被害者70人余・7億円 ~

熊本・益城町の62歳の女性は、お色気作戦で70人以上の男性に投資話を持ちかけて7億円余りを集め、出資法違反で逮捕された。

大企業のつなぎ資金名目で金を集め、元本保証で25%の金利を払う約束だが、それ以上に、男の色と欲を最大限に利用した犯罪といっていいだろう。

しかしこうした話はよくあるもので、福岡では上場企業の社長から金を巻き上げたT子や、弁当会社の設立に絡んで出資した北九州の会社社長から、様々な名目でさらなる資金を提供させたM子は今でも健在で、奥さんに先立たれた独り身の男性にすり寄っているようだ。

また福岡では舞台が狭いからと東京に移り住み、最後の花を咲かせようとしている、イニシャルSTのようなしたたかな女もいる。

こうした犯罪の被害者は、自らの恥が世間に知られることを恐れ、内密に処理しようとするから被害が広がり、犯罪はなくならない。

投資詐欺横行!~エム・ピー・ジャパンや明和だけじゃないぞ

先月26日、元本を保証するという、うその説明でFX等への投資を募ったとして、福岡県警は日本ヴェリータ福岡支店(博多区)と関連のJBSホールディングス(東京都中央区)を家宅捜査、本当に運用していたかどうか解明を進めている。
だが、実際には集めた資金の一部を形だけ投資し、また残りの一部を配当に振り分け、そしてほとんどの資金は自分たちの経費などの名目で消費しているのが実情。

財務省関東財務局が検査した、エム・ピー・ジャパン㈱(東京都中央区、代表園田一成、常勤役職員5名)は、74名の顧客から集めた4億2781万円の出資金のうち、本来のFXで運用しているのは僅かに470万円で、目的外の株式で2403万円を運用しているだけ。
その一方、会社経費などで1億6074万円を費やし、実際は運用していないが配当金と称する資金で1億1486万円、そして償還金に5770万円を充当しており、手元にある現預金はたったの669万円。
なお、FX取引の残高は413万円というから、明らかに損。
もっとも、最初からまともに運用する気が無いのだから、利益が出ようが損をしようが、気にもならないというのが本音だろうけれど。

もう一社、関東財務局が検査した、㈱明和(東京都中央区、代表俊野雄二)はもっとひどい。
5月27日に検査官が検査のため訪れたところ、不在だった俊野代表は電話で検査を拒否、翌日再度訪問したところ、ドアにチェーンをかけ入室が出来ないようにしており、29日以降は検査官からの連絡にも一切応じていないとのことだ。
おそらく、どれだけ集めたのか知らないが、運用はしていないだろう、顧客に配当もしていないだろう、ほぼすべて人件費と新たな顧客を見つけ出すための資金として流用されているのだろう。

皆さん
パンフレットが高価そうに見える投資話ほど怖いものはありません。
上場している証券会社の名前に似せたり、子会社だと偽る投資会社はいくつもあります。
元本保証、高利回り、損はさせません、いつでも買い取ります、などという言葉で誘う営業マンがいたら、それは『すべてウソ』です。

最初から、話は聞かないこと、会ったりしないこと。 続きを読む