今日は4月1日、ひと昔前までは 気の許せる友人に嘘をついて、「騙した」「騙された」で笑ったものだ。
しかし最近は、高齢者や消費者を狙った特殊詐欺から、上場企業を騙す地面師まで、世の中が嘘にまみれている。
国民に範を示すべき国会においては、安倍内閣後、政治家も官僚も嘘をつくことが日常になり、そればかりか嘘が真実として罷り通るようになった。
そのせいだろうか、自分は冗談でも嘘をつくことが無くなった。
四角四面の冗談も言えない世の中、ウンザリする気分もあるが、あの人たちと同じになりたくないということか。
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エイプリルフール
暗躍する地面師
本来「士」や「師」は、弁護士や医師などで使われている通り、国家試験を経て取得され、敬意を払われるべき職業だが、最近は「詐欺師」や「地面師」などが横行、「師」は地に堕ちた感もある。
地面師とは、他人の土地を、さも自分の土地のように書類を偽造して売買、購入者から代金を詐取する悪党を指すが、バブルたけなわの東京では、複数の物件でもともとの土地所有者が殺められる事件が連続しているため、警察も本腰を入れて捜査を始めたようだ。
今から50年ほど前、博多駅が南下して現在地に移転した頃、駅前の田畑を区画整理する事業が行なわれた際、不在地主の土地を見つけた地面師の一味が、屋根付きの駐車場を建築し転売した詐欺事件が発生したことがある。
最近は資金の調達方法も多様化していることもあり、ファンドや証券化を利用し、名門企業が不良資産を売却、不動産業者が騙される取引も福岡で発生しており、商品土地が不足しているだけに、騙されないよう用心することだ。