福岡6区・最新情報~3度目の世論調査

鳩山邦夫氏の死去に伴う福岡6区の補欠選挙で、自民党福岡県連の選考委員会は県連会長である蔵内勇夫氏の子息、参議院議員秘書の蔵内謙氏を候補者に決定、自民党本部に公認申請を行なった後、選挙事務所を開設したにもかかわらず、何の音沙汰も無いため、地元の関係者は苛立っている。
自民党本部が行なった過去2回の世論調査では、トップが鳩山邦夫氏の次男である鳩山二郎氏、県連が推薦してきた蔵内謙氏との差が余りにも大きいところから、本部で協議が重ねられ、都知事選の二の舞は避けたい考えから、決定が遅れているのが事実だ。
だが地元福岡県連の意向を無視できない自民党本部は、補欠選挙にしては珍しく、3度目の世論調査を9月の3日と4日に行ったが、結果はまたしても鳩山二郎氏のトップに変わりがなく、正式な発表をためらっているようだ。
内部から漏れ聞こえてきた情報によると、この世論調査でも鳩山二郎氏は半数近い数字をキープしており、今回は蔵内謙氏が2位につけたものの、4位の共産党候補が立候補を辞退し野党統一候補が誕生すれば、最下位になる可能性が出てきた。
明日、7日になればマスコミ各社も情報を入手し、正確な数字を発表するだろうことは間違いなく、鳩山二郎氏の「弔い合戦」の勢いに拍車が掛かり、選挙事務所にも弾みがつくだろう。
その一方で久留米市の自民党県議会議員は、市議会議員と有権者から恩を忘れた議員とまで言われる始末で、立場が大きく揺れ始めてきたようだ。


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蔵内謙氏の事務所開き

自民党福岡県連が公認申請を行なっている、福岡6区の衆議院補欠選挙に立候補する蔵内謙氏が、8月31日午前11時から久留米市で、選挙事務所開きを行なった。
候補者の父親である福岡県議会議員の蔵内勇夫氏が、隣の7区を地盤にしているだけに、多くの支援者が選挙区から駆けつけ、加えて自民党福岡県連の会長をしているところから、福岡の親しい建設会社が関係者を引きつれ、会場は300名を越える人で溢れていた。
資金と権力があれば人は集まるが、投票してもらう人の心をいただくことは非常に難しく、今日集まった大勢の人が、どのような選挙活動を行うのか、選挙上手な中村明彦県議会議員の腕の見せ所である。
蔵内謙氏が補欠選挙で当選すれば、国会議員の父親として蔵内勇夫氏は、次回の知事選挙に立候補する噂も有り、そうなれば自民党福岡県連会長のポストが空席になり、論功行賞で中村明彦県議会議員に、県連会長の椅子が転がり込んでくる、計算になっているようだ。
魑魅魍魎の住む政治の世界は、一寸先は闇と良く言われているが、夫々が実に明快な計算した道を描いており、今回の補欠選挙は何が何でも勝たねばならない。
親が子を思う気持ちに変わりはなく、子の出世を思う親心から、久留米まで大勢の関係者を送り込んだ、福岡の建設会社の一団が目立った存在で、関係者の注目を集めていた。


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久留米市議会議員の心意気

元法務相の鳩山邦夫氏が亡くなり、補欠選挙が行なわれる福岡6区では、次男の鳩山二郎氏が父親の意志を継いで立候補を表明、28日に選挙事務所開きを行なった。
自民党福岡県連は、参議院秘書の蔵内謙氏を公認候補に決め、自民党本部に公認申請しているが、今日31日に選挙事務所開きを予定しているにもかかわらず、未だに東京からは決定の知らせは入らず、関係者は苛立ちを隠せない。
蔵内謙氏の選対事務所は父親の威光がものを言って、麻生太郎副総理が本部長に就任し、武田良太議員以外、福岡県内の衆参国会議員が名を連ね、最強の陣容で事務所開きを行なう模様。
それに比べ鳩山二郎氏の事務所は弔い合戦だけに、故鳩山邦夫氏の恩義に報いるため、選挙区内、特に久留米市議会議員が大勢駆けつけて士気は大きく上がっているが、一方で県議会議員は蔵内陣営に集まっているにもかかわらず、後援会組織は鳩山陣営を応援するなど、トップと組織がバラバラの、実に奇妙な選挙を行なっている。
このためもあってか、自民党本部は双方のバランスを考え公認候補を決めることに躊躇し、決定の日時は未だに決まってない。どっちの候補者か定かでないが、体調不良を理由に撤退を表明できないか、党本部が秘かに交渉しているという噂も聞く。
現時点では弔い合戦を錦の御旗に、受けた恩に報いる地元市議会議員の心意気に、多くの有権者が同調している状況で、日本人特有の意識を変えるのは、非常に難しいようにも思える。


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無理が通れば道理が引っ込む・・・

数年前の総選挙の際に、福岡1区では自民党公認を巡って、古賀誠対麻生太郎の代理戦争とも評されたほど、保守系候補の二人が激しく争ったことがある。
最終的には当選した方を、自民党が受け入れるという裁定を党本部が下し、副総理の麻生太郎議員が推した井上貴博氏が当選、自民党衆議院議員が誕生した。
「無理が通れば道理が引っ込む」の言葉があるように、かなりの無理筋を押し通したのが麻生副総理で、福岡市民の多くが感じたようだ。
日本には長年に亘って培われた慣習や絆が生きているが、今回の福岡6区における補欠選挙は、①鳩山二郎氏が弔い合戦を旗印に立候補する、②蔵内勇夫県連会長が持てる力を蔵内謙氏のために投げ打つ、というのが2つの構図だ。
しかし主地盤である久留米市の有権者には、独特のプライドがあり、その絆を見落せば、手痛い仕打ちを受けることになる。
久留米は「そろばん踊り」が名物だが、金銭で票は売らない、そろばんは弾かない。
久留米市がなぜ今日の姿を得られたのか、多くの市民が認識しており、それを忘れると選挙には負けるだろう。
力で政経パーティ券を売ることはできても、人の心を得るのは至難の業だ。


 

福岡6区補選~自民党本部の考えが変わった?

小池百合子東京都知事の後任を選ぶ東京第10区の衆議院補選以上に、大手マスコミが注目している福岡第6区の補選は、自民党公認を福岡県連が公募の上で推薦を決定した国会議員秘書の蔵内謙氏と、大川市長の鳩山二郎氏が争っているが、自民党本部が独自に収集したデータによれば、鳩山二郎氏の評価が蔵内謙氏を大きく上回ったようで、昨日8月23日から党本部の大勢は鳩山二郎氏に傾いているという。

福岡6区について、以前の記事は以下の通り。
「過熱する福岡6区~鳩山二郎氏の立場」
「福岡6区の補欠選挙」
「福岡県第6区」


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過熱する福岡6区~鳩山二郎氏の立場

10月23日に予定されている、鳩山邦夫氏の死去に伴う福岡第6区補欠選挙の立候補者は、自薦他薦を含め8名が福岡県連内で浮上しているようだが、その中から既に2名に絞り込まれ、最後の調整が行なわれている模様。
鳩山邦夫氏が亡くなられた時点では、次男の鳩山二郎氏(37)が後継者として当然視されていたが、現職の大川市長であり、また葬儀の準備に追われてもいたためか、出馬する意思表示の根回しに遅れを取ったことが、ここに来て大きく影響しているようだ。
中選挙区時代の同選挙区は、古賀一成氏、古賀正浩氏、そして古賀誠氏の、俗にいう三古賀衆議院議員が、激しい選挙戦を繰り広げていた時代だった。
その後小選挙区になり、久留米を主地盤とする第6区は古賀正浩氏から、ブリヂストンの血を引く鳩山邦夫氏に引き継がれたが、ブリヂストンは本社を東京に移して久しく、石橋美術館も8月には閉館し久留米市立美術館に衣替えする予定で、鳩山家はもとより東京。
鳩山二郎氏のブレーン、特に故・鳩山邦夫氏の後援会の幹部は石橋・鳩山という名前に頼りきっていた気配が強く、周囲への根回しを怠っていたのも事実で、自民党福岡県連内部への影響力は弱いようにも感じられる。
名門鳩山家の出身であっても、時代は大きく変わろうとしており、鳩山二郎氏の自民党公認は難しいとの声が高くなってきた。


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福岡6区の補欠選挙

参議院選挙は自民党の圧勝で終わり、国民の関心は東京都知事選挙へ移り、大勢だった野党統一候補の鳥越俊太郎氏は、古いカビが生えたスキャンダルを週刊誌が報じた途端に支持率が低下、一挙に3位に後退した。
選挙に興味を持っている関係者の大半が、小池百合子氏の優勢を口にするようになり、漁夫の利で当選を目指していた、自公推薦の増田寛也氏のことは誰も名前を口にしなくなった。
福岡県においては、福岡6区の衆議院議員、鳩山邦夫氏が亡くなったことで、秋に予定されている補欠選挙に向けて、自民党福岡県連は選考委員会を設置し、立候補者の受付を始めており、既に8名が名乗りを上げている。
最有力候補と目されているのは、故人の次男で現在大川市長である鳩山二郎氏といわれているが、内部が一本化していないため調整中の情報を聞く。
他には現職県議会議員や九州大学教授、現職国会議員の3名が名乗りを上げており、昨日まで7名であったが今日7月25日、選考委員会へ新たな人物が手を挙げたようだ。
自民党福岡県連会長で県議会議員のドンである、蔵内勇夫氏の実子が選考委員会へ立候補の申請を行なったとの情報だ。
候補予定者の名前を見ると、今後どのような駆け引きが行なわれるのか、大いに興味が湧くところだ。


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福岡県第6区

参議院選挙もいよいよ終盤戦を迎え、各候補の選挙カーも少々スピードが速くなり、残り少ない時間を有効に使いたい気持ちが、十分に理解できる。
ところで今回の参議院選挙は、当初衆参同日選挙との噂が飛び交っていたが、安倍首相の政治判断により衆議院選挙は先送りされたもので、参議院の結果次第で、つまり自民党が大勝ちすれば衆議院選挙は早まり、逆に与野党の議席差が縮まれば、先延ばしということになる。
一方福岡6区選出の鳩山邦夫氏が先日亡くなられ、10月に補欠選挙が行なわれるはずで、後継者選びが水面下で始まった。
真っ先に名前が挙がるのは、鳩山邦夫氏の次男で現在大川市の市長を務めている鳩山二郎氏だが、かつて学歴詐称問題が噂になったことがある。
鳩山邦夫氏が健在な時はこの問題が大きくなることはなかったが、過去において福岡2区で山崎拓氏と争った議員が、学歴詐称の事件で政治生命を絶たれたこともあり、早くも再燃を懸念する関係者もいる。
また地方の首長や地方議員の女性問題は、マスコミが取り上げることは、余程のことが無い限り取り扱わないが、国会議員になれば話は別で、スキャンダルとして報道される可能性もある。
キャスティングボードを握っているのは、筑後地方に絶対の地盤を誇る県議会のドンである蔵内勇夫氏と、既に引退しているが名前だけは健在の古賀誠氏であろう。


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