今回の衆院選、自民党比例九州ブロックの名簿に、河野正美氏(60)の名前があるのを見て驚いた方も多いのではなかろうか。
河野氏は、橋下旋風が吹いた平成24年、日本維新の会の公認候補として福岡4区から比例復活で初当選、同26年の選挙も比例復活し、2期5年の間に本会議発言11回、委員会発言130回と 相応の実績は残している。
その一方で、維新の福岡県支部の代表を兼任するも 党勢拡大に全く手を付けず、同29年の選挙で落選すると 即離党し政界を引退、党への愛着や感謝など微塵も感じられなかった。
現在、県内の維新の基盤が弱いのも、当時の河野氏の怠慢によるものと言ってよいだろう。
しかし、落選後も国会への未練はあった模様で、今回の衆院選前に 昔の伝手を頼って自民からの立候補を模索、福岡4区の事情と 某閣僚経験者の押しで比例名簿に滑り込むことができたという噂だ。
そうは言っても、4年前まで他党だった者が自民の比例名簿に載ることは 常識的に有り得ないこと、また河野氏はこれまで自民のために汗をかいたことのない人物ということで、党内の県議・市議から困惑の声が上がっていた。
選挙結果は 幸いにして河野氏まで届かず、再び議員バッジを付ける夢は叶わなかった。
今後 河野氏が自民党のために汗をかく覚悟があるかに 関係者は注目している。
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河野正美氏、自民比例のなぜ
福岡維新の会
「おおさか維新の会」の福岡の拠点として、平成27年12月新しく「福岡維新の会」が設立され、設立記念事業の一環として、前大阪市長だった橋下徹氏を講師に招き、記念講演会が5月15日(日)に市内のホテルで開催された。
始めに九州ブロック選出の衆議院議員、河野正美氏が会を代表して挨拶を行い、福岡市、北九州市の市議会議員の紹介や、参議院比例代表の候補者である、梅村さとし氏などの紹介などを含め、30分程度の挨拶が行われた。
それまで取材のためにいたテレビカメラなどの報道陣は、主催者側の要請で退室させられた後、本日のメインである橋下徹氏が登壇して講演が始まったが、大阪の著名な女性代議士に対するババアの悪口から始まったのには、会場者も大いに笑った。
次から次に機関銃のような喋りで、大阪で行った改革の例を挙げて、都構想へと話を持って行く運びは実に見事であり、あのスピードについて行く大阪市の職員は大変で、橋下徹氏が市長を辞めて一番ホッとしているのは、彼らではなかろうか。
1時間30分の公演時間だったが、硬軟織り交ぜての話は実に上手く、弁護士だけに本職である法廷での発言を、ぜひ聞いてみたいと思った。
主催者である福岡維新の会の代表も、橋下徹氏に完全に食われた格好で、最後は会場を埋めた800名全員の拍手で見送られて上機嫌で退席となり、会は大成功の部類に入ったのではないだろうか。
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