福岡市から車で約1時間のところに、玄界灘に面した分譲マンション併設型のリゾートホテルがあるが、築30年経っているが、維持管理が不十分なまま営業を続けている。
バブル期に建てられた同ホテルは経営難で運営会社が度々変わり、建物の補修はおざなりにされてきた。
防火設備に至っては、数年前から館内放送がなかったり防火戸が腐食していたりで、消防署から改善指示が出されているが、未だに放置されている。
また、飲料水については、貯水槽の老朽化等で水質に問題があることを認識したまま、使用しているという。
最近は、同ホテルには、国際交流の常設事務所を開設したことが地元新聞に報じられていたが、関係者はこのことを知る由もない。
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危ないホテル
これからどうするんだろう~ロマネスクリゾート霧島
今から3年半ほど前、平成20年8月5日で既に閉館していた、会員制リゾートホテル「ロマネスクリゾート霧島」の会員に、手紙が送られてきた。
曰く、「ロマネスクリゾート霧島の再開を計画しており、債権の70%を取得しましたが、まだ10億円ほど不足していますので、現在でも会員権をお持ちの会員の皆様に、改修費用の分担をお願いできませんでしょうか」という手紙だったようだ。
結局この手紙、新手の詐欺話ではないかと警戒され、そのご噂にも上らなくなって、ほとんど忘れかけていたが、つい先日久しぶりに、大口債権者である医療法人山由会(鹿児島県大島郡和泊町、理事長山口昌司氏)の名前を見て、やっぱりかと思ったものだ。
官報には、医療法人山由会は12月5日、鹿児島地裁名瀬支部において破産手続きの開始決定を受けました。
破産債権の届出期間は平成29年1月13日まで、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年3月7日。
破産管財人は寺田昭博弁護士が選任されており、事件番号は平成28年(フ)第54号。
というのも、医療法人山由会の平成24年6月期決算を見ると、事業収入は3億円弱で本業は赤字、その一方で借入金は4億円を超えており、純資産は約186万円出しかなかったためだった。
平成27年4月1日にも不動産登記を再確認しているが、医療法人山由会はロマネスクリゾート霧島の所有権の7分の6を、㈱丸美から平成24年11月30日売買で取得しており、設定されていた抵当権は債権額1億円、利息15%、連帯債務者として医療法人山由会と福岡の個人の方の名前が掲載されており、抵当権者は北九州の個人の方だった。