粕屋、志免、新宮と須恵、篠栗、宇美~久山 

以前にも書いた記憶があるのだが、人口が増えないことには発展はない。地方都市に限らず、国もそうで、人口が現在の1億2000万人から減少に転じ、はやければ平成52年に、日本の人口は1億人を切るとの予測がある。
こうなると、GDP世界第○位という声は、マスコミですら聞かれなくなるかもしれない、なにせ65歳以上の高齢者の割合が30%代半ばまで進み、競争力以前の問題になる可能性が高いからだ。
輸入商品が生活物資のほとんどを占めるかもしれない。
国内のいたるところに限界集落があるようなものだ。
篠栗、須恵、宇美町はそうした集落の二歩ぐらい手前の存在になっているかもしれない。

ささやかな人口増加

福岡市は幸いに人口が増えているが、地方では高齢化と過疎化が進んでおり、近い将来消滅する自治体を予想した資料もあるほどで、特に山間部の地域では社会生活共同体の維持が困難になりつつある、「限界集落」が深刻な問題になっている。
こうした自治体が多い中、過疎県の代表とも言われる鳥取県の南東部、岡山県津山市に近いほうの山間部にある、智頭町が話題になっている。
注目が集まっているのは「森のようちえん まるたんぼう」で、決まった園舎を持たず、森の中で毎日を過ごし、森を子どもたちの“まなびや”にするというもので、情緒豊かな子どもたちが育つという。
子どもたちが集まる算段として、智頭町は移住定住支援制度を備え、住宅・空き家情報も公開しており、アクセス数は上申しているようだ。
また近くでは、佐賀市富士町古湯地区の空き家を、地元住民が斡旋し若い人の移住を促進している。
家は人が住んで、朝夕に戸や窓を開けて、空気の入れ替えを行なわないと、どんなに立派な家でもたちまちのうちに傷み、朽ち果てていくものだ。
かつて片田舎に新しく移住してくる人は、中々受け入れて貰えなかったようだが、最近は若い人が住むことで、地域に活気が出てくるのを年老いた住民たちも喜び、特に古湯地区は温泉で知られ、福岡市にも車で1時間あれば行けるところであり、子どもが小さい家族にとっては住みやすい環境ではないだろうか。


続きを読む