井尻駅周辺・連続立体交差事業化を断念?(前) [2021年5月18日04:32更新]

現在福岡市は、福岡県と共に 令和4年度8月末の高架切り替えを目標に、西鉄天神大牟田線連続立体交差事業に取り組んでいる。
そのうち福岡市分は、雑餉隈駅周辺1.9km、事業費415億円となっている。

同事業には、踏切が無くなることによる道路交通の円滑化、沿線地域の環境改善など高い効果が見込まれており、雑餉隈駅周辺の次は 井尻駅周辺(大橋側から雑餉隈側まで)を 継続して事業化することで、更に利便性が向上すると考えられている。

井尻駅周辺の事業化については、慢性的な渋滞や踏み切り事故もあって 平成23年10月に井尻地区まちづくり期成会が高島市長宛に要望書を提出された。
また、同28年6月には3205名の署名と共に「早期実現を求める請願」が市議会に提出され、同年12月議会において全会派一致で採択され、関係者は高島市長の決断を待ち望んでいた。

井尻駅周辺1.6kmの区間の事業費は343億円と試算、そのうち西鉄が受益相当分として10%を負担し、国庫補助が採択されれば残りを国と福岡市で折半することとなっていた。

ところが、令和3年2月議会の中で 井尻駅周辺の事業化について、福岡市は国庫補助の採択基準を満たしていないことを理由に検討しない方針を示したのである。

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