福岡は新鮮な魚介類が豊富な街だけに、今では博多を代表する一品に、玄海灘で捕れた新鮮な鯖を調理した、「ゴマさば」が一番人気で、揚げ物料理は一歩遅れを取っていると、言って良いのではなかろうか。
しかし最近は店内で座って待つシステムが話題の、「天麩羅処ひらお」が価格も手ごろで、昼食時は食べる時間より待つ時間が長く、それでも食べに行く人が多いのは、何が魅力なのか興味を持って、「ひらお」に未だに時々通っている。
やはり客にとって一番の目玉は、カウンターの上に置いてある、無料で食べられるイカの塩辛で、昨年は原料であるスルメイカが不足し、「ひらお」から消えた時には客が減っていたのは事実だ。
材料の確保が出来たのか、数ヶ月前からイカの塩辛は復活しているが、今月の1日から北海道近海の漁が解禁になっているものの、魚市場の情報ではかなりの不漁となっており、「ひらお」の塩辛が心配になってきた。
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天麩羅処ひらお
博多の名物が消える
博多の町には市民が利用する、「うどん」「ラーメン」「てんぷら」等を提供する数多くの飲食店で、店によっては無料提供している「イカの塩辛」「からし高菜」などだが、昨年あたりから原料の高騰もあり品薄状態、ピンチに陥っている店から悲鳴が聞こえてくる。
韓国では料理を注文すると、無料でお代わり自由のキムチやナムルが数種類出て来るのにヒントを得たと思われるが、その店によって種類や味が楽しめ、無料と言うのが実に嬉しいサービスだ。
「イカの塩辛」や「からし高菜」を、結構楽しみに贔屓の店に通っている話を最近良く聞き、先日「天麩羅ひらお」の前を通ると、何故か少し客が減っているように思え、庶民の小さな幸せを何とか企業努力で乗り切ってほしい。
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