ふと思い出す 「学歴詐称事件」 [2008年4月7日15:53更新]

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(08年3月号掲載) 

情報の仕事に携わって36年になるが、すでに決着した事案についてふと思いを馳せることがある。例えば民主党元衆院議員の古賀潤一郎氏。宮崎で飲食店を経営しているとの噂もあるが、もう政界には復帰できないだろう。



若くして自民党から出馬し県会議員に当選した直後に、同会派の宴席で学歴詐称を漏らしたのが「命取り」の発端と聞いている。その後民主党に移って衆院選に出馬し、激しい争いの末に現職の山崎拓氏を破ったが、選挙期間中から学歴詐称の噂が流れた。

誰が渡米して確認したのか定かでないが、事実を裏付ける書類を受け取ったマスコミが騒ぎ出し、再起できないまで打ちのめされた。渡米後に西鉄大橋駅で涙の演説をしたが、あの時点で辞職していたら、古賀氏には再び挑戦するチャンスもあっただろう。

当時、古賀氏を裏で操っていたのが小沢一郎・現民主党代表と言われる。古賀氏が辞職すれば山崎氏が繰り上げ当選となる。それを阻むため小沢氏が辞職のタイミングを引っ張り続けたことが、結果的に若い芽を摘んだ。

福田康夫総理との会談で大連立構想が表面化し、窮地に立たされた小沢氏。大騒ぎとなったものの結局元の鞘に収まった。しかし多くの党関係者や支持者にとって、小沢氏に対する全幅の信頼は消え、彼の「壊し屋」としての習性がいつか民主党を壊滅させるのでは―という懸念が頭の隅にあるのは否定できない。

この小さな迷いが大きくなれば、民主が総選挙に絶対有利とは言えず、国民の政治離れが一段と進むことも考えられる。

(J)