かつて不動産業者は「千三つ」と揶揄されてきたが、今でもときどきありえないような情報が流れているようだ。
数ヶ月前に聞いたのは、創業家と経営陣が対立している上場企業の不動産売買の話が、裏情報として流れてきたものの、九州各地のいくつかの土地をまとめて売却するという話しだったため、知人の業者は物件の確認にも行かなかったようだ。
先ほどの話は、実体があり「千三つ」というほどの話でもなかったが、今回飛び込んできたのは「千三つ」どころか一つもありえないような売却話だった。
物件は京都の、もみじで有名な門跡寺院だという。
おまけにこの話を持ち歩いているのは、現職の大臣秘書官。
この現職大臣と秘書官はそれぞれ別の事件で、週刊誌に登場した人物たちで、とてもじゃないがありえない話。
寺院の老朽化が進み、一部の建物では多数のつっかい棒で倒壊を免れているような状況で、住職も高齢であることが売却話の根拠になっており、さらに本物らしさを味付けするため、裏山に納骨堂を建築するという話しまでこしらえているようだ。
それにしても、M資金まがいの怪しげな不動産話しが、いまどき通用するとでも思っているのだろうか。
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