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(07年3月号掲載) 昔から庶民の格言として「勝負事は下駄を履くまで判らない」「人生は棺桶に片足を突っ込むまで判らない」と言われて来たが、最近の出来事を見ていると、昔の人は実に上手いことを言ったものと感心する。 麻生渡氏は福岡県の知事として全国知事会の会長を務められ、地方分権の旗手として他県の知事と連携を取りながら、そのリーダーシップも高く評価されていた。福岡県における自動車産業発展に寄与したのは多くの人が知っており、他県と違い不明瞭な話は皆目聞かれず、非常に素晴らしい知事と自慢していた程である。 こうしたこともあって、数カ月前までは麻生知事の4選を疑うことは無かったが、福島・和歌山・宮崎と知事が相次いで逮捕され、自民・公明・民主の各党が首長は3選までとし、多選の弊害を恐れて推薦しない旨を正式に発表してから、知事周辺の雲行きが怪しくなった。 確かに日本の風土では政治に金が必要で、毎年政治資金パーティで資金を集めていたが、知る限り温厚で真面目な人柄の良い人物と、周囲で悪評を聞くことは無かった。そんな知事が、政党の推薦を得られず自ら「県民党」を名乗らなければならない立場に追い込まれ、企業・団体の勝手連を頼りに選挙をすることなど誰も想像しなかっただろう。 しかし最近は県庁舎内部から知事に対する不満が洩れ聞こえ始め、同時に退職金1期5000万円で、庶民には縁遠い2億円の話が流れ、あらためて官僚出身の庶民派知事も雲の上の人と知った。 (J)

