2月26日投開票日の飯塚市長選挙に立候補する、前飯塚市教育長、片峯誠候補の記者会見が2月6日午前10時から飯塚市横田の事務所で開かれた。
記者会見会場に集まった新聞やテレビ局の記者の質問は、前市長の賭けマージャン問題に集中したが、片峯候補は教育畑出身らしく言葉を選びながら誠実に回答、また今回立候補した動機についても、教育現場で体験した子どもに対する熱い情熱を、如何にして行政に反映させることが出来るかと真摯に語り、その話しぶりは印象的だった。
そもそも同氏の経歴は少々異色で、最終学歴は教育系学部ではなく薬学部の卒業生で、同学部の実習で人に対する教育を強く意識した結果が教育者への道だったという。
教育現場に入ってからも、子どもたちのクラブ活動には熱心に取り組み、自らが学生時代に経験したテニスだけでなく、未経験のバスケットボール部の顧問にも就くなど、子どもに対する情熱は人一倍だったようだ。
しかし、今回の記者会見では、やはり市長選挙が行なわれる原因となった賭けマージャンについての質問が多く、おまけに記者の質問能力というか、取材力というか、ひじょうに低く、他社の質問にかぶる様な質問が続けさまにでるケースも多々あった。
勝手な思い込みだが、片峯候補は教諭や校長、そして教育長として、永年教育に携わってきただけに、「人の話しは聞け!、頭で整理してから口に出せ!」と、おそらくは声を大にして言いたかったかもしれない。
今回の立候補に当っては、家族の理解を得るためにそれなりの苦心をしているようで、会見の際に着用していたピンクのネクタイは奥さんの好みの色だそうだ。
家族にも、前職場である市役所をはじめ、周りの関係者にも気を使うなど、決め細やかな配慮が感じられた今回の会見、この姿勢で臨めば、飯塚市民に対しても同じような心配りが出来る市制が期待出来るだろう。