今津~毘沙門山から

3ヶ月ほど前、「次は標高177メートルの毘沙門山に登ってみます」、と記したまではいいものの、暑そうで、ヤブ蚊も多そうだったため、なかなか踏ん切りがつかなかったが、昨日の18日、秋晴れのさわやかな日で、ヤブ蚊も少ないだろうという勝手な思い込みの元に、真言宗登志山誓願寺の東側から杉木立の中、コンクリートで簡単に舗装してある、山道に入った。

しかし杉木立の中に竹林が混在しており、お世辞にも手入れが行き届いていると感じさせる雰囲気ではない。ちなみに、山道沿いに掲示してある札によれば、管理責任者は福岡市。

猪が多いのだろうか、木製の大きな罠と金属製の少々小ぶりの檻罠があったが、使われているような気配なし。

山道入口に至るまで、既に5キロほど歩いて来たのだが、山道には木漏れ日が差し込み、暑くもなく涼しすぎもなく、勾配もそこそこあるのだが、それほどきつくはない。

20分ほど登ったところで、上で人声がする。
モノ好きな連中がいるものだ、いと珍しや、と思いながら行くと、体操服の中学生らしき10数人、胸のゼッケンから判断するに1年生かな。
体操服だったため、バスケット部?と聞いたところ、野球部、とのこと。
野球部というところは、どこのチームもよく走るものだ。
彼らが、展望台の方から下って来る仲間を待っていたのが分岐点で、左から上って来た山道、下ると元寇殲滅の碑が建っている公園。まわれ右して歩く展望台までの100メートル余りはひじょうにきつかった。
勾配は、45度くらいはあろうかと感じたほど。
たぶん実際は25度くらいなのだろうが、写真ではなかなか勾配がわからないな。

上がりきると素晴らしい展望。
東側、つまり博多湾側ではなく、反対側の陸地側に開けている。写真は順番に、北側の長浜海岸から反時計回りに、今津運動公園、端梅寺川をはさんだ干潟、今山、そして南側の今宿まで、180度もの展望がよく開けたところだった。




大昔、岐阜の金華山から濃尾平野を見たことがある。広かった。こっちは何十分の一だろうが、ワラを焼いているのであろう稲刈り後の田んぼを見ると、40年ほど前が思いだされますな。ところで、こちらの展望台、桜も植えられており、花見の季節は多いことだろう。
展望台の東側には本来の建物である、誓願寺奥の院。

そして、その左手を奥に登って行くと、博多湾側の眺望が開ける。

ただし、ここは手すりも何もない吹きさらしの場所で、岩場に砂が撒かれ、平地になっているだけで、せいぜい畳4枚ほど、2坪程度の面積。


右、能古島、左、志賀島、中央の白い船は琉球海運の船舶、手前はヨットの群れ



茶色の枯葉が被っている向こう、右が志賀島、左玄海島


手前、野の花学園から海辺の広場にかけて、奥に向かって今津防塁のある松林、そして大原海水浴場。
写真手前の、葉っぱがある先端は、おそらく急こう配で落ち込んでいるはず。
高所恐怖症の方々にはお勧めできないし、風の強い日は危ないだろう。

下の写真、中ほど左手は、今津運動公園。


御覧のように、眺めはひじょうによろしい。


最後に花、キキョウ?
約45分ほど滞在して、14時20分頃下山。
途中、元寇殲滅の碑がある公園までの15分程度ですれ違ったのは、30代半ばの真言宗関係者らしき男性、モトクロスバイクでゆっくり上がってきた男性、手に持っているのは閉じた日傘だけの70歳前後のおばあちゃん、そして40歳過ぎのハイキングの女性お二人。季節がら多かったのか、少なかったのかまではわからない。

【投稿:足軽ジイサン】

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竹崎季長も見た海~700年余り後②

28日の日曜日、再びお昼時。今津湾は天気晴朗なれど白波多し、の状態。因幡の白兎が普段より多めに飛んでおり、風速5m/sec以上、日本語に直すと和風でした。

キス釣りに来たお兄ちゃんやおじいさんは、北風をもろに受けて、キャスティングがなかなかうまくいかず、せいぜい30m投げるのがやっと。おまけに、アオサが多く吹き寄せられており、仮に釣れたとしても取り込みで苦労したのではないかな。


したがって、先週数多く出艇していた小戸のヨット教室や対岸の日赤今津病院の近くのシーカヤック、また水上スキーの面々も姿を現さなかったが、長垂海岸にある、ウインドサーフィンの面々は経験者が多いということなのだろう、6~7艇が入れ替わり、立ち替わり走っていた。


今津干潟を左に見ながら、四所神社、誓願寺経由で、長浜海岸まで足を延ばしてみたが、長垂海岸よりは外海に直接面していることもあってか、白波は長く、多かった。

しかし好きな人は好きなのだろう、クルーザーというか、大型のヨットでセールを小さく畳んで走っているのがありました。


玄海島への定期船でしょうか、走っておりました。普段はカメリアや巡視船も航行しており、よく見えます。また大きな自動車運搬船が沖合に停泊していることもありますが昨日は見ておりません。

 


そして、野の花学園内にある蒙古塚