今津~毘沙門山から [2015年10月19日12:56更新]

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3ヶ月ほど前、「次は標高177メートルの毘沙門山に登ってみます」、と記したまではいいものの、暑そうで、ヤブ蚊も多そうだったため、なかなか踏ん切りがつかなかったが、昨日の18日、秋晴れのさわやかな日で、ヤブ蚊も少ないだろうという勝手な思い込みの元に、真言宗登志山誓願寺の東側から杉木立の中、コンクリートで簡単に舗装してある、山道に入った。

しかし杉木立の中に竹林が混在しており、お世辞にも手入れが行き届いていると感じさせる雰囲気ではない。ちなみに、山道沿いに掲示してある札によれば、管理責任者は福岡市。

猪が多いのだろうか、木製の大きな罠と金属製の少々小ぶりの檻罠があったが、使われているような気配なし。

山道入口に至るまで、既に5キロほど歩いて来たのだが、山道には木漏れ日が差し込み、暑くもなく涼しすぎもなく、勾配もそこそこあるのだが、それほどきつくはない。

20分ほど登ったところで、上で人声がする。
モノ好きな連中がいるものだ、いと珍しや、と思いながら行くと、体操服の中学生らしき10数人、胸のゼッケンから判断するに1年生かな。
体操服だったため、バスケット部?と聞いたところ、野球部、とのこと。
野球部というところは、どこのチームもよく走るものだ。
彼らが、展望台の方から下って来る仲間を待っていたのが分岐点で、左から上って来た山道、下ると元寇殲滅の碑が建っている公園。まわれ右して歩く展望台までの100メートル余りはひじょうにきつかった。
勾配は、45度くらいはあろうかと感じたほど。
たぶん実際は25度くらいなのだろうが、写真ではなかなか勾配がわからないな。

上がりきると素晴らしい展望。
東側、つまり博多湾側ではなく、反対側の陸地側に開けている。写真は順番に、北側の長浜海岸から反時計回りに、今津運動公園、端梅寺川をはさんだ干潟、今山、そして南側の今宿まで、180度もの展望がよく開けたところだった。




大昔、岐阜の金華山から濃尾平野を見たことがある。広かった。こっちは何十分の一だろうが、ワラを焼いているのであろう稲刈り後の田んぼを見ると、40年ほど前が思いだされますな。ところで、こちらの展望台、桜も植えられており、花見の季節は多いことだろう。
展望台の東側には本来の建物である、誓願寺奥の院。

そして、その左手を奥に登って行くと、博多湾側の眺望が開ける。

ただし、ここは手すりも何もない吹きさらしの場所で、岩場に砂が撒かれ、平地になっているだけで、せいぜい畳4枚ほど、2坪程度の面積。


右、能古島、左、志賀島、中央の白い船は琉球海運の船舶、手前はヨットの群れ



茶色の枯葉が被っている向こう、右が志賀島、左玄海島


手前、野の花学園から海辺の広場にかけて、奥に向かって今津防塁のある松林、そして大原海水浴場。
写真手前の、葉っぱがある先端は、おそらく急こう配で落ち込んでいるはず。
高所恐怖症の方々にはお勧めできないし、風の強い日は危ないだろう。

下の写真、中ほど左手は、今津運動公園。


御覧のように、眺めはひじょうによろしい。


最後に花、キキョウ?
約45分ほど滞在して、14時20分頃下山。
途中、元寇殲滅の碑がある公園までの15分程度ですれ違ったのは、30代半ばの真言宗関係者らしき男性、モトクロスバイクでゆっくり上がってきた男性、手に持っているのは閉じた日傘だけの70歳前後のおばあちゃん、そして40歳過ぎのハイキングの女性お二人。季節がら多かったのか、少なかったのかまではわからない。

【投稿:足軽ジイサン】