頑張れ佐賀県

民間企業が「旅行したことがない都道府県」の調査をしたところ、1位は80.4%で佐賀県、その後に高知県、徳島県、秋田県、宮崎県の順だったと報じられた。

良いものが沢山あるのに、今ひとつ宣伝不足なのだろうか。確かに、佐賀県には大きな観光施設はない。

しかし、秋に行なわれるスケールの大きいバルーン大会、勇壮な「唐津くんち」の山車、九年庵の見事な紅葉、春には散策しながら掘り出し物を見つける有田の陶器市など、楽しめる観光資源は多い。

鹿島の酒蔵、竹崎のカニとカキ、呼子のイカの透き通る活き作り、小城の鯉の洗いに鯉こくなど何れも絶品で、全域に名店も数多い。

隠れた名品を発掘する楽しみが多い佐賀県、隣の県の住人だが頑張って欲しい。



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古賀光謹(みつのり)氏

~河太郎創業者(享年89歳)~
古賀光謹氏が2月10日に89歳で亡くなられた、と書いても知る人は少ないだろうが、佐賀県唐津市呼子のイカの生き造りを始めた、「河太郎」の創業者と言えば、食べに行った事を思い出す人も多いと思う。
福岡の南新地と言えば今はピンク地帯で有名だが、昔から料亭や券番もあった色街で、その一角に軒を連ねて「河太郎」もあり、毎夜多くの人が訪れ賑わっていた。
店内に生簀を設けてイカの生き造りを始め、身が透き通って動いているイカは珍しく、関東関西方面から来る客をもてなす料理屋として企業の接待に多く利用され、笑いが止まらぬ時期もあったと聞いている。
その延長で後継者であった養子が、中洲や天神でイワシを生簀に入れ、新鮮なイワシの料理が話題となって儲かっていたが、有頂天になって魔が差したのか、暴力団の賭博に巻き込まれて店を手放す状態になり、後始末が大変だった模様。
後継者と言われている現在の代表は、JCなどにも参加して本業で頑張っているものの、何分にも周囲の環境が店の雰囲気に合わずかなり苦労しているようだが、今後は代表自身が築き上げた幅広い人脈を生かし客が増えることを、故人も天国から見守って行くことだろう。 続きを読む