福岡商工会議所の新しい会頭に、西日本シティ銀行頭取の谷川浩道氏が就任した。
谷川氏には コロナ禍で落ち込んだ福岡市の経済を、商工業者のトップとして牽引して頂くことを期待している。
ところで、一国一城の主が集まる商工会議所のトップとなると、地元の商工発展に尽力する熱い想いは元より、組織をまとめる力量や 幅広い人脈が必要だ。
国会議員の後援会長を務めるなど 政治にも影響力をもつ名誉職であり、そのポジションを密かに目指す経営者は少なくない。
地元の上場企業や、従業員数の多い企業の経営陣の中から選挙で選出されるのが一般的だが、地方に行くと 相応のバックボーンのないトップも稀に見られる様だ。
深謀遠慮を巡らし そのポジションを手に入れた後は、ライバルを抑え長期政権を維持するための知恵も必要だ。
任期中に副会頭を増やし、近親者を入れて味方を増やす方法で 盤石の体制を築くという方法もある。
福岡県内には、過去に 同窓生を通じ 関東と地元の暴力団同士を仲介したという噂で、別の意味で一目置かれている会頭もいると聞く。
民間企業もコンプライアンスに対する姿勢が問われる時代、そういった方には不向きなポジションであることは明白、そろそろ地元若手経営者らが一つとなって 引退勧告をした方が良いだろう。
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商工会議所のトップ
新会頭に礒山誠二氏
福岡商工会議所の末吉紀雄会頭は体調不良で5月半ばから、美空ひばりと同じ福岡市中央区の病院に入院していたが、病気が長期化した事で正式に辞任が発表された。
末吉会頭が入院中は、会頭の指名で就任していた5人の副会頭の中から榎本副会頭が代理を務め、残りの4人が補佐して商工会議所は運営され、何ら問題は生じていなかった。
任期半ばでの会議所会頭交代だけに、5人の副会頭からの昇格が一番順当な人事と言われていたが、副会頭の出身母体での役職が問題となっていた。
既に地元紙が報じた礒山誠二副会頭は、西日本シティ銀行においては副頭取で、今年の人事で谷川頭取が誕生したばかりであり、また前頭取である久保田会長の影響も根強く残っている。
仮に礒山誠二商工会議所会頭が誕生すれば、谷川頭取は上下で挟まれる結果となり、存在感が一層薄くなるのは必至、一方で本人も会頭就任を固辞しており、難しいのではと思われていた。
しかし西日本シティ銀行の九州における立ち位置は、肥後銀行と鹿児島銀行の合併で第3位に後退しており、谷川頭取が大所高所から判断した模様で、地元経済界の為との錦の御旗を打ち立て、会頭就任を了承したようだ。
礒山誠二会頭が正式に誕生すれば、4人の副会頭も協力し一致団結で、福岡商工会議所が地元経済界をリードして行く事だろうが、今回の人事で一番株をあげたのは、西日本シティ銀行の谷川頭取だとの評判もある。