今年の4月からは、事業用太陽光発電所で発電された電力は、1kW当り21円でしか買い上げてくれないが、5年前に再生エネルギー買取制度がスタートしたときには、1kW当り40円で買い取ってくれたものだ。
つまり5年間で価格が半分になったということ。
しかし頭のいい人、抜け道をよく知っている人は、どこの世界にもいるようで、5年前に作った太陽光発電所に、昔より安くなったパネルを増設して、発電量をアップさせると、増加した分の電気は昔の価格、つまり40円で電力会社は購入してくれた。
既存の設備で発電した電気と増設部分で発電した電気は、当然ながら区別が付かず、電力会社の買い取り価格計算がややこしくなるからで、ごく単純に、増設した部分で発電された電気も旧来の価格で買い取っており、この増設した部分を太陽光発電所の「過積載」、もしくは「積み増し」と呼んでいる。
だが皆さん、電気料請求書を良く見ていただくとお分かりのように、「再生エネルギー賦課金」という形で、皆さんに負担してもらっていることから、発電所を所有している特定の個人や企業に利益を供与することはマズイということで、経済産業省の手により法律の変更が現在進められている。
増設したら、既存の設備で発電した電気でも、すべて増設した時点の買取価格にします、簡単に言うと、5年前の40円ではなく、発電した電気の全部を今の価格の21円にします、ということ。
まだこの法律は決定していないが、とりあえず決まっていることは、今日、8月4日までに「過積載」の申し込みをすれば、まだ旧価格で認めます、としている模様。
ということは近々この法律が定まるということだろう。