している小郡市は、元々農業が盛んな田園都市だったが、西鉄大牟田線の発達で福岡市の通勤圏内となり、ベッドタウンとして発達し、新しい分譲マンション新築も活発。

その一方で、田や畑が広がった地区には、未だ集落住民が共有する共同墓地があるものの、時が移り墓を共有する家族が他の地区へ移転するケースも増えて維持管理が難しくなり、地域の問題になっていることも事実。

そこに目を付けたのが霊園開発業者で、集落の墓共有者が集会を開き、住民総意で共同墓地を小郡市に移管、無償で寄付するまでは良かった。

ところが今度はその共同墓地が小郡市から市民に譲渡された後、譲渡を受けた個人は県外のお寺の住職が代表を務める宗教法人に売却したようで、共同墓地を改修して、新しい墓地の販売を始めたため、旧持ち主などとトラブルが発生、さらに裁判にまで発展し、地元でも話題になっている。

ここに至るまで、上は政治家、下は反社会勢力団体まで、様々な人たちが関与しており、地元警察では民事不介入の考えから対応が難しいようで、関係者は新たな展開を模索している様子。

小郡市役所を巻き込んだ今回の共同墓地問題は、担当者が保身に走る他の地方自治体も、興味を持って見守っている。