福岡1区~三つ巴の戦い

~12月1日午後5時2次公認発表なし~

明日は公示だと言うのに夕方5時になっても、福岡1区の自民党公認は発表されず、井上貴博候補者も新開ゆうじ候補者も、胃が痛む思いで自民党本部の発表を待っていることだろう。

前回の自民党公認で出馬した、井上貴博候補者は10万票に近い票を獲得し、見事当選した実績を持っているが、今回新開ゆうじ氏が出馬して票を掘り起こしても、過去の実績から考え自民党票は、最大12万票ではなかろうか。

自民党の推薦を受け、井上貴博候補と、新開ゆうじ候補の2人が立候補して、仮に12万票を6対4で分割すると、6割の票を獲得した方でも7万2000票にしかならない計算だ。

一方、民主党候補の山本剛正氏は、マスコミでも取り上げられたように、福岡の11小選挙区の中でも自民党が圧倒的に強い8区から4区に鞍替え、さらに維新と民主の選挙協力により、急遽1区に鞍替えさせられただけに、同情票も入るだろう。

過去には民主党の松本龍氏が、12万票を超える票を獲得した経緯もあり、また山本剛正候補の夫人は参議院全国区の、歯科医師西村まさみ議員だけに、仮に8万票を獲得すれば当選する事になる。

麻生・古賀両氏の面子を賭けた戦いに巻き込まれた2人を、自民党は公認せずに推薦だけで戦わせ、勝った方を自民党議員にすれば良いと、自民党本部は考えているようだが、間隙をぬって民主党候補が漁夫の利で当選の可能性も出てきて、三つ巴の面白い選挙区になって来た。


続きを読む

福岡1区、どうなる?

~2年前の選挙がまだ尾を引いている~

アベノミクスに酔いしれた安倍総理は、中小企業経営者の苦しみなどへは理解が及ばないまま、大義の見いだせない年末総選挙に向けて走り出した。

2年前の総選挙では、井上貴博氏と新開ゆうじ氏が、福岡1区の公認を激しく争った経緯があるため、井上貴博氏は小選挙区で、新開ゆうじ氏は比例区で、ともにめでたく初当選したものの、今でもその当時のしこりが残っている。

しかし今回は、先日開かれた新開ゆうじ氏の政経パーティにおいて、後ろ盾になっている自民党実力者古賀誠氏が挨拶の中で、

先の総選挙で新開ゆうじ氏を比例に回したことを、強く反省した挨拶が記憶に残っている。

自民党本部は数日前に全国の第1次公認候補者名を発表したが、福岡は第2区から第11区までの10名が公認されたものの、第1区だけはまだ発表されていない。

そのため3日後には公示となり、選挙戦が始まるにもかかわらず、関係者は動くに動けない場台で、胃の痛む思いをしているようだ。

あくまでも噂に過ぎないが、自民党本部は2人とも公認せず、無所属で出馬させて、当選した方を自民党所属として扱うとの情報も流れている。

仮に2人の保守系候補が熾烈な戦いを演じることにでもなれば、漁夫の利で民主党の山本剛正氏にも勝機が見えてくる。 


続きを読む