NEXCO中日本から大島産業への請求金額は、契約解除による違約金と「緑橋」「北原橋」「絵堂橋」3橋の再施工費の合計で 数億円に上るようだ。
それに加え、水増し請求で 未だに説明されていないものがある。
大島の工事では複数の下請より見積りの水増し請求強要の申告があり、中日本自身も(虚偽と申告された)見積りを元にした精算自体について報告で触れている。
→ NEXCOと大島産業 ⑨ ■単純作業で1000万円超の水増し
更に、国会の委員会の場で 4億円の保安費を含めた異常な工事変更額の妥当性について、昨年11月に野党からの質問されているが、5ヵ月過ぎても中日本と国交省は未だ何一つ回答していない。
→ NEXCOと大島産業 ⑩ ■6億の工事に4億の保安費
以上の合計が 中日本から大島に請求されるはずだ。
当然、大島も損害賠償額の妥当性については主張を行い、争うことになるだろうし、中日本を訴えることも考えられる。
中日本としては、書類の未提出や不備があれば 支払う義務はなく、徹底的に争うべきである。
仮に天から早期幕引きを図る声が聞こえたとしても、拙速な判断、妥協、うやむやな精算処理を行った場合には、後々粗悪な品質から起こった事故、不具合の賠償責任、補償義務は中日本となることに留意しなければならない。
第三者調査委員会は 開催して約1ヵ月後に中間とりまとめを発表したが、その後3ヵ月過ぎても最終報告に至っておらず、調べれば調べるほど 疑問点が噴出し、終了の目途が立たない様だ。
この耐震偽装問題の解決は前途多難である。
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