参院選・終盤情勢 [2025年7月18日09:44更新]

7月20日投開票の参議院選挙、各党・各候補者は懸命な選挙活動を行っているが、その思いが有権者には伝わり辛い政党もあり混迷している。

3人区である福岡選挙区は、前回同様に自民・松山政司氏と公明・下野六太氏、立憲・野田国義氏もかなり追い込められた厳しい選挙戦となっており最終盤まで情勢は混迷、必死の闘いを行っている。

小泉米で一時は下げ止まっていた石破内閣の支持率も今週に入り再び下落、前回58万票でトップ当選の松山氏であるが、アンチ自民は増えるばかりで決して安心できる状況下にはない。

当然の事ながら立憲・野田氏と公明・下野氏にも、黄色信号が灯り始め、相次いで党代表の来福や首長支援を取り付けるも、過去にないほどの激しい選挙戦になっている。

国民から立候補している川元健一氏は、45歳と若く立派な経歴を持っていることから台風の目、一旦は玉木代表の不倫や山尾志桜里ドタバタ劇で上昇気流は収まるも、相応の支持率を保ち3番手に入り込む可能性はある。

今や国民を凌ぐ勢いで急上昇したのが参政・中田氏、神谷代表が来福した際には数千人を集め、その勢いは恐ろしくも感じる。

SNS戦略においては、他党とは比較にならぬほどズバ抜けておりお祭り騒ぎ状態であるが、その中でどれくらいの有権者が投票行動に移るかが焦点になってくる。

選挙期間の残り2日だが、ここに来ても各政党や報道機関の調査にバラつきがあり、自民・松山氏は組織戦でまとまりつつあるも安心は出来ず、立憲・野田氏は官公労系労働組合の支援で相応の基盤を形成するも票田である県南を責められている。

公明・下野氏は公明支持層の9割を固めるも、それ以外での浸透が思わしくなく、学会も相当な力を入れて支援しているが、厳しい状況に変わりはない。

台風の目となっている国民・川元氏と参政・中田氏、大番狂わせを予想する関係者もいるが、どちらか一方に票が集まれば可能性が高いも、国民も相応の支持を維持しており、反自民票を分け合う形であれば3位以内は難しくなる。

今回、期日前投票は伸びているが、そのまま全体の投票率を55%以上に押し上げれば大逆転も有り得るかも知れない。

しかし、3連休の中日、夏休み最初の週末で45%前後と伸び悩めば現職3人に吉報が届く予測もある、今回の参院選は最後の最後までガチンコ勝負になりそうだ。