東京、銀座の老舗キャバレー「白いばら」が、建物の老朽化を理由に、来年1月で閉店する噂が風の便りで届いた。
まだ現役のキャバレーがあったのかというのが正直なところではあるが、昭和30年代後半は、福岡でもキャバレーが相次いで開店し、「月世界」「ミナミ」「赤坂」「チャイナタウン」など、むかしの若者にとっては懐かしい名前で、戦後の復興を担った企業戦士にとっては、古きよき時代だった。
今年も余すところ2ヶ月をきり、クリスマスの時期が近づいてきたが、それこそ、かつての企業戦士は、三角のとんがり帽子をかぶり、ケーキの箱をぶら下げて、夜の中洲を飲み歩いたものだが、いまやクリスマスカップルで静かに過ごすものであり、もしくは家庭で過ごすものに様変わりしている。
かつての企業戦士にとって、仕事の後には楽しい遊びが待っており、遊びが次の仕事の糧になっていたが、最近は遊ぶことを知らない人が増え、つらいことを発散できず、内にこめるため、過労死や自殺が増えるのではないだろうか。
もちろん、むかしの企業戦士が考えるかつての遊びと、世代が代わった今の遊びは概念がまったく異なるというのはわかっているつもりだが・・・。