福岡県は数年前まで暴力団のイメージが強かったが、福岡県警の官民一体作戦が功を奏し、表立った暴力事件は激減しているが、時代を先取りする頭脳派暴力団はゴールドの魅力に取り込まれたようで、「金塊ビジネス」が横行しているようだ。
その手口は、まず投資家から資金を集めて、海外で、香港が多いようだが、金塊を購入、韓国仁川国際空港に飛び、同空港のトランジットエリアで金塊運び人に手渡して日本に持ち込み、貴金属店に販売し、消費税分の利鞘を稼ぐ。
販売量が多ければ多いほど、当たり前だが、利鞘も大きくなる。
しかしどちらかといえば、金塊ビジネスは裏の世界の事業だけに、投資家もグレーゾーンの世界の住人で、海外で金塊を購入したり、日本への金塊運び人も似たような世界の住人たちだから、噂や情報が流れるのは速い。
だからこそ博多駅のような事件や天神での事件が起きるのであり、名護屋港での捕り物騒ぎでビックリするわけだ。
福岡県警の大車輪の活動振りが注目を集めた今回の金塊事件、ゴールド価格が今の状態を維持している限り、日本に持ち込まれるケースは場所と手段を変えて、これからも続くだろうし、本来取り締まるべき警察官が取り込まれていた事実が、今後再び露見するかもしれない。